先輩パパとママに聞きました!vol.114

イラストレーター・角裕美さんの、赤ちゃんと一緒。「里帰り出産」のおはなし。

2020/10/30
イラストレーター・角裕美さんの、赤ちゃんと一緒。「... イラストレーター・角裕美さんの、赤ちゃんと一緒。「...

一児のママで、イラストレーターとしても活躍する角裕美さんの、赤ちゃんのいる暮らしをお届けします。3回目は、遠くはなれたご実家での里帰り出産についてお話をうかがいました。出産の準備から出産当日まで、どのように過ごしたのでしょうか?

ーーまず、地元・広島での里帰り出産を選ばれた理由を教えてください。

角さん
一番の理由は初めての出産で不安が多かったからです。夫の実家も遠方で、東京には夫婦2人だけ。安心して出産に臨めるように、家族に甘えようと、実家で出産することにしました。

ーー気軽に頼れる家族が近くにいるのは安心ですね。いつ頃里帰りをしましたか?

角さん
予定日の1ヵ月半前に、出産する病院での健診があったので、そのタイミングで帰りました。1人で帰省したのですが、荷物は全部先に送っていたので当日はお財布と携帯だけ。新幹線はグリーン席を取り、のんびりと帰ることができました。

帰省した日の朝ごはん帰省した日の朝ごはん
瀬戸内海瀬戸内海

ーーそれまでの病院と異なる環境で、心配などはありませんでしたか?

角さん
実家の母が色々と調べてくれた病院だったので、全く心配はありませんでした。母の知り合いがその病院で出産したことがあり話を聞くことができたのですが、改装したばかりで病室がとても綺麗で、とにかくごはんが美味しいとのことでした。母とともに「産後のごはんは大切!」ということで、最終的にその病院に決めました。

ーー予定日が近くなるにつれて、体や心の変化はありましたか?

角さん
おかげさまで、体調はずっと良かったです。ただ、体が重く歩きづらいことにもう飽きてきて(笑)、早く産まれてこないかなぁと思っていました!実家に帰ったことで家事を母がやってくれたこともあり、空いた時間には手作りスタイを作ったり、産休に向けて仕事の調整や取引先への連絡をしたり、産後の生活の準備もしました。家事をしなくていいという贅沢は18才ぶりだったので、最高〜!と思いながら、母親のありがたみを感じながら過ごしていました。

ーー出産時に病院に持っていったものを教えてください。

角さん
出産する日に、病院が用意した入院に必要なものをまとめたセットを購入するシステムになっていたので自分が持っていたものは携帯くらい。身軽だったのでとても楽でしたね!ちなみにセットの内容は、下着、ガーゼ、タオル、パジャマ、化粧品、スリッパ、歯磨き、ナプキンなどです。

出産直前の姿出産直前の姿

ーーいよいよ出産当日。どのように出産を迎えたか、教えてください。

角さん
<21日(水)>
8:00
朝起きると少量の出血が。陣痛もあったので病院に行く。
12:00
まだ子宮口が全く開いてなく、先生に本日中の出産はなさそうと言われる。おなかは痛いけど、昼ごはんだけ食べて一度家に帰ることに。家では、仕事で手がけていた絵本の色をチェックする色校正の日だったので、校正作業をして原稿を東京に送り返したりする。いつものルーティーンの仕事をしていたことで、おなかの痛さの気が紛れてよかった。
18:00
陣痛が激しくなる。
23:00
おなかが痛すぎて再度病院へ。

<22日(木)>
0:00
病院に行くと、うまく呼吸が出来ていなかったようで、赤ちゃんに酸素がいっていないときがあることがわかる。助産師さんがつきっきりで背中をさすりながら呼吸を促してくれる。人生で味わったことのない激痛で何度も心が折れそうになる。立ち会ってくれた母が、陣痛が痛すぎた夜中、ずっと手を握ってくれた。すごく強く握っていたので痛かっただろうなぁ。
8:00
子宮口がだいぶ開いてきて、もうそろそろ出産か!と思ったら、助産師さんから「今日中には出産出来ますよ」と言われ、まだ朝の8時なのに…と絶望する。
12:00
子宮口がほぼ開く。が、何故か陣痛がおさまる。破水をしたので陣痛促進剤を打つ。
14:27
息子出産!

ーー直前までお仕事をされていたのですね。いよいよ産まれる!というときのことを覚えていますか?

角さん
乗りかかった船なので「やるしかない!」という諦めと、根性で乗り切ろうという感じでした!たくさんの助産師さんが集結してくれたのですが、その中に1人すごくハキハキした声がよく通る方がいて、昔バイト先で一緒だった人に似てるなぁ〜など、どうでもいいこと考えていたら、先生が「見て!出るよ!」と。「え!出るの?え?え?」と、完全に乗り遅れ、出てくる瞬間を見逃してしまいました(笑)。

ーー27時間おつかれさまでした!産まれた瞬間について教えてください。

角さん
産まれた瞬間に母が大声で「かわいい〜!」と声を上げ、先生も「かわいい〜!」と言ってくれたのを覚えています。出産にずっと付き合って14時間以上も病院にいた母は、ハイになって大喜び。一方の私は胎盤を出す作業が痛すぎて「産んだ後も痛いんかい〜!もう勘弁してくれ〜。早く楽になりたい」と思っていました。でも赤ちゃんの泣き声を聞いたときはすごく嬉しかったです。あと、やっと終わった…と、とにかくホッとしました。

ーー入院中の過ごし方を教えてください。

角さん
10時から16時は赤ちゃんと同じ部屋で過ごし、それ以外は預かってもらうシステムでした。赤ちゃんと離れるのは少し寂しかったですが、その分ご飯もゆっくり食べられるし、好きなだけ寝ることもできたのでかなり体力を回復できました。4日で退院したのですが、毎日親や友達が会いに来てくれたのが嬉しかったですね。出産をした喜びと、すごく贅沢にのんびりできた4日間だったので、少し退院が寂しかったくらいです。

噂の美味しい病院食噂の美味しい病院食
息子に会いに来た夫息子に会いに来た夫
角裕美

PROFILE

角裕美このライターの記事一覧

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。グラフィックデザイナーを経て、イラストレーターとして独立。雑誌、書籍、広告などで活躍するほか、定期的に個展も行う。
http://kadohiromi.com/

(制作 * エチカ)

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