商品開発の現場へ!ピジョン商品開発メンバーに聞いてきました!vol.2

研究所から見た、最近のママの悩みとは?

2017/2/28
研究所から見た、最近のママの悩みとは? 研究所から見た、最近のママの悩みとは?

ピジョンの中央研究所では、日々出産や育児などについての研究が行われています。多くのママモニターさんと接している研究員の斉藤さんと、小児科医の林先生に、最近のママさんたちの悩みや育児事情について聞きました。

左:良寛こどもファミリークリニック院長・林良寛先生
右:ピジョン株式会社開発本部フェロー・斉藤哲さん

ピジョンの中央研究所で、一緒に研究をしていただいている小児科医の林先生は、赤ちゃんの授乳や哺乳運動について20年以上研究し、臨床の場で多くのママや赤ちゃんと接してきた専門家です。ピジョン開発本部の斉藤さんと林先生に、最近のママの悩みや育児事情について聞いてみました。

林先生
最近のママは知識が豊富で、“こうあるべき”との意識が強くて、自分の持っている知識と赤ちゃんの様子が違うと、“どうしてうまくいかないんだろう”と悩んでしまうようなんです。

斉藤さん
赤ちゃんには個性があって、ひとりひとり違うということはわかっていても、悩んでしまうんですよね。

林先生
今のママは、理想的な状況だけでなく、イレギュラーな状況さえ頭に入ってるし、ネットで検索すればすぐに出てくる。とはいえ、どこにも回答がない状況が出てくると、病気なのでは!?と慌ててしまうんです。

話している様子

ーー例えば、低月齢の赤ちゃんのママは、どんな悩みが多いんですか?

林先生
やはり『おっぱいを飲んでくれない』『おっぱいが出ていないのではないか』など、母乳に関する悩みが多いですね。育児の知識として、おっぱい前後では赤ちゃんの体重が50g増えているのが理想的、と書かれているので、おっぱいのたびに量る。でも増えていない。そうすると『飲んでくれない』『出ていない』と悩んでしまうのです。

斉藤さん
大人だって、毎食同じ量を食べるわけではありません。それなのに、赤ちゃんは毎回50g増えなくてはいけない、なんてよく考えると変なんですけどね。でも、お母さんは心配になるんですよね。

林先生
お母さんのおっぱいが順調に出て、赤ちゃんが上手に飲めるようになるまで、1〜2ヵ月かかります。お互い初心者なんですから。おっぱいが出ているのかどうか、赤ちゃんが上手に飲んでいるのかどうか、心配になりすぎて、赤ちゃんを自分の体から離し気味にして、飲んでいる様子を見ようとしているお母さんを見かけることもありますが、そんなに心配せずに、ゆったりと赤ちゃんを抱きかかえたほうが、お互いリラックスできますよ。

話している様子2

ーーどんな状態が、理想的な授乳なんでしょうか?

林先生
お母さんも赤ちゃんも”心地よい”状態が一番です。お母さんのおっぱいを飲ませたい時と、赤ちゃんのおっぱいを飲みたいタイミングが合うのが理想ですね。おっぱいが張ってきたかな?と思ったら、それが赤ちゃんにとってもお腹が空いてきたタイミング、みたいな。おっぱいが張ってきたお母さんはおっぱいを飲んでもらってラク、赤ちゃんはお母さんにおっぱいをもらってお腹が満たされて幸せ、という“あうん”の呼吸ができていくとよいですね。

斉藤さん
さきほど林先生も話していましたが、この理想的な状態になるには時間がかかります。いつかは二人だけの呼吸ができあがりますから、焦らずに。

林先生
そうなんですよ。1ヵ月検診で1kg増えているのが理想的、とも言われますが、増えていなくてもそんなに気にすることはありません。ママが夜寝られなくても、赤ちゃんが思うように飲んでくれなくても、1年後には大きくなって歩き回っていますから、大丈夫です!

たくさんのママと赤ちゃんに接している林先生と斉藤さんに「少しくらい飲まなくても、体重が増えなくても、気にしなくても大丈夫!」と言われると安心しますね!リラックスして育児を楽しんでいきましょう♪

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次回は、毎日の育児の必需品!中央研究所で開発されている哺乳瓶と乳首について、お話を伺います。

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