先輩パパとママに聞きました!vol.44

取ってみなければわからない!パパの育児休業【学研プラス】

2018/4/23
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育児休業を取得したい!と考えているパパ、取ってほしい!と願っているママは増えてきていますが、実際に育休を取ったらどんなことが起こるのでしょうか?育休を取得した株式会社学研プラスの先輩パパ2人に、育休のリアルな体験談をお聞きしました!

(左から)上原さんと桶谷さん

ーーまず初めに、育児休業を取ろうと思ったきっかけについて、教えてください。

桶谷さん
2人目の出産に際して育休を取ったのですが、1人目の長女の時にも取ろうと思ったんですよ。ですが、その時は、会社の制度や仕事の引き継ぎのタイミングがよくわからなかったり、出産直後の具体的なイメージがわかなかったりして、実行に移せず、それが心残りだったんです。

長女の子育てを経験して、赤ちゃんのお世話で必要なこと、授乳サイクルや成長の過程などがわかり、育休を取った時に何ができるか、現実的に考えることができるようになりました。2人目の時には今度こそ育休を取ろう!と思っていました。

上原さん
私も2人目の出産で育休を取りました。1人目の長男の時、私としてはできることはやっているつもりだったのですが、妻から里帰り出産から帰ってきた直後はすごく大変だったと言われてしまいまして。2人目の出産でも仕事をしながら「手伝い」の育児では、1人目の時と同じことしかできず、また妻に大変な思いをさせてしまう。さらに、1人目の子どもの世話もありますからね。変えるためには、育休を取って一緒に子育てするしかない、と思いました。

ーー育休取得のための準備は、いつ頃から始めましたか?

桶谷さん
出産予定日の5ヵ月くらい前に、里帰り出産から妻が帰ってくるタイミングで取得したいと、上長に相談しました。それから、人事部で育休取得の手続きを始めたのですが、給与形態、税金、保険など、初めて知ることが多かったです。仕事の引き継ぎは直前にバタバタと済ませました(笑)。

上原さん
私も出産の3ヵ月ほど前に最初に上長に相談しました。育休を取るタイミングは、仕事の繁忙期と重なっていたのですが、「男性が長期で休める機会はあまりないから、せっかくだから休んだ方がいい」と、上長に後押ししてもらいました。

哺乳瓶やおしりふきなど、育児休業中に使っていた育児グッズをピジョンのカタログで見て話が弾むお2人哺乳瓶やおしりふきなど、育児休業中に使っていた育児グッズをピジョンのカタログで見て話が弾むお2人

ーーでは、いよいよ育休期間のことについて伺います!どんな育児を担当されていましたか?

桶谷さん
きっちり担当分けはせず、その時にできる人がやる、という感じでしたが、心がけていたのは、できるだけ自分が抱っこをすること。抱っこをしながら別のことをするのはとても大変なので、そこは男性である私が積極的に抱っこしていました。その流れで授乳をしたり、オムツ替えをしたりしましたね。また、ちょうど長女がイヤイヤ期で、保育園に連れて行くのもひと苦労だったので、出産直後で体力が回復していない妻ではなく、私がイヤイヤ期に付き合いながら保育園の送り迎えをしていました。体力勝負でした(笑)。

上原さん
普段から長男の保育園への送りと、洗たくは担当していたのですが、育休中はそれに加えて、保育園へのお迎えと、料理をしていました。私、料理好きなんです(笑)。あとは、長男は3才なのですが、2人目が生まれてからとても聞き分けが良くなり、ママに自分からは甘えられなくて少しさみしそうだったんですね。その分、保育園の帰りに公園に寄ったり、私が長男と遊ぶ時間を増やすようにしていました。

ーー育休を取得して気づいたことはありますか?

桶谷さん
毎日毎日連続で続く育児はこんなに大変なんだ!と思いました。仕事をしながらだと、仕事と育児、それぞれオンとオフが切り替えられるのですが、ひたすら育児をオンにし続けなければならないのは、本当に大変だと心の底から実感しましたね。ずっと赤ちゃんに向き合っていると、体力も気力も失われてきて、冷静さを保つことが難しいこともわかりました。土日に家にいるだけでは絶対にわからなかったことですね。

上原さん
仕事をしていた1人目の時は、妻が昼間に何をしているのか、わからなかったんですよ。それこそ、のんびりテレビ見ているんだろう、一緒に昼寝しているんだろう、と考えてました。だから、私も夜に飲みに行ってもかまわないだろう、と。世のママさんたちから怒られますね(笑)。だから、育休中は本を読めるかな、などと、いろいろ考えていたんですけど、そんな余裕は一切ない!それに気づきました。

上原さん「あの連続育児の大変さは、土日だけはもちろん、1週間や10日でもわからない。やっぱりまとまった期間で向き合わないと。」上原さん

ーー奥さんの反応はいかがでしたか?

桶谷さん
実は、最初は育休を取る必要はない、と言われていたんですよ。そこを押し切って取得したのですが、結果的には感謝してくれました。やはり体力的につらかったので、私が抱っこを担当したのは助かったようです。

上原さん
私は妻が1人目で大変な思いをしていたので、取ることを決めた時に「良かった」と言ってました。1人目の時は、体力的にはもちろんですが、赤ちゃんにひたすら向き合って、社会から隔離されたような状態で話し相手もいないのがつらかったみたいなんです。実家の義母や妹に電話しまくっていたらしいんですが、今回はその回数が減ったと思います(笑)。桶谷さんも話していたように、赤ちゃんとずっと向き合っていると、気晴らしも難しいですよね。外食は無理で、せいぜいパンを買ってきて家で食べるくらい。それが、今回は赤ちゃん連れでランチに行ったり、私が赤ちゃんを見ている間に妻は1時間くらいお茶しに出かけたり、気分転換ができたようです。

ーー育休を取って、自分自身が変わったこと、良かったと思うことは?

桶谷さん
世界が広がりました。保育園の送り迎えをして、パパ友ができましたし、子どもやママの名前と顔が一致しました。仕事の前後だとバタバタして、ここまで深く知ることはなかったと思うのですが、時間も気持ちも余裕があったので、保育士さんと立ち話をしたり、他の子どもたちの様子を見ることができて、自分も保育園や地域に参加しているんだ!と気持ちが高まりましたね。仕事に復帰してからも、保育園のおたよりを以前よりじっくり読むようになったり、今まで妻しか知らなかった世界に入れたのが、嬉しかったです。

桶谷さん「毎日哺乳瓶で授乳していると、吸引力がどんどん強くなってきて成長にいち早く気づけるし、哺乳瓶の乳首が合わなくなってきたから、大きいサイズに変えないと、ということも気づいたよ。」桶谷さん

上原さん
保育園はぐっと身近になりますよね。保育士さんに「育休取ったんですよ」と話したら「神!」って言われましたよ(笑)

桶谷さん
おお〜!リアクション大きくて嬉しくなるなあ。

上原さん
私は育休を経験して、飲みに行く回数が激減しました(笑)。私が仕事をしている間にも、家であの連続育児を妻が頑張っていると思うと、さすがに早く帰って話をしたほうが良いだろうと。1人目の時はどうせ昼寝しているんだから飲みに行っても良い、と考えていた私ですが、変わりましたねえ。

桶谷さん
実際にやってみないと、あの連続した育児の大変さはわからないよね。母乳育児はこんなにひっきりなしに授乳するんだとか、天気によって育児のリズムが変わるんだとか、家にずっといないとわからない。

上原さん
土日だけはもちろん、1週間や10日でもわからないと思います。やっぱりまとまった期間で向き合わないと。

桶谷さん
その分、毎日向き合っていると、気づくこともたくさんある。毎日哺乳瓶で授乳していると、吸引力がどんどん強くなってきて成長にいち早く気づけるし、哺乳瓶の乳首が合わなくなってきたから、大きいサイズに変えないと、ということも気づいたよ。

ーーこれから育休を取ろうとしているパパたちに、アドバイスをお願いします。

桶谷さん
うちの会社の場合は、育休を推奨していることもあって、スムーズに取得できる環境でした。それでも、育休に関する会社の制度や国の法律は初めて知ることが多く、とまどいもありました。これから育休を取ろうとしている人は、そのあたりの制度や法律をしっかり知っておいた方がいいと思います。私自身は、育休取得を通して社会全体の育児に対する考え方を改めて知ることになり、とても視野が広がり、社会に対して問題意識を持つようにもなりました。

上原さん
私も女性が7〜8割を占める部署なので、すんなり育休を取ることができて、恵まれた環境だったと思います。ですが、やはり育休は先立つもの、つまりお金がないと取れないので、早めに準備を始めておいたほうが良いですね。

ーーリアルなお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました!

(取材協力:株式会社学研プラス)

今回の取材でお2人を紹介してくださった人事担当の西田さんと今回の取材でお2人を紹介してくださった人事担当の西田さんと
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