中村亮子

先輩パパとママの毎日コラム

vol.135 きみと一緒、あたらしい時間「予感」

料理創作ユニットGomaの中村亮子さんのマタニティ日記。

きみと一緒、あたらしい時間「予感」 きみと一緒、あたらしい時間「予感」

なんか、きそうだな。

そう思ったのは予定日より4日前の土曜日の夜。この日、おしるしがきてもいいよう寝る前にパッドをつけて寝た......が、なんか眠れない。何というか小さな興奮と不安。浅い眠りを繰り返していると下腹部にチクッとした痛みを覚えた。きたかも?急いでトイレに駆け込むと、少しだけ出血していた。やっぱり!小さな予感が的中した私はちょっと嬉しい。しかし、痛みは少しずつ間隔を置いてやってくる。時間を計ってみると、何となく5分から8分の間に痛くなっている。家人は起こさずとりあえず一人で様子を見ていたのだが、いよいよ5分を切ってきたのでおそるおそる起こしてみる。夜が明けたら助産院の院長先生に電話してみることにする。

午前6時、院長に早朝にすみません、と電話をすると「ひとまず9時に助産院に来てみて」と言われる。時間まで荷物をまとめ、タクシーで向かう。早速診てもらうが「子宮口がまだぜんぜん開いていないから、夕方以降にまた来てくれればいいわよ」とのこと。初産婦だからそう簡単にスポンと産む人は少ないとはいうものの、夕方って(遠すぎる)......。

よっぽど不安気な顔をしていたのだろう。院長先生が併設の整体を受けることを提案してくれたので12時に予約をとり、施術時間まで助産院の近くにある公園まで歩くことにする。歩きすがら、3〜4分間隔でやってくる陣痛の度に立ち止まって小休止。

でもまだこの時は少し余裕があったし、空は青く、風も心地よく公園での時間も楽しく過ごせた。ああ、こんな青空を次に見るのは赤ちゃんと一緒なんだな、とか考えたりね(妄想)。

青空と緑1
青空と緑2

しかし産院に戻ってから1時間ほどの整体を終え、ひとまず家に帰ろうと外に出た途端......今までの痛みとはぜんぜん違うドン!!という激痛が走る。衝撃的に痛すぎて思わずその場にしゃがみ込む。陣痛の間隔はどんどん短くなっているように思えた。

痛みが引いた時に少し歩いて距離を稼ぐが、どうにも進まない......。結局大通りに出るまでに、いつもは2分ほどでいけるところを30分ぐらいかかってしまった。タクシーで家に帰るかどうか迷ったが、激しい痛みのまま助産院を離れる勇気がどうしてもなく、来た道をまた30分(!)かけてやっとのことで戻る。

産院に着いて「やっぱり無理です」と告げるとすぐに部屋を用意してくれた。助産院の部屋は全て畳式の和室だった。敷かれたお布団に横たわっていると陣痛が数分ごとに押し寄せてくる。

「いい陣痛きてるよ〜」と助産師さんは言ってくれるが、1時間毎くらいに子宮口を診てもらうも、一向に開いていないらしい。「何で〜〜〜??(心の声)」。とりあえず朝からほとんど何も口にしていないので、買ってきてもらったおにぎりやビタミン入りのゼリーなどを食べる。正直気分が最悪なのでとてもじゃないけど何か食べる気にはなれない。しかし赤ちゃんのために体力をつけなければいけないので可能な限り口にした。(つづく

分娩監視装置
中村亮子

PROFILE

中村亮子

食や子どもをテーマに料理、雑貨デザインなど幅広く活動している料理創作ユニットGomaを従姉妹のアラキミカと主宰(www.gommette.com)。媒体での作品発表他、ものづくりワークショップ開催なども行う。著書に『かんたん☆かわいい♡だいすきクッキング』(あかね書房刊図書館シリーズ)、レシピ付き絵本『へんてこパンやさん』(フレーベル館刊)など子どもに向けてのものも多数。

(制作 * エチカ)

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