先輩パパとママの毎日コラムvol.488

火山のふもとで深呼吸「マタニティ期にしておいてよかったこと10選」

2022/5/24
火山のふもとで深呼吸「マタニティ期にしておいてよか... 火山のふもとで深呼吸「マタニティ期にしておいてよか...

浅間山の裾野に家族5人で暮らすピラティスインストラクター前村詩織さん。妊娠中にしておいてよかったことを振り返ってもらいました。

3度の妊娠・出産を経験した今、振り返ると、赤ちゃんをおなかの中で育んだ10ヵ月は自分の体が自分だけのものではなかった特別な時間。つわりに苦しめられたり、体が重くなってなかなか思うように動けなかったりもしましたが、それも来たる赤ちゃんとの生活に備えるためだったのだなあ。妊娠中にやっておいてよかった!と思うこと10個を書き出してみました。

1.毎日体を動かす
会社員だった上2人の妊娠時と違い、第3子妊娠中は、ピラティス講師という仕事柄、毎日ストレッチや軽いトレーニングをしていました。腰痛や骨盤周りの痛みなど、妊娠中のマイナートラブルとつき合う上でも、運動習慣は本当にメリットだらけ。第1子、2子のときと比べて産後の戻りも早かったです。自転車をやめてたくさん歩くようにしたことも運動になっていたと思います。

妊娠初期、中期、後期と、そのときにできることを無理なく行っていました。妊娠初期、中期、後期と、そのときにできることを無理なく行っていました。

2.美容院に行って髪をバッサリ切る
赤ちゃんが生まれるとなかなか行けない美容院。思い切ってバッサリ短くしてもらいました。お風呂上がりに丁寧にドライヤーをかける時間もないので、ズボラな私はショートにして大正解でした。臨月に美容院に行き、次の予約を入れるとき、次は赤ちゃん連れでくるね〜なんて話していたのもいい思い出です。

3.映画館や劇場に行く
映画館や劇場は、美容院以上に赤ちゃん連れでは行きにくい場所。大好きなダンス公演もしばしの見納め、とばかりに目に焼き付けました。第1子がおなかにいるときに観に行ったドイツのダンスカンパニーの来日公演では、殴られたような衝撃を受けて涙が止まらなくなりました。マタニティ期特有の感受性がはたらいていたのかもしれません。後にも先にもこれが一番心に残る観劇体験です。

4.家の中を快適にする
「巣作り本能」なんて言葉もありますが、赤ちゃんにとって優しい環境は、家族みんなにとって優しい環境。電気のケーブル類はボックスにまとめて足を引っかけないようにしたり、2つあるベッドの高さを揃えて置き、1つの大きなベッドになるようにしたり、加湿器など必要な家電を買ったり。ちなみに妊娠中の引っ越しも2度経験しましたが、とにかく疲れるのであまりオススメはしません(苦笑)。

蕗ちゃんの成長に合わせて柵を設置。そう、「家の環境を整える」は終わりのないタスク…。蕗ちゃんの成長に合わせて柵を設置。そう、「家の環境を整える」は終わりのないタスク…。

5.マタニティウェアや抱き枕を早めに買う
第1子のときは謎の意地を張ってほとんどマタニティウェアを買わずに乗り切ったのですが、いただきもののウェアを身につけてみたらその快適さにびっくり。伸縮性があるので締めつけられることがなく、代わりに大きくなったおなかをすっぽり包み込んでくれる安心感があって…それ以降、早めに買うようにしました。抱き枕もあると、寝やすさが全然違います(あのときは何を意固地になっていたんだろう)。

6.妊娠中の日記を書く
余裕のある第1子のときにしていたことです。大きめのノートを1冊買って、夫婦で妊娠中の日記を書いていました。少しずつ大きくなるおなかの写真を貼り付けたり、ホームパーティのメニューを書き出したり。これは息子が大人になったらプレゼントしようと思っています。

7.ベビーグッズを手作りする
里帰り中の暇つぶしでスタイやにぎにぎといった小さなものから作り始めたのですが、ハマってしまい、ついにはロンパースを何着も縫っては自己満足に浸っていました。ロンパース1着につきスナップを20個くらい縫い付けないといけなくて、何時間もひたすらチクチク…。無事に生まれてきた息子に着せたときのうれしさといったら。

手作りの帽子とズボンを身につけてお散歩。手作りの帽子とズボンを身につけてお散歩。

8.自然の中で過ごす
私は妊娠期の旅行にはかなり慎重派なのですが、つわりが苦しかった妊娠初期の頃、毎年恒例のキャンプに行ったことがあります。林のなかにテントを張ってのんびり過ごし、焚き火を眺めていたら、つわりがだいぶ楽になったのを覚えています。遠出しなくても、近所の大きな公園で森林浴をしたり、ぼーっとするだけでも気分が変わりました。

9.出産前後の女性ホルモンバランスの変動を知っておく
分娩すると急激に下がる女性ホルモン。この急激な変化により産後うつになりやすくなるそう。そういう変化が自分の心身におこるということを知識として持っておくこと、そして、パートナーや家族にも知っておいてもらうことが大切だと思います。私も産後、悲しくもないのに涙が出ることがありましたが、「きっとホルモンの仕業に違いない」と、冷静に対処することができました。

10.上の子たちとの時間をとる
今回誰よりも赤ちゃんの誕生を心待ちにしていたのは、上の2人の子どもたちでした。妊婦健診にもついてきてエコーを見たり、おなかの赤ちゃんの様子がわかるアプリを毎日チェックしたり、早々と名前を考えたり…。そんな2人とは意識して一対一の時間を持つようにしました。水族館に行ったり、流行りのアニメ映画を観に行ったり。時間は短くても、ここぞとばかりに甘えさせて、おやつを食べて、たくさん話して帰りました。

おまけとして、ぽんぽこりんのおなかが写っている写真はこの時期にしか撮れない貴重なものなので、もっと撮っておけばよかったなと思います。

前村詩織

PROFILE

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ピラティスインストラクター。日本で十数名しか保有していないオーストラリアのピラティス国家資格を取得し、ASICS Sports Complex TOKYO BAYなどでクラスを受け持つ。2020年長野に拠点を移し、フリーのインストラクターとして働きながら一男二女の子育て中。
https://www.instagram.com/shiorilates/

(制作 * エチカ)

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