商品開発の現場へ!ピジョン商品開発メンバーに聞いてきました!vol.11

開発者が語る!電動鼻吸い器ができるまで

2018/8/7
開発者が語る!電動鼻吸い器ができるまで 開発者が語る!電動鼻吸い器ができるまで

ピジョンの新商品「電動鼻吸い器」を開発した新井啓介さんは2児のパパ。自身の経験を活かしながら、赤ちゃんとママ・パパのことを考えて開発した「電動鼻吸い器」ができるまでの苦労や、こだわった機能などについてお聞きしました。

※試作品による撮影のため、商品とは一部異なります。

ーー電動鼻吸い器の開発を始めた経緯について教えてください。

新井さん
ピジョンでは、口で吸うタイプやスポイトタイプの鼻吸い器をすでに発売していましたが、電動タイプはありませんでした。そのため、電動鼻吸い器はもともと開発商品の候補ではありました。自分自身も2人の子どもを育てて、鼻水と悪戦苦闘した経験から、電動鼻吸い器は必要な商品だと実感していたので、開発をスタートしました。

ーー今回発売される電動鼻吸い器は据え置き型ですが、最初からこの形を想定していたのですか?

新井さん
いえ、最初はハンディタイプで、乾電池で動く形のものを想定して開発を進め、試作品も作っていました。しかし、ハンディタイプは吸引圧に限界があるんですよね。悩みましたが、やはり鼻水がしっかり取れることにこだわろうと、パワーが出せる据え置き型に変更しました。

パワーの据え置き型電動鼻吸い器パワーの据え置き型電動鼻吸い器

ーー据え置き型と聞くと大きいものを想像しますが、すごくコンパクトですよね!

新井さん
これまでの据え置き型は本体に鼻水を集めるタイプのものが多いので、どうしてもサイズが大きくなりがちでした。ですが、今回の開発では吸った鼻水を集める「鼻水キャッチャー」をノズルに付けることで、本体は小さくすることができました。チューブに鼻水を通さないので、使った後の後片付けもラクなんですよ。

ーー確かに、鼻吸い器は使った後に細かく洗わなければならないのが面倒でした!

新井さん
自分で鼻吸い器を使った経験では、チューブやノズルなど細かい部品をすべて洗わなくてはいけないのが、本当に手間だったんですよね。パワーの次は利便性にこだわって、洗い物を減らすために鼻水をチューブに通さず、鼻水キャッチャーで食い止める機能を考えたのですが、液体と空気を一緒に吸って、空気だけがチューブを通るようにするには、高いハードルがありました!何度も試作してようやく液体と空気が分離する構造ができました。

鼻水キャッチャーは透明なので、取れた鼻水が見えて、効果が実感できます。達成感もあり、大人も子どもも気持ちいいと思います(笑)。使った後の洗い物はノズルと鼻水キャッチャーだけなので、こまめに鼻を吸ってあげられますよ。

鼻水キャッチャー

ーー鼻水キャッチャーの大きさは、どのように決めたのですか?

新井さん
耳鼻科の先生にご協力いただいて、診療に来た患者さんの鼻水を取らせてもらい、1回あたりの量を把握しました。また、ママの手で握れる大きさ、握りやすい形にもこだわりました。ママひとりでも鼻水が取れるように、取扱説明書にひとりでの使い方も載せています。

ーー耳鼻科の先生には、いろいろとアドバイスをいただいたのですか?

新井さん
はい、特にノズルの形、硬さ、長さにはたくさんのアドバイスをしてもらいました。何度もダメ出しもされながら、鼻腔を傷つけずに、しっかり鼻水が取れるノズルを試行錯誤しながら完成させていきました。また、関連会社が運営しているピジョン保育園の園児にも協力してもらったんですよ。赤ちゃんの鼻の穴のサイズを片っ端から測らせてもらって、ノズルのサイズを決めました。

ーーこの電動鼻吸い器を使って自宅でしっかり鼻水が取れると、赤ちゃんが楽になるのはもちろん、ママとパパも助かりますよね!

新井さん
そうですね。私も妻も、赤ちゃんの鼻水が出始めると、保育園に預けに行くのがためらわれたり、いつ悪化するかヒヤヒヤしていました。試作品を自分の子どもで試しましたが、やはり鼻水が取れると、風邪が早く治ったり、悪化せずに済んだりするんですよね。自分で使って、改めてこの電動鼻吸い器のありがたみを実感したので、ぜひ私たちのような共働きのママ・パパには使ってもらいたいと思います。

新井さん
※試作品による撮影のため、商品とは一部異なります。
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