料理家として活躍中のRom岡本雅恵さんが提案する、妊婦さんの心と身体をやさしくいたわるワンディッシュ。今回は妊婦さんにうれしい栄養や作用を期待できる小豆とくるみを使ったスコーンをご紹介します。
口にするものに特に敏感になる妊娠期は、おやつも手作りのものがあると安心ですよね。そこで、小豆とくるみを主に使った焼き菓子はいかがでしょうか。手作りと言うとハードルが高そうですが、小豆は缶詰の茹で小豆を使うことで手軽にでき、レシピも混ぜて成型して焼くだけなのでとても簡単です。
その他の材料にきび砂糖や豆乳など身体に優しい素材を使っているのも特徴です。卵や乳製品などを使っていないヴィーガン対応になりますが、生地が層になるように折り重ねることでパイのようなサクッとほろっとした食感にこだわりました(手順4)。このちょっとした一手間で物足りなさを感じさせないように工夫しました。
もちろんおやつや軽食にぴったりですが、食欲のない朝ごはんに食べたり、食べづわり対策にお出かけ用のバッグに忍ばせておくのもおすすめです。
RECIPE
小豆とくるみのスコーン
材料
6個分、調理時間約45分
a)
薄力粉 130g
強力粉 20g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
b)
米油 50g
豆乳 50g
きび砂糖 10g
塩 少々
茹で小豆 40g
くるみ 20g
作り方
- 1.ボウルにb)を入れて乳化するまでよく混ぜる。
- 2.a)を1へふるい入れ、ゴムベラでさっくり混ぜる。
- 3.2がまとまってきたら、茹で小豆と刻んだくるみを入れて、馴染むように切るように混ぜる。
- 4.ひとまとまりになった生地を打ち粉をした台に乗せ、15cm四方の大きさに伸ばし、4ツ折りにする(層を作るため)。
- 5.4をさらに綿棒で2.5cmから3cmくらいに伸ばし、包丁で6等分に切る。
- 6.170℃に予熱したオーブンで35分焼いたら完成。
ちなみに、くるみには造血ビタミンと呼ばれる葉酸が豊富に含まれていて、小豆はむくみ対策や利尿作用が期待できる食材。どちらも妊婦さんにとってもうれしい食材ですよね。甘さは控えめにしているので、お好みで蜂蜜やメープルシロップを添えるのもおすすめです。また、翌日以降に食べるときにはオーブントースターで温めなおしていただくと美味しさが復活しますし、すぐに食べない場合は冷凍庫で保存も可能です。ぜひお試しください!
PROFILE
Rom 岡本雅恵このライターの記事一覧
料理家。友人と共にフードユニットTORiとして、カフェ営業、ケータリング、webや雑誌などのレシピ提供などを経て、2020年に長野へ移住。畑に隣接する古民家をアトリエとし、Romという屋号で活動を開始。野菜を育てたり、土に近い暮らしを通じて、さらに季節と地域を意識した食の在り方を模索中。女の子と男の子の二児の母。
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(制作 * エチカ)