
先輩パパとママの毎日コラム
vol.393
なんでもない日もありがとう「赤ちゃんのファッション~お母さんは専属スタイリストさん!~」
2021/2/4
フードユニット、TORiの岡本雅恵さん。今回は赤ちゃんの洋服選びや思い出の詰まったお下がりについてのお話です。


子どもが大きくなった今でも、赤ちゃんの服って、眺めているだけでとっても幸せな気持ちになります。生まれたての赤ちゃんが着る肌着の儚さも、気づいたら片方なくなっている小さな靴下も、つまさきがすっぽりくるまったカバーオールも。その時期にしか着ることができない特別さが、余計そう思わせるのかもしれません。

自分ではチャレンジできないような色味や形のものでも、子どもが着てくれることで自己満ながらもテンションが上がったり。私はチープなものも海外ブランドも幅広く見ながら、我が子に似合うものってなんだろう?と、自分の好きなテイストと、その子の個性に似合うちょうどよいところを探すのを楽しんでいました。

それこそ最初のころは、子ども服のことなんてちっとも知らない分野でしたから、可愛い服ってどこに売っているの!?と雑誌を見たりネットで調べたりしながら、少しずつブランド名を知っていったり好みのものを見つけていったりと、徐々に徐々に開拓していった感じです。
実家に帰った時に、量販店に寄ってもらって夫と可愛い服を探す!というミッションのもと、服選びを楽しんだりもしていました。え〜!こんな趣味だったっけ!?とか、やっぱりスカートを選ぶんだな〜とか、面白い発見があったりと盛り上がるのでおすすめです。
ここ数年でオンラインショップがかなり進化したと思うので、選択肢もぐっと増えて、さらに楽しくなりましたね。育児の気分転換に、授乳中にオンラインストアで洋服を探したり、コーディネートを考えることが自身のなによりも息抜きになっていました。
娘は顔立ちが男前でキリッとしていたので、いわゆる赤ちゃんらしいほんわかした色味のものよりも、大人っぽい渋い色味やパキッとした色味が似合うような気がして、時には男の子に間違えられながらも(笑)色々楽しんでいた記憶があります。

息子には、その時期にしか着せられないようなカバーオールだったり、つなぎみたいなのをよく着せていました。おむつ替えは大変なんですけどね。一人目ではちょっと無理できなかったところも、二人目だと、お洒落も少し頑張っちゃおう!って気持ちに余裕があったんだな〜と思い出しています。

特に思い入れのある洋服や子どもたちが気に入ってなんども着たものなんかの、これぞ!というものは手元に残してありますが、あとは似合いそうだな〜というお子さんのお母さん方にお下がりを渡すのが大好き。洗濯して、仕分けしてお渡しする、という方法をずーっと今でもやっています。個人的なこだわりですが、この服はあの子、これはこの子って一人一人の顔やキャラクターを思い浮かべながら仕分けしていくのがこれまた楽しくて大好きな作業なんです(笑)。そして、そのお下がりの洋服を気に入って着てくれている姿を見ることが、なによりも嬉しくて。
娘が大きくなった今は、娘からのリクエストで、この洋服はこの子に渡して!と言われたり、あの子に似合いそう!なんてアドバイスしてくれることもあります。洋服一枚から蘇る思い出はたくさんあって、いろいろな情景を思い出させてくれるので、そんな想いと共に、引き継いでいけることを大切にしていきたいなと思っています。

PROFILE
岡本雅恵このライターの記事一覧
フードユニットTORi主宰/料理家。「世界のお母さんの味と古くから伝わる保存食」をテーマに、季節の食材を使った物語のある料理を届けている。ケータリングや絵本の会社の社食、企業のレシピ開発、ワークショップなどを通して、食の大切さを伝えている。女の子と男の子の二人育児に日々奮闘中。
https://www.instagram.com/masha518/
(制作 * エチカ)