パパと愛息子・樹(いつき)くんと愛犬・ペン。3人と1匹で暮らすやまもとりえこさんに、つわりと格闘した妊娠中、気分転換に行っていたキャンプのお話について伺いました。
ーーお子さんのお名前、とってもステキですね!
やまもと
ありがとうございます。樹(いつき)を授かったのが、夫の仕事の都合で、シンガポールで暮らしている時でした。シンガポールで見る街路樹はとにかく大きいんです。毎日たっぷりの太陽と雨を浴びているお陰で、どの木も本当にたくましく育っていました。そんな樹の優しく包んでくれるような大らかさが好きで、息子にもそんな人になって欲しいという思いから、「樹」の一文字で「いつき」と名付けました。
ーー樹くんに出会うまでの、妊娠中のお話からお聞きしたいのですが、やまもとさんはつわりはありましたか?
やまもと
もどすほどではありませんでしたが、ずっと船に揺られているような気持ちでした。食欲が落ち、食べ物を見るのが辛くて、毎朝楽しんで作っていた夫のお弁当作りも、あまり楽しむことができませんでした。正直、ずっと憂鬱な毎日でしたね。
ーーずっと船に揺られている……辛そうですね。旦那さんは妊娠中は協力してくれましたか?
やまもと
毎日声をかけてくれて、おなかをさすってくれていました。胎動を感じるようになってきたら、毎日おなかの赤ちゃんに声をかけてくれたり、ダンスしたりしてくれました(笑)。
そして、つわりで憂鬱そうにしている私を、週末の度に車でどこかへ連れ出してくれたことがとても嬉しかったです。実は、臨月までキャンプを楽しんでいたんですよ。
ーー臨月までキャンプとは!もともとお好きなんですか?
やまもと
私も夫も、海外でもテントを背負ってキャンプをしながら旅をするほどのアウトドア好きなんです。テントを張って、寝袋に入って、風の音、波の音、川の音、自然の音を聞きながら眠る夜が大好き。
だから、妊娠中もキャンプは月に2回くらい行っていました。
富士山が見えるキャンプ場や中禅寺湖畔のキャンプ場や近くの原っぱにピクニックシートを敷いて、のんびり過ごしたり。キャンプ中はほとんどの事を夫がやってくれるので、私は椅子に座ったり、寝転んだりしながらただただぼーっと過ごしていました。
ーーリラックスができそうですね。やまもとさんの思う、妊娠中のキャンプの魅力はなんですか?
やまもと
「自然と静かに向き合うことで、心穏やかな気持ちになれる」こと。
妊娠中、穏やかな気持ちでおなかの赤ちゃんと過ごす時間が増えたら、すごく良いと思うんですね。お母さんと赤ちゃんって繋がっていますから、息子もきっとキャンプ中、穏やかな気持ちでいられたんじゃないかなと思います。
ちなみに、私の妊娠中のキャンプは、移動中は助手席でずっと寝ていて、キャンプ場に着いたら起きる。その後は、すべてを夫がやってくれるので、私はいつも椅子に座って寛いでいたり、寝転がっていたり、気ままな時間を過ごしていました。
そう、家で家事をするよりうんと楽なんです! だから、キャンプが大好きです(笑)。
ーーやまもとさんがリラックスできる環境を旦那さんが作ってくれたのですね!ステキですね。妊娠中だと気をつけることもありましたか?
やまもと
今、夫に尋ねたら、「キャンプには行かないこと」なんじゃないの?と笑っていましたが……、気をつけたことは、トイレからテントまで安全な道がある場所にテントを張る。そしてどこへ外泊しても一緒のことなのですが、夜間救急病院の場所を把握しておく。
そして、これが一番大事なこと、「絶対無理をしない!!」ですね。あとは、キャンプ場に着いたら、気ままに過ごしてご飯ができるのを待つ。夫に感謝ですね!
臨月に入った日のキャンプは、産婦人科がある病院の近くのキャンプサイトにしました。
ーーつわりと戦いつつも、出産までの夫婦二人だけの時間を楽しまれたのですね!次回は、激痛に耐えたという出産のお話を伺います。
PROFILE
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男の子のママ。犬と暮らし始めたことをきっかけに写真を撮り始める。趣味は写真を撮ること。息子と愛犬との日々を写真に収め、日々Instagramにアップしている。
https://www.instagram.com/penittsuhouse/
(制作 * エチカ)