先輩パパとママに聞きました!vol.118

伊野家の子育て日記「我が家の寝室は、親子別々。」

2020/12/23
伊野家の子育て日記「我が家の寝室は、親子別々。」 伊野家の子育て日記「我が家の寝室は、親子別々。」

写真好きのママがお届けする、3人の子どもの子育て写真日記。今回は伊野家の子どもの寝かしつけによかったという「親子別々の寝室」について伺いました。

ーー伊野家ではお子さんと寝室が別とのことですが、何かきっかけがあったのですか?

伊野さん
初めての出産のとき、産後すぐに里帰りした実家での出来事がきっかけでした。実家では、母がシングルベッドとベビーベッドを隣り合わせで用意してくれていました。ある日の夜中、長女が動いた気配を感じてハッとベビーベッドのほうを確認すると、長女は眠ったまま少し手を動かしていただけだったんです。

もともと眠りが浅いという体質的なことも関係しているかもしれませんが、産後のお母さんって、ホルモンの影響で子どもの些細な動きも敏感に察知できてしまいますよね。こんな少しの衣擦れの音で目が覚めたんだ、わたし…と驚きました。そんなこともあり、一緒に寝ていたらちょっとしたことでいちいち目が覚めてしまって、まったく体が休まらないなと思ったんです。

ベビーベッドで寝ている長男。まだ赤ちゃんだったころ。ベビーベッドで寝ている長男。まだ赤ちゃんだったころ。

ーー里帰り出産から自宅に戻ってきてからすぐに、寝室を別々にしたのですか?

伊野さん
長女が赤ちゃんのころは、わたしたち夫婦の寝室にベビーベッドを置いて寝かせていました。単純に子ども用に部屋を設けられるような間取りではなかったというだけですが、添い寝はせずに自分のベッドに寝かせていました。

同じ部屋だけどベッドは別、という形でしばらくやっていたのですが、7、8ヵ月ころだったか、夜中や明け方の授乳のあとにすんなり寝付かず、ベビーベッドからわたしたち夫婦のベッドのほうに手を伸ばして泣くようになってしまったんです。それまでは、以前にも書きましたが「寝んねトレーニング」のおかげで、熟睡していない状態でベッドに戻しても、自分で寝付くことができていたのに!

それで、もしかしてすぐ近くにわたしたちがいるのがよくないのかな?いなかったらまた眠れるようになるかな?と思い、試しに別の部屋で寝るようにしてみたんです(といっても、部屋の数は増えていないので、リビングに布団を敷いて。笑)。それがよかったのか、もしかして別のきっかけなのかは分かりませんが、しばらくして、また平穏が訪れました。そしてそのまま「別の部屋で寝る」というのが定着しました。

次女も生まれてからずっと添い寝はせずにベビーベッドに寝かしていました。次女も生まれてからずっと添い寝はせずにベビーベッドに寝かしていました。

ーー下のふたりのお子さんは、どのくらいのタイミングで寝室を別々にしましたか?

伊野さん
3人とも母子同室の産院で産んだので、退院までは同室。赤ちゃんはキャスター付きの新生児ベッドでした。そして退院して自宅に戻ったら、すぐに別室に。姉兄が寝る部屋にベビーベッドを置いて赤ちゃんもそこで寝かせる、というスタイルにしました。

今は子ども3人が同じ部屋で寝ています。長女と息子のふたり姉弟だった頃は、元々わたしたち夫婦が使っていたダブルベッドでふたりが一緒に寝いた時期もありますが、末っ子の次女が生まれる前の2年前の夏からは二段ベッドに。次女はつい最近まで、二段ベッドの横に置いたベビーベッドでひとりで寝ていましたが、2才を過ぎたあたりから、姉兄が交代で末の妹と一緒に寝るのが流行りだして。いまは二段ベッドの下の段を使って、長女と次女、息子と次女が日替わりで交代して寝ているんです。

ーー上のお子さんたちの面倒見もよくなりそうですね!下の子がぐずったりして、子ども同士でお世話することなどあるんですか?

伊野さん
それぞれのベッドで寝ていたときはお互いほぼ干渉せずでしたが、すぐ隣にいるとまた感覚がちがうのか、次女が遊び出したり喋り続けているとそのとき一緒に寝ている上の子たちが「もうおしまいだよ」「ねるよ」と、声をかけたりしているのが聞こえてくる様になりました。

長女と息子がダブルベッドで一緒に寝るようになったころ。長女と息子がダブルベッドで一緒に寝るようになったころ。

ーー寝かしつけまでしてくれるとは、なんとも頼もしいですね!お子さんたちは、最初から寝室が別なので「そういうものか」とすんなり受け入れているかもですが、親としては寝室を別にするにあたって、何か工夫をしましたか?

伊野さん
その通りで、子どもと親は別、という風に赤ちゃんのころから当たり前のようにしているので、子どもたちもそれが当たり前のこととして受け入れていますね。工夫というのは特別なことはしていないのですが、真っ暗は怖いみたいなので、ドアは少し開けています。といっても、わたしたちが寝るときは灯りは消しちゃうんですけどね(笑)。あとドアを開けておくので、別室にいてもなにかあれば声は聞こえてくるので、そうしたら出動!という感じです。

ーー「親子別々の寝室」は、お母さんの体力もそうですが、子どもたちにとっては何か影響はありましたか?

伊野さん
部屋が別だということだけが理由ではないかもしれませんが、「おっぱいや添い寝で寝かしつけない」「自分の力で寝付く習慣をつけている」という点と合わせて考えると、我が家の子どもたちは全員寝付くのが早いです。そして割としっかり長く寝ます。これは、子どもたちにとっても、親にとっても楽ですよね。あとは、計りようがありませんが、自立心のようなものが育まれているといいな…と、願っています!

夜中に起きてうまく寝付けなかったときは、親のベッドに引き込むことも。夜中に起きてうまく寝付けなかったときは、親のベッドに引き込むことも。
伊野妙

PROFILE

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東京生まれ、横浜育ち。女の子と男の子の三児の母。家庭業の傍ら、編集・ライティング・翻訳などの仕事を少々、ニットデザイン・制作販売の仕事を少々(Juhla[ユフラ]主宰 /『輪針だからカンタン! おしゃれでかわいい手編みこもの』発売中)。
http://instagram.com/eatoooni

(制作 * エチカ)

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