先輩パパとママの毎日コラムvol.531

花さんかくかあちゃんになるまで「蹴られる幸せを味わう日々」

2022/10/28
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子育てを通して、完璧な“花まる”を目指すのではなく、“さんかく”でも楽しく元気に過ごすことが大切!と学んだという、写真家のカワムラヒサコさん。今回は妊娠5ヵ月、おなかのなかからポコポコと蹴ってくるようになった頃の思い出です。

私の妊娠がわかったとき、私以上に大喜びしてくれた母ですが、妊娠がわかる前までは、よっぽどの用事があるとき以外は、連絡して来なかったんですが、めちゃくちゃ連絡が来るようになりました(笑)。そんな母に「戌の日のお参りにいかない?」と誘われたのは、妊娠5ヵ月に入る前のこと。それまで私は「戌の日」について知識もなかったし、知ろうと思ったこともありませんでしたが、母から誘われ戌の日について調べたら、犬は多産でありながら、お産が軽いことから、戌の日にお参りに行くと知り、日本の行事とか伝統って、改めて奥深いな〜〜と感じました。腹帯も母が用意してくれ、心待ちしてくれているんだな〜と嬉しかったです!当日は父母、主人と4人で水天宮にお参りに行きました。とにかくみんなが嬉しそうで、笑顔でした。4人で写真撮影したり、美味しいものも食べたり(これ大事)、お天気も晴天で気持ちの良い一日でした。

母に誘われて、親子で戌の日に水天宮にお参りに!腹帯を巻いて安産祈願。東京生まれですがこのとき、初めて水天宮様に行きました。母に誘われて、親子で戌の日に水天宮にお参りに!腹帯を巻いて安産祈願。東京生まれですがこのとき、初めて水天宮様に行きました。

その頃になると、いままでにないような感じでだんだんおなかも大きくなってきて、私のおなかの中で赤ちゃんがすくすくと育っているなというのは見た目でも実感してきました。そんなある朝、横になっていたらグッと中から蹴っ飛ばされたんです!全然痛くはなくて、これまでに体験したことのないような不思議な感覚!子どもと繋がっているという喜びを感じました。妊娠がわかって心臓が動いているのを映像で見た次に、リアルに私のおなかの中に命がいるんだなって実感した大切な日になりました。

動くようになってくると、なんとなくですが、頭はここら辺かな?とか、足の位置はここかなとか、わかるようになってきたので、いつも頭のあるほうに向かって話しかけるように。朝、起きたら「おはよう!」寝るときは「おやすみ!」とか、私の場合、比較的早めに男の子だとわかってしまったので、「なんて名前にしようかね?」とか、「父ちゃん、じいじばあばも楽しみに待ってるよ〜〜」などなど、いつでも話しかけてました。

寝てても、ぐーたらしてても、怒られない妊娠期間と、出産直後(笑)。この頃は、寝られるときには短時間でも爆睡していた気が(笑)。寝てても、ぐーたらしてても、怒られない妊娠期間と、出産直後(笑)。この頃は、寝られるときには短時間でも爆睡していた気が(笑)。

赤ちゃんは大きくなるにしたがって、動けるスペースがなくなってくるので、よく動いておなかをよく蹴ってたのは、5〜7ヵ月くらいの間でしたね。力が強くなってくると外からもわかるので、手なのか足なのかわからないですが、おなかがポコッと動いたときに夫に見せたり触ってもらったりしたら「わかる、わかる!」って感動していました。

体も生活も大きく変化する時期、出産も育児もしばらくは大変なことも続くけれど、この“蹴られる幸せ”を味わえるのは今だけの母の特権だと思って、この頃は幸せな気持ちで過ごしていました。

カワムラヒサコ

PROFILE

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写真家/「quiraku ni キラクニ」オーナー。東京生まれ。写真家・佐藤孝仁氏師事後2001年より独立し、夫とともに有限会社SHIBARAKUを設立。2014年に麻の服屋さん「quiraku ni キラクニ」ネットショップをオープン。広告・雑誌などの撮影のほか、障害のある方々が就労している福祉作業所のブランディングにも携わる。著書に『さんかくの本 ADHDの子育て』(秀和システム)がある。
http://https://www.instagram.com/sankakuno.hon/

(制作 * エチカ)

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