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赤ちゃんの夜泣きは、改善できる!悩んでいるママ・パパに知っておいてほしいこと。

2023/5/15
赤ちゃんの夜泣きは、改善できる!悩んでいるママ・パ... 赤ちゃんの夜泣きは、改善できる!悩んでいるママ・パ...

「赤ちゃんは泣くのが仕事」とよく言われますが、夜泣きが連日続くと、ママもパパも疲弊してしまいます。赤ちゃんだから仕方ない、耐えるしかないと思っている方も多いと思いますが、実は夜泣きは少しの工夫で改善できるのです!赤ちゃんの睡眠に詳しい森田麻里子先生に、赤ちゃんが夜泣きをする理由とママ・パパが工夫できることについてお話を伺いました。

夜泣きは耐えるものではないし、完璧にコントロールできるものでもない。

赤ちゃんの夜泣きや寝ぐずりの原因はひとつではありません。大人も寝たくても眠れないことがありますが、寝る前にカフェインを取りすぎたり、スマホやパソコンPCを見すぎていたり、心配ごとがあったり、いろいろな要因がありますよね。それと同様に、赤ちゃんが泣いて眠らないのは、刺激が強すぎて興奮していたり、鼻が詰まるなど体調が良くなかったり、部屋が暑すぎたりするなど、複数の要因が重なっていると考えられます。

まだ生活リズムが定着していない赤ちゃんの夜泣きはよく起こることですが、あまりにも長く続いて、ママとパパが全然眠れないようなひどい夜泣きは、「赤ちゃんだから仕方がない」ものではありません。赤ちゃんの夜泣きに悩まされていても「親が耐えるしかない」と思って頑張っているママ・パパは多いのですが、少しの工夫で改善できることを知ってほしいです。

また逆に、赤ちゃんの夜泣きを防ぐためのポイントをしっかり勉強している人もいます。しかし、赤ちゃんの夜泣きは完璧にコントロールできるものではありません。頑張っているママ・パパから「こんなに整えているのに、どうして夜泣きをするの?」と相談されることもあるのですが、「そんなこともありますよ!」と私は皆さんにお答えしています。

赤ちゃんの夜泣きは親が完全にコントロールできるものではないけど、ある程度は改善することができる。そのくらいの意識で赤ちゃんの夜泣きに向き合ってほしいと思います。

やはり基本は、「早寝早起き」。

夜泣きを改善するポイントは、早寝早起きです。「耳にタコができるほど聞いてる!」と思われる方も多いと思いますが、やっぱり大切なことです。寝る時間と起きる時間がある程度一定で、生活リズムが整っていると、寝る時間になればスッと寝て、起きる時間になれば自然と目が覚めるようになります。

でも、「早寝早起きが大切なのはわかっているけど、なかなか赤ちゃんが早く寝てくれない」と悩んでいる人も多いですよね。そこで、赤ちゃんの早寝早起きを実現するために知っておきたいポイントを紹介したいと思います。

森田麻里子先生1

寝室の環境を整え、寝る前のルーティンを作る。

まずは、寝室の環境を整えましょう。暗く、涼しく、静かな寝室は、大人と同じように赤ちゃんも眠りやすいです。気に留めておきたいのは、赤ちゃんは暑がりだということ。大人だと少し涼しいかな?と感じるくらいの寝間着や布団で十分です。

そして、寝る前のルーティンを作ること。赤ちゃんはまだ寝る時間が来たことがわかりません。明るいリビングでママとパパと楽しく遊んでいるのに、急に「寝る時間だから寝ましょう!」と寝室に連れて行かれても、ビックリして寝られないですよね。寝る1時間くらい前から、お風呂に入って、スキンケアと水分補給をして、のんびり抱っこしながらお話して、歯磨きをして、おやすみなさいをして、お布団に入って子守唄を歌ったら寝る時間。このような感じで、「寝る時間が近づいているんだ」ということを赤ちゃんに伝えてあげましょう。

森田麻里子先生2

ホワイトノイズとおくるみも、心強い味方。

音に敏感な赤ちゃんは、ホワイトノイズと呼ばれる雑音を流すことが効果的です。せっかく寝たと思ったら、ドアの開閉の音がしたり、救急車のサイレンが聞こえたりすると、敏感に反応して起きてしまう赤ちゃんは珍しくありません。そんな時は、換気扇やテレビの砂嵐の音をあらかじめBGMに流しておくと、他の音に反応しにくくなります。今はホワイトノイズを流せるアプリもあるので、ぜひ活用してみてください。

3ヵ月までの小さな赤ちゃんには、おくるみもおすすめです。おくるみでくるんで、ママのおなかの中にいた状態を再現してあげると落ち着くようです。特に腕をしっかりおくるみでくるんであげると、安心して眠りにつきやすくなります。

森田麻里子先生3

ほんの少しの工夫で、貴重な赤ちゃん時代をもっと楽しめるようになる。

寝室の環境を整えたり、寝る前のルーティンを作ったりすることは、ママとパパの生活リズムも変えなければならないので、大変だと思うこともあるかもしれません。仕事があったり、上の子がいたりすると、生活リズムを変えないほうがラクだと感じてしまいがちですが、これらを実践すると、個人差はありますが2週間くらいで赤ちゃんの夜泣きが改善して、「なんでもっと早くやらなかったんだろう?」と言われることがあります。

夜泣きが改善して、ママもパパも一緒にグッスリ眠れるようになると、貴重な赤ちゃん時代をもっと楽しめるようになります。赤ちゃんが大きくなるのはあっという間。せっかくの楽しくてかわいい赤ちゃん時代の思い出を、夜泣きに悩まされてツラかった思い出にしてほしくありません。

赤ちゃんの睡眠リズムを整えることに特化したアプリ「Lullaby(ララバイ)」の活用や、スキンケアでのスキンシップ、またおしゃぶりなども正しく上手に活用することで、朝を笑顔で迎え、楽しく子育てしてほしいと願っています。

森田麻里子先生プロフィール写真 森田麻里子

2012年東京大学医学部医学科卒業。2012年亀田総合病院にて初期研修。現在3人の子どもの育児に奮闘中。
昭和大学病院附属東病院睡眠医療センター元非常勤勤医師。小児睡眠コンサルタント。Child Health Laboratory代表。
夜泣き改善アプリLullaby(ララバイ)の監修医。CISA認定小児スリープコンサルタント資格取得コースの開発を行い、メイン講師として、コンサルタント・受講生の指導も行う。2018年から子どもの睡眠カウンセリングを開始し、産休もはさんで著書3冊、500名以上の方に直接アドバイスを提供。

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