フォトグラファーの山神千里さんのマタニティー日記。3回目は、つわりから解放されて、性別も判明!のお話です。
16週の戌の日参りを終えた辺りからは、あんなに辛かったつわりも落ち着き、食欲が徐々に戻ってきました。
マヨネーズ味のサンドイッチから始まり、なぜか味が濃い目のものが食べやすくなってきました。なかでも我ながら異色だと思いながらも欲したのは、トムヤムクンラーメン!結婚当初にバンコクには住んでいたこともあり、タイ料理は夫婦ともに好きでよく食べに行っていたのですが、現地ではトムヤムクンってあまり選択肢にあがらないチョイス。なので、無性に食べたくなったことは不思議でした。
逆に大好きだった納豆はつわりが無くなっても出産するまで受け付けないままだったので、おなかの赤ちゃんの嗜好なのかな?など、想像して楽しむ余裕も生まれてきました。

中期に入り、赤ちゃんの性別もそろそろわかる頃。
わたしは「絶対に女の子だ!」と思っていたのですが、健診で教えていただいた性別はまさかの男の子!妊婦健診もコロナ禍で1人が基本だったので、夫にどのように報告するかを考えました。夫はどちらでもいいと思っていたようですが、赤ちゃんの性別をサプライズ報告する「ジェンダーリビール」を、おにぎりで中身の具を変えて伝える方法にしました。←欧米では風船やケーキでするみたいですね、おにぎり…渋い!
しかし、せっかく張り切って準備したけど、夫の反応は薄め(笑)。本当にどちらでも嬉しいと思っていたようです。

妊娠当初、つわりで仕事の受付は一度ストップしていましたが、中期にはおさまってきたので、体に負担の少なそうな撮影は再開することにしました。
同時に、出産に向けてのお休みについてもこの頃決めました。撮影はどうしてもフィジカルワークなので機材を持って長時間動き回るようなものはお休みし、この頃にはクライアントにも妊娠を伝え、あまり動き回らない撮影や短時間のお仕事に限定させていただきました。つわりで寝たきりの日々が長すぎて、筋力も体力も激減していたので、退院後のお仕事はドキドキしたのを覚えています。
一般的には産休は34週頃ですが、大きなおなかになると動きにくくなりそうなこと、撮影していたら周りの方に気を遣わせてしまいそうなことを考えて、撮影業務は少し早めに30週頃までにして、34週まではデスクワークをして産休に入ることにしました。

中期に入って嬉しかったのは、胎動を感じられるようになったこと。ピクピク、ニョロニョロ、ピクピク。おなかの中で小魚を飼っているような感覚もあり、赤ちゃんが元気なのも感じられるようになり、気持ちもだいぶ穏やかになりました。
手脚がわかる全身のエコーを見た時は、「わー!!人間になってる!!」と思わず声に出してしまいました。


PROFILE
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1985年埼玉県所沢市生まれ。活発で男の子のような幼少期を過ごす。高校生まではスポーツ少女だった一方でものつくりが好きだった母の影響から、絵画や造形、映画に興味を持つようになる。大学は日本大学芸術学部写真学科に進学。卒業後、広告代理店制作部勤務。フォトグラファーを志し、広告フォトグラファーアシスタントを経験。2013年からの2年間はバンコクを拠点とし活動。2015年からは東京を拠点とし、人物写真、料理写真、ウェディングフォト、ファミリーポートレートなど女性らしいあたたかみのある写真を得意として幅広く活動中。
https://www.chisatoyamagami.com/
(制作 * エチカ)