先輩パパとママの毎日コラムvol.88

今日も楽しく過ごします。大ちゃん元気です。「いざ、保育園へ。」

2017/8/2
今日も楽しく過ごします。大ちゃん元気です。「いざ、... 今日も楽しく過ごします。大ちゃん元気です。「いざ、...

東京・調布市で夫とともに「手紙社」を営む北島洋子さんの、愛息子大ちゃんの 妊娠・出産・育児のこと。

共働きの我が家では、9月に息子を産んですぐにひとつの決断が訪れました。それは「息子を来春から保育園へ入れるべきか?」ということ。保育園の申し込みは12月。それまでにどうするか、入れるならどこの保育園を希望するかを決めなければなりません。

来年4月の入園時点では、息子はまだ生後6ヵ月。日々の成長が愛しい時期だし、まだおっぱいを欲しがる時期でもある。それに、ようやく授かった子どもをそんなに急いで保育園に入れなくても。せめて1年くらいは、心ゆくまで一緒に過ごしたい。

そうは言っても、子どもをそばに置きながらどれだけ仕事ができるのか。その上、1才から保育園に入るのは、0才からよりもさらに狭き門らしい。そもそも、保育園に入ったほうが、社会性が身につくし、おもちゃもいっぱいあるし、お友達に刺激されて成長もするだろう。子どもにとって、その環境のほうがいいに違いない。

そんな葛藤がありながらも、ひとまず応募してみることにしました。発表通知が届いたのは、2月の上旬。その封を開けてみると、、、なんとそこには「内定」の文字が!まるで難関校に合格したかのような嬉しさがこみ上げ、夫と手を取り合って喜びました。

保育園の説明会に行くと、0才児は子ども一人ひとりの時間や成長に合わせて、丁寧に対応してくれることがわかりました。お昼寝やミルクの時間はもちろん、離乳食も家庭でのステップに合わせながら一人ひとりのタイミングで進めてくれるとのこと。心配ごとの一つであった母乳も、入園に合わせて卒乳する必要はなく、朝夕や土日の家にいるときは与え続けて問題ないということでした。

説明会では安心材料しかなかったはずなのに、「本当に預けるんだ」という事実に直面した私は、「預けたくない」という気持ちが日に日に増してきました。そして入園日まで1ヵ月を切った頃、私は夫に打ち明けたのです。「保育園、行かせたくないんだけど」と。夫は「突然、何言ってんの?」というような顔をして猛反発。それはそれは、久しぶりの大ゲンカでした。

お父さんと大ちゃん

4月8日。いつもより遅咲きの桜は、息子の入園を祝ってくれているかのようでした。夫と私は、ちょっぴりおめかしして保育園へ。少し緊張しながら入園式に参加しました。園内の大きめの部屋が入園式会場。先生たちに迎えられ、今年の入園児たちはお母さんに抱っこされながら入場します。私も息子を抱えながら、子ども用の小さな椅子に腰掛けると、なぜだかじわーっと涙がこみ上げてきました。あー、あんな小さかった息子が社会に出るんだな。あっという間の6ヵ月だったな。

先生のお話を聞いて、みんなで手遊び歌をうたって式は終了。ほのぼのと幸せを感じる楽しい入園式でした。こんなことが、これからずっと続いていくのかな。

今は慣らし保育も終わり、立派な保育園児になった息子。朝、離れる時は今だに大きな涙をポロポロこぼしながら泣き叫ぶから、仕事中「今頃何してるかな?」と思い出すこともあります。でも、最近はお迎えの時はニコニコ。きっと先生たちにたくさん遊んでもらってるんだね。家に帰ってきたらぎゅっと抱っこして、夜にはゆっくりおっぱいをあげます。もともとミルクと混合だったとはいえ、夕方にはパンパンに張る私の胸も、息子の帰りを待っているのです。

息子は保育園で先生方に見守られながら、できることが少しずつ増えてきています。保育園から子育てを学ぶこともたくさんあります。息子と少し離れる時間ができた私は、気分転換ができるし、息子との時間がより大切に思えてきています。

あんなに悩んだのはなんだったんだろう。これも母になるためのステップだったのだろうか。息子と一緒に、私も一歩ずつ成長している気がします。

保育園の持ち物
北島洋子

PROFILE

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東京出身の編集者。大手通信会社の広告宣伝部、ガーデン雑誌の副編集長を経て、2008年に夫とともに「手紙社」を立ち上げる。手仕事の作家を集めた「もみじ市」などのイベント企画や店舗運営に従事しながら、2016年9月に第一子を出産。獅子座でいぬ年でA型。
http://tegamisha.com

(制作 * エチカ)

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