先輩パパとママの毎日コラムvol.574

愛するプニプニ「妊娠中の楽しみ」

2023/3/23
愛するプニプニ「妊娠中の楽しみ」 愛するプニプニ「妊娠中の楽しみ」

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。産後はきっとできにくいだろう、ということを、妊娠中に思いっきり楽しんだ、というお話です。

妊娠することは幸せ?楽しい?嬉しい?私はプラスのイメージでどっさり溢れていた。が、現実、厳しいこともある。不安やわからないこと、体型の変化、よくわからない体調不良、準備もいろいろ。妊娠して、いろんな問題・疑問に直面する。けれど、やっぱり、おなかの中に命が宿っているということは、どんな不安にも負けずハッピーである。

そして、ハッピーにも関わらずやってくる、つわり。つわりが落ち着く時期も人それぞれだ。私は安定期に入り、妊娠している自分に馴染んだ頃、つわりを終えた。

つわりを終えると、これまでの数ヵ月を取り戻すかのように、活動的になった。買い物、食事、友人に会う、夫とデート。スケジュールを考えることが楽しい。しかし、臨月に入る前には、また、いろいろな予定を控えたほうがいい気がしたので、スケジュールを組むにもタイムリミットがあると気づいた。赤ちゃんが生まれる前に、絶対にやっておきたいことをリスト化して、整理してもいいかもしれない。

赤ちゃんが生まれたら、できにくいことはなんだろう?友達に会い、ゆっくりおしゃべりすること。繁華街を歩くこと。少し遠出をしてみたり。夫と年始に恒例にしていた七福神巡りも、数年はいけない気がする。あと、焼肉屋さんは熱い網が危ないかも。路地裏の隠れ家ご飯やさん、狭くて美味しいラーメン屋さんも、行っておくべきだと思う。1人でぶらぶら街を散歩して、時間を気にせず、気ままにカフェで過ごしたり、映画を見たり、美術館に行ったり。気づいたら夜で、夜の空気を吸いながら、我が家を目指して帰り道歩く。

それが当たり前だった日々が懐かしい。やはり、産後になかなか難しくなることも多い。なので、もし体調などよく自由に動けるのなら、自分のために時間を使うことをお薦めする。場所を選ぶというよりも、「自分が身軽に、フットワーク軽くないと、できないこと」をやるべきかもしれない。

今、子育てをする私としては、子連れだから行けない場所、というのはなるべく存在してほしくない。けれど、さすがに荘厳なクラシックコンサートへ、ほぎゃほぎゃ赤ちゃんは連れて行けない。階段だらけ、坂道だらけ、エレベーターナッシング、ママ友ベビーカーと歩くのも1列にならないと歩けない。そんな道や街も、まだまだたくさんある。子連れに優しい場所もたくさんあるので、そういう場所を見つけるのもいいと思う。

好物のサーモンとコーヒー

食を楽しむにあたり、妊娠中、食べてはいけないものがあることを知っておかねばならなかった。生ものは食べてはいけない。コーヒーの飲み過ぎはカフェイン過剰になるので注意。この香りはダメ。この紅茶は妊娠後期に入ってから。2人分食べてはいけない(諸説あるが、私が通っていた産院の保健師指導でこのように教えてもらい知った)。これダメ、それダメがどうしても増えてしまう妊娠期間。サーモンとコーヒーが好物の私は、妊娠期間中、我慢できるかかなり心配であった。

とはいえ、ストレスは禁物。ストレスはダメなのにいろいろダメってどういうこと?と、私の天邪鬼思考がブツブツと文句を言う。しかしダメなものはダメ。何かあっては、赤ちゃんも、その後の私のメンタルも心配だ。ここは大人しく従おう…夫も今だけはダメだよ、と厳しくサーモンはNG姿勢を崩さない。

さて、それならば妊娠中だからこその美味しい楽しみを作ろうではないか。アボカドとイチゴは元々好物であったし、妊娠中の栄養にもよかったので、ちょっと贅沢に頻繁に食べた。もちろん栄養が偏らないよう、満遍なくいろいろ食べた。

ある日、中華屋に1人で入った。いつもなら胡麻坦々麺か酸辣湯麺を選ぶ私。だが、赤ちゃんと自分の栄養を考え、野菜とタンパク質を摂取できる五目麺を選んだ。それ以来、五目麺は好物になり、私の想い出のメニューとなった。

妊娠中に必要な栄養素をメモにまとめて、食器棚に貼っていた。なんとなく、そのメモを毎日見ているので、買い物の時もそのメモに書いてある食材を思い出す。生まれたあと、離乳食を作ったりするにももう少し知識が必要だなぁ。妊娠したタイミングで、食生活を見直せてよかった。

コーヒーが大好きな私。毎日1杯はたっぷりのマグカップで飲みたい。でも妊娠中はなるべくカフェインは控えて。産院で目安として1日4杯までと言われていたが、私のマグカップは何杯分なのだろうか。赤ちゃんの成長のためにと思い、ノンカフェインコーヒー、たんぽぽコーヒー、ミルク多めラテ、と試行錯誤して、コーヒー欲を満たした。たんぽぽコーヒーも最初は不思議な味がしたが、慣れると美味しいものだ。

子どもたちが大切

そんなこんなを振り返れば、妊娠期間中の制限も楽しくクリアしていた。どんどん大きくなるおなかと赤ちゃんの成長がいちばんの喜びである。赤ちゃんのことを思いながら、十月十日を過ごしているのが楽しかったのかも。

できない。やってはいけない。なかなか難しい。ということが、増えることは確かである。けれど、ママになって、それが苦しいとかつらいとか、考えたことはない。だって、赤ちゃんが可愛すぎるから。この子たちがそばに居てくれる時間こそ限られているし、産後もずっと最高な日々なのだ。

かみやかやこ

PROFILE

かみやかやここのライターの記事一覧

多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?