どんなところならおでかけしていいの？

初めて予防接種を受ける生後2ヵ月までは、できる限り外出は避け、30分程度のお散歩にとどめるようにしましょう。この頃の赤ちゃんは感染症に対してまだ十分な免疫力を持っていません。どうしても用事などで外へ出ないといけないときは、人混みの少ない時間帯や場所を選ぶように心がけることが大切です。

■生後2ヵ月頃～
生後2ヵ月を過ぎた頃からは、赤ちゃんのご機嫌に合わせて、天気のよい日に近場の公園などへおでかけしてみましょう。日差しが強く当たる日や寒い日、天候が心配な日は、赤ちゃんはもちろん、ママにとっても負担になってしまいます。無理に出かけることは控えましょう。

■生後4ヵ月頃～
首が据わりはじめる生後4ヵ月頃からは、デパートへ買い物に行ったり交通機関を利用するのもいいと思います。ただし、少しずつ自身の欲求が出てくる時期なので、機嫌が悪くなったり突然泣き出したりすることも考えられます。いつでも休憩ができ、赤ちゃんのケアを行えるスペースがある外出先を選ぶと安心ですよ。

■生後7ヵ月頃～
お座りや、ずりばいをはじめる生後7ヵ月頃からは、外への興味が旺盛になってきます。赤ちゃんによい刺激を与えるためにも、たくさんおでかけをされるといいですよ。視力も少しずつはっきりと見えてくるので、動物園や水族館など目で楽しめるところへ連れて行くのもおすすめです。

おでかけの際の持ち物って？

1.おむつ替えセット
・おむつ
・おしりふき
・おむつ替えシート
・使用済みのおむつを持ち帰るビニール袋

替えのおむつは少し余分に持っていきましょう。さっと広げて使用できるおむつ替えシートは、外出先での衛生対策としても役に立ちます。

2.授乳グッズ
・授乳用ケープ(母乳の方)
・哺乳瓶(ミルク、お湯など)
・ガーゼ

哺乳瓶を使う場合は、あらかじめ水筒にお湯を入れて持っていくと便利です。

3. 着替え
食べこぼしや、おむつ漏れなどのハプニングも想定して、２着ほど持っていくとよいでしょう。

4.季節に応じたグッズ
・暑いときに被れる帽子
・汗をふけるタオル
・寒いときに羽織れるもの

5.その他
・お茶などの飲みもの
・お気に入りのおもちゃ…など

私は外食するときに、取り付け用の椅子や子ども用のスプーン・フォークを持ち歩いていました。赤ちゃんとのおでかけは荷物が多くなってしまいますが、徒歩での移動のときはベビーカーがとても役に立ちましたよ。

最後に

赤ちゃんが過ごす1ヵ月は大人にとって1年と言われるほど人生が凝縮されています。初めて見るものばかりで、毎日がとても刺激的でしょう。興味を育ててあげられるように、パパ・ママ一緒に赤ちゃんとのおでかけを楽しまれてくださいね。

PROFILE

竹中美恵子このライターの記事一覧

小児科医。 2000年広島大学附属高校卒業 アナウンサーになりたいと描いていた矢先に小児科医であった最愛の祖父を目の前で亡くし、医師を志す。
2009年 金沢医科大学医学部医学科卒業
以後広島市立広島市民病院小児科などで勤務。
2016年12月 女医によるファミリークリニックを開業（院長）、現在に至る。
日本小児科学会、日本周産期新生児医学会、日本小児神経学会、日本小児リウマチ学会所属
日本周産期新生児医学会認定 新生児蘇生法専門コース認定取得
小児慢性特定疾患指定医、難病指定医
2013年6月1日 広島テレビ 子育て応援団 すこやか2013 に出演
2014年 広島リビング新聞社 園児とママのための情報誌 えんじいな 「お医者さん教えて」コーナー連載
2014年より東京レインボータウンFM 「上野淳の東京☆夜会」にたびたび出演し、子供の心のトラウマ、アレルギー、子育て相談、母乳育児の大切さなどについて講話
2014年 日本助産師学会中国四国支部で特別講演の座長を務める
また小児科医として臨床を行う傍ら数々の学会発表や論文執筆に尽力している