ナレーター/ミュージシャンであり、ケータリングユニットmafioとしても活躍する平床政治さんは、4児のパパ。結婚してからずっと、毎日の料理の中心的な役割を担ってきた政治さんですが、モデルであり妻のasacoさん妊娠中も、政治さんのごはんが食卓に並んでいたそう。そこでメニューの決め方や、パパに料理に向かってもらうコツなどを政治さんに聞いてみました。
ーーasacoさんは4回の妊娠すべてつわりがひどく、食べられるものが限られていたそうですね。毎日どうやってメニューを決めていましたか?
政治さん
asacoの場合、つわり中は食べたいものや食べたくないものがその日によって違うので、毎日「今日は何食べたい?」と聞いて、「これが食べたい!」と言ったものをうまく組み合わせて献立を考えていました。禁忌食材も4回の妊娠ですべて違っていて、4回目はニンニクとごま油がダメ。匂いだけで気持ち悪くなってしまうので、そういう食材は全行程で使わないよう気をつけていました。
ーーasacoさんにリクエストを聞いても、「思い浮かばない」と言われたときはどうしていましたか?
政治さん
「魚と肉ならどっち?」とか、「さっぱり系とがっつり系ならどっち?」とか、ヒントをもらえるような質問をしていました。妊娠中や産後もそうでしたが、asacoは今もスーパーから電話して「何食べたい?」と聞くと、平気で「わかんない」って言ってくるんですよ!先日、ざいざい(長男の理財くんのニックネーム)に「何食べたい?」と聞いたら、「ハンバーグ!」とピンポイントで答えてきたので、asacoにも見習って欲しいと思いましたね(笑)。
ーーasacoさん妊娠当時は、買い物も政治さんが担当していたのですか?
政治さん
はい、そうです。今も9割は僕が買い物しています。単純に、食材を見るのが好きなんです。「豆腐はココ、野菜はココ」というようにこの食材はこのお店で買いたいというちょっとしたこだわりがあって、チャリンコを20分くらい走らせて目的の店まで行くのも全然苦じゃないですね。
ーー多くのママが、“政治さんみたいに日常的においしい料理を作ってくれる旦那さんが羨ましい”と思っているかと……。パパに料理に向かってもらうために、どんな言葉を掛けたら効果的でしょう。
政治さん
「今日、どうしても唐揚げが食べたいんだけど!」とか、どうでしょう。“どうしても食べたい”なんて言われたら、はりきって作っちゃいますよね。そんなふうにはりきって作ったものを、家族がおいしそうに食べてくれようものなら、シメたものです。
(隣でasacoさんが「もし口に合わなくても、一生懸命作ってることを汲んであげないとね」と、一言。)
ーー最後に、これから料理に挑戦したいと思っているパパへメッセージをお願いします!
政治さん
まず、“相手が食べたいものを作る”ということが大切なのかな、と思います。なめろうとかイカ明太とか、自分が食べたいメニューばかり作って家族はシーン……みたいなのはもったいない。家族もなめろうやイカ明太を食べたいならいいんですけれど。やっぱり、料理は相手があってこそ。おいしいと喜んでもらうために作ることが一番ですね。
やらなきゃいけないことになると、途端につまんなくなるので、奉仕の気持ちを持って作ることをオススメします。
あとは、数を重ねることですね。やっていくうちにコツをつかんでいくので、何度か失敗してもあきらめずに、キッチンに立ってみてください。
PROFILE
平床政治このライターの記事一覧
日本語・英語のバイリンガルとして「声」を生業とするナレーター。いつの間にか4児の父となり、妻でモデルであるasacoとフードユニットmafioを展開している。ミュージシャンとして、 Hermann H. & The PacemakersやAthensでのバンド活動も行い、多角的に生きることを目標とする1977年生まれの双子座。
Instagram:平床政治 https://www.instagram.com/hiratoko_seiji/
Instagram:マフィオ https://www.instagram.com/hiratoko_mafio/
(撮影/矢部ひとみ 編集/羽田朋美(Neem Tree))