写真家・山本彩乃さんが綴る、ゆったり子育てライフ。今回のテーマは「絵本」です。
2、3ヵ月の頃、寝転んでいる時間が長いので、刺激になればいいなあと、絵本の読み聞かせをはじめました。初めはぼんやり見ていて、4ヵ月頃からは指を指すようになりました。
5ヵ月頃からは、好きな絵本を読むとよく笑うように。8ヵ月以降は自分でめくりたくなり、読んでいても途中でどんどんめくってしまいます。指先を動かすのが好きなので、めくる、という動作が楽しくて仕方ない様子。
ならば、としかけ絵本をプレゼント。めくりまくれて満足気でした。
中身が好きな絵本は、読み終わった直後にもう一回!を繰り返し、連続で6、7回読むことも……。こちらもフレーズを覚えてしまうくらい日々読むので、ごはんのときも、絵本に出てくる食べ物があるときには、絵本にあるフレーズ「赤いりんご、さくさくりんご♪」とか、「あかあかりんご、こんにちは♪」「ごつごつじゃがいも、ホクホクじゃがいも♪」などと言うと、あ!あのページね、と言いたげな顔をします。
カニが出てくる絵本をとても気に入っていたので、お風呂で遊べるカニのおもちゃを買って、息子の大好きなページの、「小さい波はちゃぷちゃぷぴちゃぴちゃ、、、、、大きい波はどどどどざぶーーーん!」と話しながら波を立ててあげると、ものすごく喜び、しばらくお風呂ではその遊びが続きました。
眠る前まで絵本を手にして見ていて、次々と出してきて寝る時間が遅くなってしまっていたので、寝かしつけのときには電気を暗くして横になって、大好きな絵本のフレーズを言ってあげると、嬉しそうに目を輝かせ、満足して眠れるようになりました。
目の前に絵本がなくても、息子には想像できていて、それが分かるとこちらも嬉しくて、はじめから最後まで暗唱したのを話してあげることもしばしば。
抽象的な絵本も大好きで、自分でめくって見ています。絵本から感じられるたくさんの面白さを、これからもどんどん知っていって欲しいし、一緒に共有できることが私にとっても楽しくて仕方ありません。心の中に、好きな物語や世界が増えていくのは、とっても素敵なことだなあと思います。
PROFILE
山本彩乃このライターの記事一覧
写真家。広告、雑誌などで活動。2017年12月に長男、2019年6月に長女を出産。あらゆるもののもつ、輝きを写したい、という想いで日々シャッターを切っている。
https://www.yamamoto-ayano.com
(制作 * エチカ)