先輩パパとママの毎日コラムvol.503

愛するプニプニ「離乳食の戦い〜食べこぼし〜」

2022/7/27
愛するプニプニ「離乳食の戦い〜食べこぼし〜」 愛するプニプニ「離乳食の戦い〜食べこぼし〜」

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。離乳食って、作るのが手間、どんなメニューにする?必要な栄養は?もちろんそれらも大変だけど、散乱する離乳食との戦いもあるのだ。今回は食べこぼしに向き合う我が家のお話です。

スプーンにのっていたお粥が宙を飛んでいく。ごはんがぐちゃぐちゃに握り締められ、食べ物ではなくなる様を眺める。赤ちゃんエプロンの隙間をかい潜って、汚れる服。外食の去り際、レストランの机の下に潜り、ポテトやらお米やら拾い掃除する。ほっぺにお米つけて、かわいい〜と写真を撮ろうと目を離した瞬間、ひっくり返るお皿。

お心当たりはあるだろうか。私は慣れっこです。

ところで離乳食、皆さんのお子さんはよく食べますか?食べませんか?食べる、食べないにかかわらず起きる問題。それが食べ散らかし問題。けれど、食べる食べないで、すこーしだけ汚れる度合いは違うかもしれない。

我が家の上の娘は赤ちゃんのとき、食べない派の赤ちゃんだった。手作り離乳食も、市販ベビーフードも食べない。好きな食べ物=ほぼ原材料(チーズ、ミニトマト、レーズン、うどん)を食べて大きくなった。お米もあまりで、粉ミルクも牛乳も嫌いなので、母乳と飲むヨーグルトが主食。そして遊び食べもお盛んで、自分のベビーチェアで実際の食料を使った、おままごと料理を始めてしまう。

下の弟は、食べる派。食いしん坊なので、自分の口に入れることに夢中。へたっぴながら、手掴みで、おでこやほっぺにお米をつけながら、ポロポロこぼしながら、お皿を空っぽにしていく。けれどスプーンを使いたい!と気づいてしまった日には、さらに飛び散り始める。ご馳走様の挨拶ができなかった頃は、私の顔を見ながら、ポトン。とごはんを落とし、ご馳走様の合図をしていた。

それでもやはり、食べなかった赤ちゃんより、食べる赤ちゃんの方が床被害は少ない。単純に、お皿に残っている量が多いと、床被害も多くなるようだ。

ダイニングの下にはビニールマットを全面に敷き、食べこぼしもすぐに拭けるように。なるべく壁から離したところに座らせる。対策すれば、汚れに対してはいくらでも対応できる。しかし、問題はそこではなく、健やかに大きくなってほしい親心。できる限りモリモリ食べてほしいのだ。

食事中にはしゃぐ子ども1

先日、知り合いの赤ちゃんと食事をする機会があったが、大きなお口でパクリ。それはそれは美しく上手に食べていた。なんてお上手。お手本のような食べ方だった。

うちの子、ひどい食べ散らかしなのかしら。私の食べさせ方が悪いのかしら。でも、子それぞれだし…もっと激しい食べ方の赤ちゃんも過去見てきたし…別にうちの子が特に凄いわけではない…しくしく。

ちなみに我が家の子たちは、外食はハラハラドキドキスペクタクル。汚しちゃいけない雰囲気の場所だとなおさら気を使う。元気ねぇ。と周りのお客さんに微笑んでもらって、救われることも多々だ。

食事中にはしゃぐ子ども2

この散らかる時期、大人はどういう行動を取るべきか。正解がわからない。わざとじゃない。落としたくて落としているわけではない。きっと。これも成長。と見守る。やらせた方が早くスプーン使いを習得するとも聞いたことがある。なので、我が家は散らかってもいい状況を作り、好きにやらせてあげるのがいいのでは。とそのやり方を選び、やらせている。

もちろん限度はあるし、落としちゃダメよ〜と、声かけは忘れない。しかし、このままエスカレートしたらどうなるのだろう。と心揺らぐことも。

けれど、あんなに遊び食べしていたお姉ちゃんも、いつの間にか綺麗に食べられるようになっていた。まだたまに失敗して落とすこともある。このくらい、かわいいもんだ。今思えば、赤ちゃんの頃の散らかりも懐かしい。

自分の中にあった理想の子育てに縛られず、子どもの状態によって、OKラインを下げてみたり、元に戻したり。それなりに大きくなったら、みんなちゃんと食べられるようになっている。気長にがんばろう。

かみやかやこ

PROFILE

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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

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