タイ・バンコクを拠点に活動するクリエーター・hironocさんに伺った、妊娠・子育てエピソード。ところ変わればケアもいろいろだという、今回は二人目の沐浴にまつわるお話。
慣れない土地での出産。在タイ日本人にとってはありがたいことに、タイ日本人会の「すくすく会」にてタイでの出産育児について色々とレクチャーを受けることができ、長男の出産の時は出産準備教室(両親学級)で沐浴の仕方や出産手続きなど、出産全般に関して教えていただけたので、準備万端で出産に臨むことができました。
その時にスタッフさんから、「退院までに病院で看護婦さんにレクチャーしてもらえるよ!ちょっと日本の方法とは違うのでお楽しみに」と聞いていたものの長男出産の際はNICUにお世話になった関係で病院での沐浴レクチャーはなく、母親準備教室で教えていただいたことを実践。
次男の時はきっと長男の時の記憶を辿ればきっと大丈夫!と思っていたのですが…次男出産後、看護師さんによる沐浴レクチャー日がきました。そっか、長男がいてもまた教えてもらえるんだ!と、数年前になかったこの日がついに!と心躍る気持ちで沐浴室へ。
「お兄ちゃんがいるから大丈夫だと思うけどやってみる?」と聞かれたものの、いざふにゃふにゃの赤ちゃんをみると一体どうやっていたっけ?と思い出せず。看護師さんに見本を見せてもらうことにしました。
「最初に入浴後の準備をしてから、服を脱がせて包みます」というので一体何だろう?と思ったら頭を洗うところからスタート!包んであると手足が固定されて洗いやすそう。次に身体を洗うのですが、いま思い出してもヒョエ〜!首が据わってないけどどうやって?自分でできるのだろうか?な、やや立て気味なスタイルに。
生後数日にして、温泉入っていい湯だな〜感漂う姿がなんとも可愛い。気持ちよさそうだね、息子よ。
そして最後に片手でダブル耳塞ぎの姿で首などを洗って。これは見慣れた方法でした。
お風呂から出てお臍の消毒などなどのケアをして、再び包まれ、髪をとかしてもらい終了!と思ったら、整ったヘアスタイルでそのままベッドに戻り、新生児室でパスポートや出生の申請書類の写真の撮影へ連れてゆかれ、生まれて早々になかなか忙しそうな新生児でした。
このタイ式の沐浴、果たしてできるのだろうか?と病室に帰ってから撮影した写真を見返しながら予習(いい湯だな〜の姿をみてはクスッとしてしまいます)。翌日、看護師さん監修のもとでなんとか無事にできましたが、長男の時にあんなにも沐浴をしたのに、病院でのレクチャーのインパクトが強すぎて退院後もこのスタイルで沐浴し続けました。
ちなみにゲップの仕方も最初見た時はヒョエ〜!首が据わってないけど座ったまま?あれ?肩によっこいしょってしなかったっけ?でしたが、こちらもレクチャーしてもらい、心なしかゲップが出やすいような気もしてきて、次男はこのスタイルで。ところ変わればケアも色々だな〜と思った次男の出産でした。
PROFILE
hironocこのライターの記事一覧
ブリコルール(寄せ集めてものを作る人)。タイ・バンコクを拠点に、写真と色のきれいな布や紙などをコラージュしてものづくりに取り組んでいる。
http://www.hironoc.com
https://www.instagram.com/hironoc/
(制作 * エチカ)