先輩パパとママの毎日コラムvol.582

はっぱと風とみちくさ子育て「家族で毎年過ごす場所  〜おなかの中から想い出たくさん♪〜」

2023/5/26
はっぱと風とみちくさ子育て「家族で毎年過ごす場所 ... はっぱと風とみちくさ子育て「家族で毎年過ごす場所 ...

自然豊かな信州でネイチャーガイドをしながら2児の子育てに奮闘中の阿部菜々恵さん。今回は家族みんなで毎年訪れる場所のこと、そして訪れるたびに成長していく子どもたちについてのお話です。

我が家では家族で毎年必ず訪れる場所があります。

一番初めは夫と2人で。次の年はまん丸おなかの私と夫と夫のお母さんと。3年目はおなかからでてきた生後10ヵ月の息子を連れて。5年目には再びふっくらしたおなかの私と息子と夫で…。そして今年は8年目を迎えます。

その毎年訪れる場所とは、家から15分ほどのところにある大好きな友人の林檎畑です。毎年秋に林檎狩りにでかけるのですが、友人と、可愛い美味しい林檎たちが、いつも私たち家族をあたたかく迎えいれてくれて、そしてこどもたちの成長を、家族の変化を見守ってくれるかけがえのない場所です。

(左)臨月の真ん丸おなかの私。(右)ふっくらおなか、娘を授かって妊娠7ヵ月頃の家族写真。リンゴを頬張る息子と。(左)臨月の真ん丸おなかの私。(右)ふっくらおなか、娘を授かって妊娠7ヵ月頃の家族写真。リンゴを頬張る息子と。

思い返せば、まん丸おなかのまもなく臨月というときにでかけた林檎畑では、おなかを一生懸命蹴飛ばす(笑)息子に、『でてきたら林檎いっぱい食べようね!』と話しかけつつも、近づく出産に少し不安もあり、先輩お母さんでもある友人に話を聞いてもらったりしたのでした。

そして無事出産し、翌年の秋、10ヵ月の息子と初の林檎狩り。その頃、息子は人見知り、場所見知りがすごくて、なかなかでかける場所もみつからなかったのですが、友人や林檎畑のあたたかく安心できる雰囲気が息子をリラックスさせてくれ、もぎたての美味しい林檎を青空のもと、草の上に座りながら初めて食べることができたのでした。私たち家族にとってこの日はとても想い出に残る1日となりました。

そして次の年、息子はにこにことご機嫌で林檎畑を走り回るようになり、友人の名前を呼んだり、自分で林檎を籠にいれたりできるようになりました。今では梯子に昇り高いところの林檎を採ったり、教えてもらった林檎の品種を覚えて採ったり、ナイフで林檎を剥くようにも(まだかなり危なっかしいですが…)!

林檎畑での時間を思い出すと、さまざまな息子の姿が思い出されて、成長を感じ、そしていつも息子や私に寄り添っていてくれる友人の存在を感じてとても嬉しくなります。

(左)リンゴ畑をにこにこと駆け回る息子。(右)友人に採ったリンゴを嬉しそうにみせる息子。(左)リンゴ畑をにこにこと駆け回る息子。(右)友人に採ったリンゴを嬉しそうにみせる息子。

娘も7ヵ月のときに初めて林檎狩りにでかけ、まだ歯もほとんどないときでしたが、もぎたての林檎の美味しさに手をベトベトにしながらも夢中で林檎にしゃぶりついていました。

そして、その頃はまだ授乳期でもあったのですが、林檎畑の切り株に座りながら夫が授乳していたのも嬉しい想い出となっています。次の年には娘はすっかり歩けるようになり、自分の体ほどもある林檎籠をはりきってもっていた姿がほんとうに可愛くて、可愛くて。一番下にある林檎を一生懸命背伸びして採ろうとしていた姿も忘れられません。

(左)夫の膝の上でご機嫌でリンゴを食べる娘。(右)背伸びしてリンゴを採ろうとする娘。(左)夫の膝の上でご機嫌でリンゴを食べる娘。(右)背伸びしてリンゴを採ろうとする娘。

こんな風に息子と娘の成長を思い出させてくれる私たち家族にとって大切な場所。我が家とはまた違う、でも家族で過ごす特別な場所、そして時間。今年の秋はどんな風に成長した息子と娘をみられるのか、いつか夫婦お互いの両親みんなそろって林檎狩りができたらいいなあと、いろいろ夢をみたりしています。

阿部菜々恵

PROFILE

阿部菜々恵このライターの記事一覧

ネイチャーガイド/保育士/野草ハーバリスト
道草を愛でること、食べることがライフワーク。軽井沢周辺の森のガイド、森のようちえんの講師などを行う。子育てや暮らしの中で美味しく、楽しい自然の楽しみ方を提案。野草茶、野草料理などのワークショップなども行う。下見と味見は2016年生まれの食いしん坊な息子と2021年生まれの娘と共に。

(制作 * エチカ)

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?