育児に関してのルールや分担は特に決めることのなかったわたしたちですが、授乳やおむつ替え、睡眠の記録は産後の入院中から、アプリを使って夫と共有していました。

先輩ママに勧めてもらったアプリなのですが、授乳時間をタイマー通知できたり、時間を測ったりすることもできて、本当にお世話になりました。日々の生活リズムを共有できるので、わたしが仕事などで外出をして夫がひとりの日でも、何時ごろにどの程度の授乳や食事、昼寝の時間なども毎回伝える必要がなかったのでとても便利でした。１才まではそのアプリに日記もつけていました。夫はそこまで読んでないだろうと思っていたのですが、実はたまに読んでいたようで、直接言いにくい気持ちなどを日記から汲んでくれたこともあったように思います。１才になったら製本しよう！と言ってたけど、バタバタでできていません（汗）。

退院して自宅に戻っていよいよ３人の生活がスタートした時のこと。わたしが貧血で真っ青な顔で退院してきたこともあって、夫が「身体の回復にまずは集中して」と言ってくれて、心強かったのを覚えています。３時間おきの授乳は夫がアプリでアラームをかけてくれたり、家事もほとんどやってくれたりと、本当に頼もしかった！

さらに、貧血がよくなるように、母乳が出やすいようにと、食事内容まで考えてくれることには驚きました。わたしはこれまで適当に作ってきてごめんねと思いながら、夫がつくった料理を食べました（笑）。

姪っ子が描いてくれた、夫、私、息子。

夫の初めてのおむつ替えや沐浴、哺乳瓶での授乳は、わたしが助産師さんから習ったことを伝えた方法に加えて、直前まで動画などで勉強をして挑んでくれました。

息子は冬生まれ。沐浴はとにかく寒くないようにと、キッチンですることにしました。大切にするあまり慎重になりすぎて、変なところに力が入って、危うくぎっくり腰になりそうになりながらの沐浴スタートだったのを覚えています。

沐浴の表情はおじいちゃん似？

夫は生まれた時からよく息子に話しかけていたのですが、初めての沐浴でも泣きわめく息子に「やだよねー、ごめんねー」とたくさん謝りながら入れていました。慣れてくると「はい、気持ちいいねー」、服を着せる時には「僕と握手！」と、いつも楽しそうに話しかけていました。

初めて授乳した時も、夫はとても嬉しそうにしていました。１回でこんなに少ししか飲めないんだね、とも驚いていました。授乳しながら息子の小さな手や足を触るのが好きだったようです。

風呂上がりの息子。

そんな初めてだらけの毎日は、あっという間に１ヵ月が過ぎました。まだまだ身体が不調のわたし。外出や家事ができない状態だったのですが、夫の育休は終わってしまい、我が家は大問題！

相談の結果、大人の食事はしばらく手抜きOK！多少の部屋の散らかりも神経質になりすぎないようにしよう！ということに決定しました。さっそく、平日の夜は毎日配達のおかずを利用することにしました。夫は在宅ワークがメインだったので、大人は３食必要。実家の母が毎週送ってくれる料理にも助けられました。しかもこの頃って母乳もあげていたので、とにかくおなかが減るんですよね。

わたしたち夫婦は、食べることが大好きで、楽しみのひとつでもあったので、正直最初はちょっと寂しい気持ちもありました。でもこれからしばらくはとにかく息子ファーストにシフト。わたしにとって身体を休める時間が貴重だったので、無理をしないというのはいい判断だったと思っています。

新生児期はどんどんお顔が変わるようでした。

PROFILE

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1985年埼玉県所沢市生まれ。活発で男の子のような幼少期を過ごす。高校生まではスポーツ少女だった一方でものつくりが好きだった母の影響から、絵画や造形、映画に興味を持つようになる。大学は日本大学芸術学部写真学科に進学。卒業後、広告代理店制作部勤務。フォトグラファーを志し、広告フォトグラファーアシスタントを経験。2013年からの２年間はバンコクを拠点とし活動。2015年からは東京を拠点とし、人物写真、料理写真、ウェディングフォト、ファミリーポートレートなど女性らしいあたたかみのある写真を得意として幅広く活動中。
https://www.chisatoyamagami.com/

(制作 * エチカ)