先輩パパとママの毎日コラムvol.409

オガワナホのいろいろ子そだて記「ねんねトレーニング」

2021/5/31
オガワナホのいろいろ子そだて記「ねんねトレーニング」 オガワナホのいろいろ子そだて記「ねんねトレーニング」

赤ちゃんが寝てくれないのは子育ての大きな悩みのひとつ。イラストレーター・オガワナホさんが実践したことは「ねんトレ」でした。

同じマンションの先輩ママさんから、「ベビーのころからのねんねトレーニングが効果的」と聞いていたので、出産前から本を読んだり、ネットで検索したりと色々とリサーチを重ねました。そのお宅の息子くんは当時1才で、「20時に寝てぐっすり朝まで起きない」と聞き、これはやってみる価値あり!と思ったのでした。

ねんねトレーニングでは、「毎晩寝る時間、起きる時間を決め、お昼寝も時間を決め、あまり長く寝かせずに」とあります。寝室は暗くして、朝はカーテンを開けて太陽を浴びてすっきり起き、授乳の時間も決めるとよしともありました。予習ばっちりで迎えましたが、現実はなかなかうまくはいきません。

ねんトレメモ

「ねんトレ」の翻訳本には、授乳の際、片乳15〜20分くらいあげるとよいとあったのですが、わたしの乳はそんなに出ません。やはり外国の方のおっぱいは違うのね!なんて思いながら、授乳をしていました。

写真にあるノートのメモは本を参考にスケジュールを書き出して必死に遂行しようとしていた頃の記録です。「ねんトレ」をきっちりやるとなるとルールがたくさんあり、わたしの息が詰まりそうになりました。完璧に実践するのではなく、自分の環境にあわせて臨機応変にゆるーくやっていくのが長続きの秘訣だなと思い知りました。

我が家の寝室は窓が大きめで、遮光カーテンもつけられず、夏場は5時くらいから明るいのです。完全に真っ暗にすることはできなくても、すこしは陽をさえぎれるかとベビーベッドの周りに天蓋カーテンをつけました。見た目にもかわいらしくなり、母はテンションがあがりました。

ベビーベッドの周りに天蓋カーテン

夜、寝る前はおっぱいとミルクを混合であげて、ミルクを少し多めにしてみたら腹持ちがよいからか、よく眠るようになってくれました。生後2ヵ月になったある日、昼間に公園でピクニックをして太陽をよく浴びたからか、朝まで通しで眠ってくれたときには、感動したのを覚えています。「そんなに寝続けて、何かあったのでは?!大丈夫?」と不安になるほどの眠りっぷりでした。

だけどそんな奇跡は1度だけで、その後は朝までぐっすりとはいきませんでしたが、21〜22時くらいに最後の授乳&ミルクを飲み、朝の4〜5時までは寝てくれるようになり、大人たちはかなり助かりました。

寝るときに何か音があったほうが安心すると聞き、出産のお祝いにいただいたオルゴール音が流れるメリーをつけてみたり、タブレットのアプリでザーザーという音や謎のリラックス音楽も流してみたりもしました。が、永遠に繰り返される音楽で大人が疲弊して、そのうち自然とやめました。

結局何が一番効果的だったのか、よくわかりませんが、この時期の「ねんトレ」のおかげで、もうすぐ3才の今も早寝早起きのサイクルは身につき、太陽とともにぱっちり目覚め元気に朝ごはんを食べ、夜も8時半にはベッドに潜り込み夜9時には眠る毎日です。おかげで夜、大人の時間ができてありがたいのですが、最近は一緒に寝落ちしてしまい、わたしも朝まで起きられないことが続いています。けれど、肌の調子がよいのが救いです。

オガワナホ

PROFILE

オガワナホこのライターの記事一覧

日本、アメリカ、台湾、香港など国内外で活躍中のイラストレーター。書籍や雑誌、文具などのグッズのほか絵本も手掛ける。ご主人・娘さん・愛犬と4人でのんびり東京暮らし。
www.naho.com

(制作 * エチカ)

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?