先輩パパとママの毎日コラムvol.517

愛するプニプニ「赤ちゃんとイベント」

2022/9/22
愛するプニプニ「赤ちゃんとイベント」 愛するプニプニ「赤ちゃんとイベント」

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。赤ちゃんがいると、毎年のイベントの楽しみも倍増する。初めてのキラキラした季節を楽しんでほしいし、一緒に楽しみたい。0才赤ちゃんと過ごしたかみやさんちのさまざまなイベントについてのお話です。

子どもたちとの毎日は、あっという間に過ぎていく。そんなふつうの日常が宝物。毎日が大切な思い出になり、ふとした瞬間が、この事は忘れないだろうなぁ、という一瞬になったりする。

そんな日々の中で、イベント行事というのは、365日のうち数日ある、特別な日。テレビの子ども番組、街、お菓子屋さんも一気にそのムードに染まる。そして私がお祭り大好きということもあり、我が家もその時期のムードに染めたいのだ。

子どもの喜ぶ顔が見たい。それがすべての原動力となる。お正月、節分、ひな祭り、お花見、こどもの日、イースター、七夕、夏祭り、お月見、ハロウィン、クリスマス、誕生日。しかし、どう祭ればいいかわからない私。準備、支度、何を取り入れれば、楽しいイベントになるのか、SNSやネットで調べ、お店をまわったり。ほぼ毎月イベントがあるので、スマホのメモには、イベントに関する買い物リストとやること考えることリストが常にある。

鬼の服を着た赤ちゃん

今年の節分の準備で、まく豆を探しに赤ちゃんグッズ専門店をぶらぶら歩いていたときのこと。なんとまぁ、かわいい青鬼の虎柄ちょうちんパンツと青鬼ベレー帽が売っているではないか。「これは…!よちよち歩きの息子が着たところを、見たい…!!洋服も着てくれるうちに着せるべし!」と、気づけばレジにてお会計をしていた。

息子にコスプレさせる予定はなかった。節分はパパがお面被って、豆撒いて、恵方巻き食べられれば十分でしょ、と思っていた矢先のことだ。予定外のことも起きてしまうのが、子ども愛の不思議なところ。ちなみに私が手に取った直後、他のママも続々と手に取っていた。みんな考えることは同じだ。

私が特に好きなのは、秋から冬にかけて。たくさん楽しみたいので、クリスマスツリーをハロウィン前から出し、長期間でハロウィンツリー、クリスマスツリーと楽しむ。部屋のグリーンがひとつ増える感覚だ。クリスマスが終わり、ツリーを押し入れにしまうと、部屋がすっきり広くなる錯覚に陥るのも、私の中では醍醐味である。

昨年のツリーも9月末頃に出した。そしてハロウィンの飾り付けをして、毎晩キラキラさせていた。ハロウィンもすっかり大人向けイベントになってしまった、と思っていたが、子どもが集う場所には、まだしっかりと子ども向けのイベントが開催されていて、ほっとする。ハロウィンが大好きな子どもたちは喜び、ツリーのまわりできゃっきゃと遊んでいた。

その頃、息子は8ヵ月。つかまり立ちを始めた頃だ。そしてハロウィンも終わり、クリスマスの飾り付けに変え、しばらく経った頃。12月頭頃だったろうか。息子は歩くようになった。私はヒヤヒヤした。なぜなら、キラキラ輝くクリスマスツリーをビンビンと容赦なく引っ張るから…我が家のクリスマスツリーは高さ180センチ。すでに二度は倒していた。非常に危ない。今年から、ツリーを出してよいものやら…様子を見なければ。

それと、こだわりとしては、ツリーのオーナメントは徐々に増やしたい。オーナメントはひとつひとつ、思い入れがあるものにしたく、セットで一気買いではなく、子どもと行くお出かけの中で、少しずつ増やしている。娘と公園で拾った松ぼっくりをツリーに飾った年もあった。が、松ぼっくりに潜む虫さんが怖くなったので、そっと公園に返した。それもいい思い出だ。

家族で絵本を読む

お正月は子どもたちに甚兵衛と浴衣を着せた。もちろん下には長袖など着せている。赤ちゃんはおせちで食べられるものがほとんどない。なので、正月を洋服で感じさせた。なぜ着物でないかというと、着物にごはんやお菓子の食べこぼしがシミになると嫌だから。甚兵衛と浴衣でも、雰囲気は出るし、子どもたちは喜ぶ。そのまま近所に散歩に出かけたりしたが、浴衣と甚兵衛の子どもはいなかった。夏物を冬のお正月に着るというのは、正しい行為ではないのかもしれないけれど、我が家オリジナルということで。喜んだから、まぁいいか。

そんな日本の伝統行事、ひな祭り、こどもの日、お月見などというのは、大人になってから改めて調べると、知らないことも多い。正しい祝い方を調べていると、自分が子どもの頃に祝ってもらった記憶が断片的に思い起こされ、あたたかい気持ちになる。風習を子どもと一緒に学ぶ絵本や図鑑も書店に並んでいる。子どもたちがもう少し大きくなったら、一緒に本を広げて、知ることも行事のひとつとして楽しみたいなぁ、と思うのである。

四季折々。赤ちゃんと、季節を楽しんでいると、瞬く間に、赤ちゃんは1才となり、2才となり…カメラロールを振り返ると、思い出がたくさん詰まっていく。去年の桜はあの公園で楽しんだね。大きなクリスマスツリーを何度も見に行ったね。夏祭りの太鼓の音に驚いたね。

あ、かわいい!この瞬間!いま!パシャパシャパシャパシャ………!

いちばんよい瞬間を収めるべく、連写する。そして、その中から選抜しようとするが、選べず、どれも保存。そんなわけで、データは子どもでいっぱいになる。そして、それは家族の大切な糧となる。子どものため、そして、自分のため。私の宝物として、何度も見返すだろう。

子どもは、活力。私の人生は子どもができてから、ますます楽しい。

かみやかやこ

PROFILE

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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

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