先輩パパとママに聞きました!vol.27

お母さんになるまでの準備期間。つわりと格闘したマタニティライフ

2017/6/5
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タイ・バンコクを拠点に活動するクリエーター・hironocさんに伺った、妊娠・子育てエピソード。

ーーhironocさんのマタニティライフはどのような感じでしたか?

hironoc
終わってみるとあんなに気持ち悪くてしんどかったのが不思議なくらいなのですが、当時はつわりがひどくて、なかなかしんどい毎日でした。友人や先輩ママから「もうすぐつわりも終わる頃だよ〜」と励ましてもらっても、なかなか終わらず、心配になったり焦ったり。

でも、“何事も人それぞれなんだ!”とつわりを経験したことで吹っ切れた気がします。おなかの中の息子にお母さんになる心構えをするように試練を与えられていたのかもしれない、と今は思います。

おかげで出産後は、発達段階や成長なども、息子のペースで見守れたらと思うようになりました。

ーー実際どんなつわりだったのですか?

hironoc
吐きづわりと食べづわりの混合型のつわりでした。おなかが空いて気持ち悪いけれど、食べてもまた気持ち悪くなってしまって。今まで全く気にならなかった味や匂いにも敏感になり、毎日がもどしても楽にならない二日酔いのような状態でした。お酒好きとしては、飲んでいないのに二日酔いみたいな感じがするのは、なんだか損した気分でした(笑)。

ーー両方のタイプのつわりとは辛いですね。どのくらいの期間続いたのですか?

hironoc
妊娠3ヵ月頃から始まり、ピークに気持ち悪いのが3〜5ヵ月頃。その後、出産直前まで緩やかに続きました。

つわりには波があったのですが、ピーク時は水の味までも気になってしまい、飲める水の種類も限定されて。体重も減り、貧血でくらくらしてしまい、病院で足りない栄養分をサプリメントで処方してもらっていました。

あんなにいい香り〜と思っていた大好きなタイ料理もすっかりダメになりましたね。外に出て屋台からタイ料理の匂いがしたり、SNSなどでお料理やスイーツ、タイ料理を見ても気持ち悪くなったり、今となっては、なぜあんなにも感覚が敏感だったのかとても不思議です。

でも当時は、こんな状態でおなかの子の成長に影響しないのかな?栄養はちゃんといっているのかな?と不安になるばかりで、めそめそしてましたね。

ーーつわり中、旦那さんはどうフォローしてくれましたか?

hironoc
買い物や、洗濯などの家事を積極的に手伝ってくれ、定期検診や急な体調の変化で病院へ行く時も必ず病院へ付き添ってきてくれたりと、とても協力的でした。異国の地にいることもあり、本人が気疲れするのではなかろうか……というくらい、気を使ってくれていたと思います。仕事が忙しい時も嫌な顔せずに、親身になってくれて、困った時も一緒に考えてくれる姿勢が嬉しく、本当にありがたかったです。

つわりの時も、いつも何か食べられそう?と聞いてくれたり、夫もネットで検索してはあれは食べられないか?と気にかけてくれていました。ただ、あまりにも親身になりすぎて、私のつわりがひどい時に夫もつられて“もらいづわり”になってしまって。

ーー旦那さんもつわりに!? 

hironoc
つわりのピーク時の中の2、3週間、私が吐いていたり、気持ち悪そうにしていると「俺も気持ち悪くなってきた……」と吐きはしないものの、気持ち悪そうにしていて、横になりそのまま寝落ちしたりしていましたね。

当時は、「ちょっとー!!!!(怒)私がしんどい時だからこそ、しっかりして!」という感じでしたが、今思うと、あれは彼なりの優しさだったのかな?と思います。

ーー“もらいづわり”になったなんて、そのくらいhironocさんのことを思いやっていたのですね。そんなつわりをどのように乗り切りましたか?

hironoc
何か食べられるものはないだろうか?と一時期「つわり・食べられるもの・栄養」などのワードでネット検索ばかりしていましたが、トライするも残念ながらとことん受け付ませんでした。ならば!と思っていろいろ試した結果、柿の種(日本の)と、ものすごい酸っぱいレモンの飴なら食べられた時期があったので、その時はそればかり食べていました。あとは好きなことをしたり集中すると少し気が紛れたりするので、体調の良い日などはアート系の図書館へ行ったり、マタニティヨガへ行ったりして気晴らしをしていました。マタニティヨガは心地よく汗をかけて、適度な疲労感でヨガに行った日は夜ぐっすり深く寝れるようになるところが好きでした。

図書館

だんだんとつわりも緩やかになって、日によっては食べられる時も増えてきてからは、よくVegan(ヴィーガン)料理屋さんへ行っていました。さっぱりしていたことと、主にお野菜の料理だったので、お店の中の匂いや味付けで気持ち悪くなることが他の料理に比べて少なく、比較的食べやすかったんです。

たっぷりの野菜に甘酸っぱいタレをかけて食べるライスヌードルが、少し香草も入ってさっぱりしていて好きでしたね。

料理1
料理2

つわりの間でもあれ?食べられそう?という時は、チャンスとばかりにできるだけ何かを口にするようにしていました。つわりの最後の方は比較的食べられる機会が増えたのですが、そのスタイルを繰り返していたので、結果、ラストスパートで太ってしまいました(笑)。

ーーでも今まで食べられなかった分、食べられる時に食べておかなくちゃ!と思ってしまいますよね。次回は、タイでのマタニティライフについて伺います。

hironoc

PROFILE

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ブリコルール(寄せ集めてものを作る人)。タイ・バンコクを拠点に、写真と色のきれいな布や紙などをコラージュしてものづくりに取り組んでいる。
http://www.hironoc.com
https://www.instagram.com/hironoc/

(制作 * エチカ)

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