先輩パパとママに聞きました!vol.99

「1才までの子育ての思い出」

2019/9/4
「1才までの子育ての思い出」 「1才までの子育ての思い出」

夫と娘と2匹の猫と暮らす、イラストレーター・布川愛子さんの子育てエピソード。今回は「1才までの子育て」をテーマにお伺いします。

笑った娘

ーー前回出産までのお話を伺いました。今回は子育ての日々についてお聞きしたいと思っています。まず、退院の日、初めて娘さんと自宅に帰った日の様子を教えて頂けますか?

布川
退院の日は夫が迎えに来てくれました。まだまだ寒い2月の終わり頃でしたが、寒さを感じる余裕もなく、おくるみに包んだ小さな赤ちゃんを、とても緊張しながら抱いてタクシーで帰りました。家に着いてようやくホッと落ち着いたのを覚えています。

産院ではサポートが手厚かったので、これからは私たち家族だけでやっていくなんて大丈夫かな!?という不安な気持ちもありましたが、出産前は仕事が忙しかったこともあり、赤ちゃんのスペースやベッドの準備が十分にできていなかったので、退院当日は家の環境を整えるのにてんやわんやしていましたね。

ーー布川さんは出産前から2匹の猫と暮らしていましたが、猫たちはすぐに赤ちゃんを受け入れてくれましたか?

布川
初めて見る赤ちゃんに最初はビックリしていましたが、怖がりや威嚇もせず、すぐに受け入れてくれました。とてもありがたかったです。

娘と猫のつくし(左)と、まる(右)娘と猫のつくし(左)と、まる(右)

ーー産前、母親学級などには参加していましたか?実際に子どもとの生活が始まってみて、学んだことは役立ちましたか?

布川
母親学級に参加して、沐浴と抱っこの仕方などを教わっていました。スキル的に役に立ったというよりは、親になるという心構えが芽生えるひとつのきっかけになったのかなと思います。

ーー布川さんの産後の体調はいかがでしたか?

布川
実母がサポートに来てくれていましたが、出産ですごく疲れて体も痛いはずなのに、なぜか産後ハイのような感じでテンションが高く、よく動いていました。今思うと異常に神経質にもなっていたかもしれません。赤ちゃんがアレルギーなどになるのではと、床に埃が少しでもたまるのが心配で、1日何回も床の拭き掃除をしていました。

でも、産後1ヵ月で仕事復帰したのですが、娘が2才過ぎた頃から、私自身が体調を崩しやすくなり病院にお世話になる回数が増えたんです。今思うと産後に自分は元気だと過信して動き過ぎたかもしれないな……と思っています。

ーー旦那さんとは、どのように育児をしてきましたか?

布川
沐浴、抱っこ、ミルク(搾乳したもの)、買い出し、家事など何でもやってくれました。ありがたいことに、夫が有給を使って長くお休みを頂き家にいてくれたので本当に助かりました。

ーー大変だったとき、悩んだときなどはどなたに相談していましたか?

布川
夫、実母、友人ですね。あとは健診のときに保健師さんに話を聞いてもらっていました。

思い出深いのは、産後1週間くらいに、赤ちゃんの体重の増え方が緩やかだったときに、すごく不安になったことがあったんです。そこで、看護師である義理の姉に相談したところ、「赤ちゃんは普通に育児をしていればちゃんと育つ!それよりもお母さんの体を休ませることを優先して!」と言ってもらえて、すごく救われたことを覚えています。

これまでは心配になるとすぐにインターネットで検索して、いろいろ見すぎてより不安になってしまう……なんてことがあったのですが、その言葉を聞いてからは一旦止めるようにしました。よく寝るようにもしたかったのですが、夜間はやはり授乳や泣いて起きることが多かったので、細切れの睡眠が続きました。

ーー子育てをするなかで、「幸せだな〜」と感じるのはどんな瞬間でしたか?

布川
幸せな瞬間はたくさんありますが、おっぱいを飲んでおなかいっぱいになり腕の中で眠りにつく瞬間や、寝がえり、ハイハイ、つかまり立ちなど、一歩ずつ成長を見せてくれたとき、よく笑うようになったときですね。

娘とおでかけ娘とおでかけ

海に出かけるなどして、娘に初めての景色を見てもらうときや、娘が寝ている間に服に刺繍をしたり、パペットを作ったりしている時間も、なんとも言えない幸せな時間でした。

娘のために手作りをしたパペットと刺繍をしたベビー服娘のために手作りをしたパペットと刺繍をしたベビー服

あとは、1才になるひと月前に娘が入院をしたのですが、付き添いでほぼ私も病院にいたんです(付き添いベッドがなかったため、子どものベッドで無理やり寝ていました)。本当に大変な10日間だったので、無事回復して帰宅したときは、心の底から幸せを感じました。健康が何より大事だと痛感しましたね。

ーー1才までの行事で思い出深かったことはありますか?

布川
お宮参りです。娘のお宮参りは馴染みのある神社で行い、そのあと写真館で撮影をしました。かわいい白い衣装をまとい撮影中に寝てしまった娘ですが、無事に家族で祝うことができたことに感極まり、家族写真のときに涙が止まらなくなってしまいました。

娘の手形と足形娘の手形と足形

ーー我が子の成長を何か形に残していましたか?

布川
手書きで簡単な絵日記を描いていました。見返すと写真とはまた違った感じでとても楽しいです。

娘の成長を記録した絵日記娘の成長を記録した絵日記

ーー最後に、改めて1才までの子育てを振り返っていかがですか?

布川
1才までの日々はめまぐるしくて成長は本当にあっという間でした。娘の0才時代は二度と戻ってこないのだから、「もう少し仕事を始める時期は遅くしたらいいかもしれないよ!」とあの頃の自分に言いたいです。

もちろん、お仕事のおかげで精神状態や経済面でも不安なく過ごせたのですが、もう少しだけお休みを頂いたらよかったななんて思います。

夫が赤ちゃんの頃かぶっていた帽子(左)、かわいい足つきロンパース姿(右)夫が赤ちゃんの頃かぶっていた帽子(左)、かわいい足つきロンパース姿(右)
布川愛子

PROFILE

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イラストレーター。紙ものなどを扱うブランド “ai” デザイナー。広告、書籍装画、ステーショナリー、雑誌、絵本などを中心に活動。海外のクライアントワークも手がける。
http://www.nice-nice-nice.com

(制作 * エチカ)

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