先輩パパとママの毎日コラムvol.138

なんとなくおかあさん「そのとき、パパは……? ~後編~」

2018/3/5
なんとなくおかあさん「そのとき、パパは……? ~後編~」 なんとなくおかあさん「そのとき、パパは……? ~後編~」

2人の子どものママでもあるライター・小宮山さくらさんによる等身大の子育てコラム。

(前編のつづき)そんな新たな気持ちで赤ちゃんとの暮らしを送っていると、不思議なことに、だんだんと夫の雰囲気が変わってきたように思いました。

夫の仕事は相変わらず忙しいし、わたしの子育ての忙しさも変わらないのですが、子どもが体調を崩したときにすぐに病院に連れて行ってくれたり、前以上に仕事のスケジュールを調整してくれるようになったり、家にいる時間に子どもに積極的に向き合ってくれるようになったような気がしました。

子どもたちも、前以上に夫のことを頼ったり甘えたりしているみたい。うまくいえないのですが、「ふたりで子育てをしている」という感覚とでも言うのでしょうか……。もしかしたら、夫は何も変わっていないけれど、わたしの心のこわばりがとけて、感じ方が変わってきたということなのかもしれません。

近頃の夫は、保育士さんのように子どもの相手をすることは相変わらず苦手ですが、リビングでよく子どもたちと一緒に得意なゲームをやって盛り上がっています。 わたしの友人や子どもの友人たちが遊びに来たら、はりきっていろんな料理をふるまってくれます。わたしがダラダラ寝ている間に、皿洗いを全部やってくれます。来年は、娘とのふたり旅を計画しているみたい。

働く母親の現状を身近で見ることで新たに思うこともあるようで、女性が出産したあとも子育てしやすいように、自分の職場の環境を整える努力をしたりもしています。そんな夫を、本当に立派だなぁ、と思います。

カーテンで遊ぶ

うちでは週末においしい料理をつくるのはパパ、平日に地味な料理をつくるのはママ。掃除や洗濯はママ、そして時々パパ。子どもたちもそれを自然なことと思っています。

いまでももちろん夫婦喧嘩をするときもありますし、日々の不満をぶつけてしまうこともありますが、出産前よりもずっと夫を頼りにし、ひとりの人間として尊敬している自分を感じます。

夫婦ですから、生きていると、いろんなことがあります。気持ちがくじけそうになることもあります。だけど、大好きで一緒に生きていこうと決めた相手です。だから、ふたりで頑張ろう。補い合って、支え合って子育てしていこう。夫の気持ちはわかりませんが、わたしはそう思って暮らしています。

夫婦の数だけ、夫婦の在り方があるもの。これからも、自分たちにとっての最良を探していけたらいいなと思っています。

小宮山さくら

PROFILE

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ライター。クリエイターへの取材やインタビューを中心に、『カメラ日和』『tocotoco』(第一プログレス)などの雑誌、書籍、広告などで活動。参加書籍に『無名の頃』(パイインターナショナル)、『脇阪克二のデザイン』(PIEBOOKS)、『エジプト塩の本』(美術出版社)、『猪熊弦一郎のおもちゃ箱』(小学館)など。目下、2児の子育て中。

(制作 * エチカ)

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