アメリカ・オレゴン州にあるアシュランドという芸術活動が盛んな美しい都市で暮らすセキアキコさんのアメリカでの子育てエピソード。
息子が生まれる前から、そして今も、先輩ママさんたちから教えてもらうことというのはとても貴重で、私なりに自分の子育てに応用してみたり、先輩ママさんの話やアドバイスにただただ救われたりもしてきました。
というわけで今回はその中から、先輩ママの友達から教えてもらった大切な服のリメイク術を2つ紹介したいと思います!
まず1つ目は、こちらのキルトブランケット。
私が住んでいる街はキルト作りが盛んです。キルト作りというとおばあちゃんたちが世間話をしながらチクチク縫うイメージ……と勝手に思っていましたが、この街では若い人にも人気があって、私の周りにもキルトを作ったことのある子が結構います。
写真に写っているキルトを作った友達もそのひとり。しかもこのキルト、なんと息子くんが着ていた洋服が使われているんです!サイズが合わなくなったり古くなったりしてもう着せられないけれど、思い出が詰まっていて捨てられない服って絶対にあると思うんです。
だけど何かにリメイクしたくても、例えば伸縮性のあるTシャツ生地は作れるものが限られてくるし、赤ちゃんの服は生地が少ないから小さなものしか作れない。そもそもハサミを入れるのも忍びない……。でもこのキルトを見せてもらった瞬間、「この手があったか!」と感動。小さく切った生地を繋ぎ合わせるキルトなら小さな服でも使えるし、最後に全体にミシンをかけるので伸縮性のある生地でも大丈夫。それに何より、キルトブランケットを広げる度に思い出が溢れてくる。その上さらに実用的!もはや最強です。
2つ目に紹介するのは、セーターをリメイクしたズボンです。
息子が1才になる少し前、昔馴染みの友達が息子と同い年の赤ちゃんと一緒に我が家に遊びに来てくれました。そのときに赤ちゃんがはいていた綺麗な緑色のカシミヤのズボンがすごく可愛くて思わず褒めたら、「これ、私のセーターで作ったの!」と言われてびっくり!
大切にしていたセーターだったのに洗濯したら縮んで着られなくなってしまい、赤ちゃん用のズボンにリメイクしたのだそう。これは良いアイデア!と思った私はすぐに自分のクローゼットの奥から同じように洗濯に失敗したセーターと虫くいの穴あきセーターを引っぱり出してきてズボンにリメイク。
その様子を見ていた夫もセーターを出してきて、「これ、アイルランドで買った思い出のセーターなんだけど、縮んじゃったから使っていいよ」と。
言い訳になってしまいますが、アメリカの洗濯機は通常コースはお湯で洗うので、ウールのセーターをうっかり普通に洗ってしまおうものなら確実に縮みます!ちなみにこのリメイクパンツの話をしたら、別の友達も「私のもあげる」と言って縮んだセーターをくれたので、みんな結構洗濯失敗してるんだな〜と少し安心しました(笑)。
リメイクズボンの作り方も簡単に紹介します!
作り方
1.セーターの袖の部分を切る。
2.内側に18〜20cmくらいの切り込みを入れる。(これが股の部分になります)
3.切ったところを縫い合わせ、ズボンの形にする。
4.ウエスト部分を折り返して縫ってゴムを通すか、セーターの身ごろを長方形に切ってウエストバンドを作ってゴムを通す。
今回紹介した2つのリメイク術はお裁縫初心者の方には少し難しいかもしれませんが、皆さんも捨てるに捨てられない思い出の服で色々なリメイクを楽しんでみてください!
PROFILE
セキアキコこのライターの記事一覧
アメリカ・オレゴン州で出産と子育てをスタート。現在はメイン州在住。サンフランシスコで写真を学んだ後、スタジオアシスタント、ブライダルカメラマンとして働く。
http://ameblo.jp/aco-84/
(制作 * エチカ)