写真家として活動する二人の男の子のママ・原 未来さんは、ものづくりも得意!子どものために手作りできるアイテムを紹介してもらいました。今回は、大きくなったらブランケットとしても使えるベビーおくるみです。
産まれたばかりの赤ちゃんには優しい肌触りのものを選びたい。
赤ちゃん用に売っているおくるみはオーガニックコットンを使用していたり、お肌に優しいものばかりありますが、私は真新しいものよりも更に使い込まれた生地の方がよりいい気がして、今回は我が家で大切に使ってきた生地や破けてしまって使うことができなくなってしまったものを使用して、おくるみ兼ブランケットを作ってみました。
赤ちゃん用のおくるみとして売っている物や作り方の本には、頭がすっぽりと被せることができるタイプが多い気がしますが、2人の赤ちゃんを育ててきた感想としては、いわゆる『赤ちゃん用の物』は一瞬しか使わないという印象が強いです。
一人目の時、初めての子育てで何が必要で何が必要でないかなど、全く見当もつかなかった私は、育児本に書いてある『赤ちゃんを迎えるにあたって必要なもの』を全部買い揃えないとダメだとすっかり思い込んでいました。
しかし、色々な先輩ママからお話を聞いているうちに、本に載っている全てが必ずしも必要ではないと分かりました。
それでも、今思えば必要なかったかなあと思うものも不安でたくさん用意していた気がします。
『おくるみ』もそのひとつで、赤ちゃん用にオーガニックコットンを使った、少し厚手で、帽子に耳みたいなのがついた可愛いらしいおくるみを用意しました。
しかし、それは本当に本当に一瞬しか使わなかったように思います。
それよりも小さいサイズのブランケットの方がよっぽど色々な場面で役に立ちました。
それは薄手で、赤ちゃんの身体にピッタリとフィットして、お腹の中にいた時のような安心感が得られるようで、とてもよく眠ってくれました。ある時は、ベビーカーにかけて寒さや日差しを避けたり、ある時は授乳ケープとして活用できました。
そして、子どもが少し大きくなってからはお昼寝してしまった時にそっとかけてあげたり、外遊びで肌寒い時に肩から羽織ったりと長年愛用できました。
今回作った物もこれからまだまだ使う機会があると思いますし、子どもが巣立ってからは自分の膝掛けに使ってもいいなあなんて考えています。
洗ってほつれが出たら、また色々な生地をパッチワークしたり(それこそ着られなくなった子どもの服!でも愛着があって手放せないものなどの一部をつけても)刺繍を施したり、今密かに考えているのは、祖母から頂いた着物の帯締めを装飾しようと検討中です。どんどんと付け足していって、どこにも売っていないオリジナルの『マイおくるみ』ができたら自分ももちろん嬉しいし、子どもが大きくなった時に見て、とっても愛情を感じることができて嬉しいと思います。
ただただ、何も考えず無心でチクチクすることは本当にリラックスできて、お腹の赤ちゃんにも良い影響があるはずです!
HOW TO
(用意するもの・作り方)
材料
生地や端切れなど(何でも好きな素材をパズルのように組み合わせて)、ハサミ、刺繍糸、縫い糸、ミシン(あれば)
- 作り方
- 1.好きな生地や使い込まれた生地を用意する。綿100%がいいと思う。(ハンカチや手ぬぐいなどでも)
- 2.水通しする。
真新しい生地でない限り、生地も柔らかく吸湿性もあると思いますが、お肌が敏感な赤ちゃんの為にも念のため一度水通しをするといいと思います。 - 3.生地が乾いたら、パズルのようにアレコレ組み合わせてチクチク手縫いでもミシンがあればミシンで思いのままにダダダーッと。
色々な柄や手触りのものを少しだけつけてあげると、ただ優しいおくるみなだけではなく、手触りの感覚や色彩感覚で赤ちゃんもほんの少し刺激があっていいかなあと思います。
PROFILE
原 未来このライターの記事一覧
写真家。2人の男の子のママ。高校卒業後に渡米し、写真家・ホンマタカシ氏のアシスタントを経て独立。
http://miraihara.wixsite.com/work
(制作 * エチカ)