先輩パパとママの毎日コラムvol.407

なんでもない日もありがとう「絵本と一緒におでかけ時間」

2021/5/13
なんでもない日もありがとう「絵本と一緒におでかけ時... なんでもない日もありがとう「絵本と一緒におでかけ時...

フードユニット、TORiの岡本雅恵さん。今回はおでかけの際にいつも持っていっていたという絵本についてのお話です。

前回は、おうちでどんな風に絵本と一緒に過ごしていたかを書かせていただきましたが、考えてみれば、絵本って家の中だけで読んでいただけでなく、でかけるときのお供アイテムとして、常にバッグの中に忍ばせていたな〜と思い出しました。

もちろん赤ちゃんとのおでかけは、必要不可欠なオムツや着替えなどなど、ただでさえ大荷物になりがちですが、そんなときでも子どもが気に入っている一冊や、小さくて持ち運びしやすいものなんかを、いつも荷物の中に紛れこませていました。

手足がよく動く時期のオムツ替えなんかのときには、柔らかい素材の絵本を持たせて、そちらに集中させて、手早くオムツ替えをしたりして。そんなわけで、一時期おでかけのときは、いつも絵本を持ち歩いていたような気がします。

抱っこから降ろし、オムツ替えをしようというこの体勢で、柔らかい絵本を持たせていました。抱っこから降ろし、オムツ替えをしようというこの体勢で、柔らかい絵本を持たせていました。

電車やバスなどの移動時間に、外を見たりするのにも飽きてしまった頃合いを見計らって、気分転換のためにページをめくってみたり。そういえば、絵本を読んでいたら隣に座っているおばあちゃんが話しかけてきてくれたこともありました。きっと、絵本があることで話しかけやすかったのだと思いますが、ただでさえ、こちらとしては子どもがぐずらないかハラハラしていて気を張り詰めていることも多い中、温かい目を向けていただき、優しく声をかけてもらえることに、なんだか涙ぐむほどうれしかったのを覚えています。絵本がきっかけでそんなほっこりとしたやりとりが生まれたことはとてもよい思い出です。

便利なもので、ベビーカーに紐でくくりつけられるタイプの小さな絵本も持っていたので、そういったものも荷物を減らすために活用していましたが、つけているのを見つけた他の子どもたちが気に入って遊んだりしてそこで交流が生まれたり、その子のお母さんからありがとうと感謝されたりと、絵本が生む関係って広がっていくな〜なんて感じています。

ベビーカーの中で絵本を読んだあとは、すやすやお昼寝。お散歩しながら寝てくれる時間はお母さんのほっとひと息時間ですね。ベビーカーの中で絵本を読んだあとは、すやすやお昼寝。お散歩しながら寝てくれる時間はお母さんのほっとひと息時間ですね。

そして時には、おでかけ先で思いかけず気に入った本に出会い、手に入れることもありました。最初にご紹介した写真は、移動本屋さんでの一コマです。おでかけ先で、しかもこんな素敵なお店で絵本を買うのは特別感があるなと感じたものでした。

そうそう、おうちでもおでかけでも欠かせない絵本ですが、洋服と一緒でそのときの成長ごとに選ぶ絵本って変わってくるので、もう手にしなくなってしまったものや、興味が薄れてしまった絵本は、楽しめそうな月齢のお子さんがいる親御さんに手渡したりしています。そんなときには、絵本の内容に触れながら、うちの子はここによく反応するんだよ〜とか、親の私が内容に感動して泣けちゃってね〜なんて、その絵本にまつわる出来事や思いを伝えながらできるだけ渡すようにしています。

Rom 岡本雅恵

PROFILE

Rom 岡本雅恵このライターの記事一覧

料理家。友人と共にフードユニットTORiとして、カフェ営業、ケータリング、webや雑誌などのレシピ提供などを経て、2020年に長野へ移住。畑に隣接する古民家をアトリエとし、Romという屋号で活動を開始。野菜を育てたり、土に近い暮らしを通じて、さらに季節と地域を意識した食の在り方を模索中。女の子と男の子の二児の母。
https://www.instagram.com/masha518/
https://www.instagram.com/atelier.rom/

(制作 * エチカ)

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?