先輩パパとママに聞きました!

コモドライフ初企画<あなたの出産エピソード大募集>ねぇねぇ先輩ママ、あなたの出産エピソードを教えて!さえさん編

2024/4/30
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笑いあり、涙あり、時にはドタバタあり?100人いれば100通りの大仕事が「出産」です。そこで出産を控えるプレママ・パパさんのために、出産を乗り越えてきた同志の奮闘記として先輩ママたちから出産エピソードを大募集!多数の応募の中から3名のママたちにお話を伺いました。今回登場いただくのは現在1才6ヵ月のお子さんのママ、さえさん。どんなエピソードが出てくるのか、乞うご期待!

<さえさんDATA>
・出産時のママの年齢:23才
・赤ちゃんの出生体重:3154g
・分娩時間:1時間34分
・分娩方法:帝王切開

——初産ということで、どのように産院選びをしましたか?

さえさん
総合病院を選んだ理由は2つありました。1つめは赤ちゃんが病気になったり、退院までに病気に感染した場合、特にその時期はコロナウイルスが流行っていたので、小児科がある総合病院ならすぐに診察して貰えると思ったからです。2つめは出産時に私自身に何かあったときに、すぐに帝王切開などの対応をしてもらえると安心して出産できると思ったからです。

——実際に帝王切開で出産されましたよね?

さえさん
元々ハウスダストのアレルギーがあり妊娠前はステロイド薬をずっと飲んでいたんですが、妊娠中はその薬を飲めずに点鼻薬を処方してもらい、家の掃除をこれまで以上にこまめにしたりと気をつけていたんです。でもアレルギーはひどくなる一方で…出産2週間前に引っ越しをした後にアレルギーの症状がピークに達してしまい、出産予定日の4日前に咳やくしゃみが止まらなくなり、肋骨を疲労骨折してしまったんです。そこで急いで産院に報告したところ、「明日入院バッグを持ってきてください」と言われ、結局、「肋骨が痛いと分娩いきめないよね〜、帝王切開しようか」ということで帝王切開になりました。

——帝王切開になると決まったときはどんな気持ちでしたか?

さえさん
何かあれば帝王切開とは妊娠初期から言われていましたが、「まさか自分が!」と思いました。普通分娩の痛みを経験してみたいとずっと密かに思っていたので、経験できないと分かり、少し悲しくなりましたね。でも赤ちゃんの安全面を考えれば絶対に帝王切開をした方がいいとすぐに思い、「お願いします」と返事をしました。

——入院から帝王切開の手術まではどのように過ごされましたか?

さえさん
じつは入院する日の朝方4時頃に少量の出血があったんです。でも何故かそのまま二度寝してしまい、だんだんおなかが痛くなってきたのも便秘のせいだと思い、普通に病院に行きました。病院は混んでいて1時間待ちの状況でしたが、その間も徐々におなかの痛みが規則的になり、間隔も早くなり、10分間隔ほどになりました。でもまさか陣痛だとは思わず、そのまま我慢していたんです。やっと検診室に呼ばれ、先生に肋骨骨折の症状を伝えている間にもかなり腹痛が強くなり、体がよじれるくらいに。思い切って「先生、朝からおなかが痛いです…」と伝えると、おなかの部分が聞き取れなかったようで、「あー、肋骨痛いよね〜」と流されました(笑)。

——初産だと、陣痛の痛みって分かりにくいですよね。

さえさん
そうなんです。本来は翌日に帝王切開の予定だったので説明を受けるために待合室で待っていたんですが、我慢できなくなり叫び出してしまいました。そこでようやく看護師さんがNSTを取り、陣痛が来ていることを確認してくれて。間隔も5分間隔くらい、子宮口は8cm開いていました。そこで「緊急帝王切開だね」と先生に言われ、そのまま車椅子で入院室へ向かいました。でも緊急だったので手術室がなかなか開かなくて、このあと5時間も待たされました。

——思いも寄らぬ展開が次々に起こって大変でしたね…。

さえさん
何度も助産師さんに「まだでしょうか?」と聞くけれど、「もうちょっとだよ〜」ばかり。ついに、今思うと本当に恥ずかしいですけれど、「さっきから、そればっか!!!」と怒鳴ってしまいました。そのときはあまりの痛さに我を失っていましたね。夫が背中をさすってくれましたが、まったくツボを押してくれず夫に怒鳴り八つ当たり・・・。その様子を母親が動画を撮っていたので、それに対しても泣き叫びながら怒る始末。泣き叫びながら車椅子に乗せられて心電図や血液検査などに行き、総合病院なのでたくさんの人がざわついている中でずっと泣き叫んでいました。そしてやっとやっと手術室が空いたので移動することになり、この陣痛から開放されると思うと涙が止まりませんでした。

5分間隔の陣痛を4時間くらい耐えている私。旦那さんがまったくツボを押してくれずめっちゃ怒っているけれど、痛すぎて怒れませんでした。5分間隔の陣痛を4時間くらい耐えている私。旦那さんがまったくツボを押してくれずめっちゃ怒っているけれど、痛すぎて怒れませんでした。

——分娩時間は1時間34分ということですが、そこからは順調でしたか?

さえさん
手術室でピアスをしていることを助産師さんに指摘され、外している途中に最大の陣痛が来て、思わずピアスを投げ飛ばしてしまいました。そのピアスは夫からのプロポーズのプレゼントで、「そのピアスだけはーーーーー!!探し出してー!!!」と叫んでいました。さらに「早く麻酔麻酔麻酔!」と言って暴れていると、看護師さんに「今から母親になるのにしっかりしなさい!陣痛が来てるときは麻酔できないの!落ち着いて、大丈夫だから」と言われました。その後、麻酔が打たれ、そこで気を失いました。次に目が覚めた時は「産まれますよー!!!」の声。そしてその後すぐに世界で一番可愛い泣き声が聞こえ、看護師さんが天使ちゃんを見せてくれました。そしてその後はまた気を失い、気がついたら入院室に寝ていました。

——ピアスはその後、見つかりましたか?

さえさん
手術が終わった後に助産師さんが探してくださって、「ピアス見つかりました!」と渡してくれました。歩けるようになってから、助産師さんや看護師さん、先生に暴言を謝り歩き回りました。陣痛は我を失ってしまうくらい痛く辛かったですが、こんな私を支えてくださった先生たちに心から感謝しています。

これが旦那さんからプロポーズのときに貰ったピアス。今もちゃんと耳についてます!「看護師さんありがとう!」って何度も言いました。これが旦那さんからプロポーズのときに貰ったピアス。今もちゃんと耳についてます!「看護師さんありがとう!」って何度も言いました。

——赤ちゃんを初めて見て抱っこしたとき、どんな気持ちになりましたか?

さえさん
とにかく可愛すぎて逆に触れない、もし触れようものなら壊してしまいそうという感情でしたね。生後1日目は抱っこできずに、ベビーベッドを眺めながら「はじめまして。これからよろしくね。頑張ってくれてありがとう。ママだよ」と繰り返し言うことしかできませんでした。看護師さんに促されて何とか抱っこできましたが、怖くてすぐに下ろしてしまいました。

1人では落としたり泣かせてしまうのが怖くて抱っこできず、ベビーベッドに寝かせたままに。半目を開けて「抱っこしろよ〜っ」という感じで私を見ている赤ちゃんに「頼りないママでごめんね」と言っていました。1人では落としたり泣かせてしまうのが怖くて抱っこできず、ベビーベッドに寝かせたままに。半目を開けて「抱っこしろよ〜っ」という感じで私を見ている赤ちゃんに「頼りないママでごめんね」と言っていました。

——出産バッグはいつごろ用意しましたか?また、役に立ったアイテムをおしえてください。

さえさん
妊娠10ヵ月目の仕事の産休に入った次の日に用意しました。役に立ったのは、ペットボトル用のキャップ付きストロー(すぐ飲めて蓋もできて清潔で便利でした)、飴玉(病室が乾燥してたので、めっちゃ飴を舐めました)、サンダル(足のむくみがひどかったので大活躍しました!)、リラックスアイテム(マッサージ用具、ホットアイマスク、本、イヤフォンなど)、赤ちゃんの爪切りとおしゃぶり(この2つはすぐに使いました!)、赤ちゃんと私の服は病院のものを使用しました。お金はかかりましたが、荷物が増えるよりは全然よかったです!

——産前産後の必須アイテムは何でしたか?

さえさん
帝王切開後の傷跡に貼るテープです。傷跡が服に擦れると痛いのでそれを防止するため、また傷跡がきれいに治ると聞き、産後10ヵ月ずっと貼っていました。

——出産を振り返ってどうですか?もし今後また出産をするなら、どんな出産をしてみたいですか?

さえさん
当たり前ですが、痛みが出たらすぐに伝える、出血していたらすぐに伝えて病院に行くことが、私はできませんでした。もしかしたら赤ちゃんも危険にさらしてしまったかもしれないのに…。だから次また出産をするとなったら、自分の体調の変化はすぐに伝え、必要であれば病院に行く、を徹底したいです。妊娠したらもう自分だけの体ではないので、この自覚をしっかりもちたいですね!

赤ちゃんの把握反射。本当にするのかな?と思い手のひらに指を置いてみたらきゅっと握ってくれて、心がすごく温かくなりました。幸せが溢れ出して泣いてしまいました。赤ちゃんの把握反射。本当にするのかな?と思い手のひらに指を置いてみたらきゅっと握ってくれて、心がすごく温かくなりました。幸せが溢れ出して泣いてしまいました。
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