藤沢あかり

毎日のこと

先輩パパとママの毎日コラム

vol.418

まだまだ新米おかあさん「夫の育休で得た、子育ての戦力以上のこと」

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ライターの藤沢あかりさんのご主人が育休を取ったときのお話です。

まだまだ新米おかあさん「夫の育休で得た、子育ての戦... まだまだ新米おかあさん「夫の育休で得た、子育ての戦...

第二子出産は、夫が育休を取りました。期間は約1ヵ月。決して長くはありません。でも家族史に残る、とても濃密な1ヵ月だったと思います。

長女を帝王切開で産んだわたしは、2人目も予定帝王切開が決まっていました。しかし産後、赤ちゃんのお世話をしながら、上のお姉ちゃんを毎日自転車で送り迎え…、あぁ想像しただけで傷口が開いてしまいそう。

東京から大阪の実家に里帰り出産を、とも考えましたが、健診の関係上、丸2ヵ月間を実家で過ごすことになります。娘は赤ちゃん返りもあったし、これはこれでお互いに大変そう。実家の母は、祖母の介護があるので、長期間来てもらうこともこれまた難しい。

「これ、夫が育休を取れば、まるっと解決するのでは!?」そう思い至ったのは自然な流れでした。夫は家事と育児、わたしは赤ちゃんのお世話に集中。なんてグッドアイデア!

夫に伝えてみたところ、「それしか方法はないよね」と彼も納得の様子。会社にも快諾していただき、当時はまだリモートワークの体制もなかったため、自宅でも情報共有ができるよう、環境整備もしてもらいました。

眠っている赤ちゃん

そして迎えた育休期間。これが、育児が助かる以上に、想像以上のうれしくありがたいターニングポイントとなったのです。

夫は毎日保育園に行くことで先生とのコミュニケーションがとれ、園と主体的に関わるようになりました。毎日顔を合わせるほかのママ、パパたちとも仲良くなり、降園後、一緒に公園で遊んでくる日も増えました。

料理をはじめ、家事にも変化が。もともと夫は台所に立つタイプの人でしたが、そうはいってもこれまでのように「今日はカレー作るぞ〜!」と材料を揃えるのと、その日の冷蔵庫の中身と相談しながらのごはん作りとでは、ちょっと違います。

作り置きの麦茶がない、子どものおもちゃの電池が切れた、洗濯機のフィルターにホコリが詰まっている。そんな、小さなことだけれど確かにある家事にも敏感になりました。

新生児のころ

新生児期をべったりと一緒に過ごすことで、眠れない、なにも手につかないという最初の1ヵ月を体感してもらえたのも貴重でした(長女は里帰り出産)。長女に比べ、息子はまったく寝ないタイプ。抱っこしてゆらゆらして、寝た!と思ったらまた泣いて、ゆらゆらを繰り返していたら半日経っていた…なんてしょっちゅう。

そんな日々を経て、あるとき、夫が言いました。「全然寝ない赤ちゃんにつきあっているだけで、なんにもしていないのに、もう夕飯の時間になるんやな。よく子育て中のお母さんの悩み記事であるような、帰宅した旦那に“家にいたのに掃除してないの”とか“ごはんが手抜き”とか言われるやつ、あれ、たまったもんじゃないよなぁ」

弟に絵本の読み聞かせ

そうです、そうなのです。そういうあれこれを、「自分ごと」として実感してもらえて、ほんとうにうれしかった。子育ても家事も、一見して気付かないようなところにこそ喜びも辛さも、やりがいも大変さもつまっているのですから。

たった1ヵ月、されど1ヵ月。この時間のおかげで、家族としてのチームの団結力がぐんと強くなりました。あらゆることを共有できたおかげで、夫婦揃って同じ視点で子育てに向き合える良さも感じています。

とはいえ、男性の育休とひとくちに言っても、職種や状況、体制、タイミングなどそれぞれに事情があると思います。

パパと赤ちゃん

わたしも、初めての出産のときは考えもしませんでしたし、今も少しずつ増えつつありますが、スタンダードとは程遠いのが現状かもしれません。一時は、「夫が育休のせいで、この先、会社の窓際に追いやられたらどうしよう!」なんて心配もしました。

でもその後、夫の会社でも取得する男性社員が一気に増えたと聞きました。ちょうど時代の変化とも重なったのかもしれません。

あれから世の中は大きく変わり、リモートワークも進みました。それでも、あんなふうに夫婦で四六時中を一緒に過ごすことは、あとにも先にもない気がします。次に来るとしたら、そのときは老後でしょうか。

子育てのスタートを夫婦でみっちり一緒に過ごす。それは、ただ育児が楽になること以上の、大きななにかを得られる気がしています。

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藤沢あかり

PROFILE

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編集者、ライター。衣食住や子育てなど暮らしまわりを中心に執筆。主流・傍流にこだわらない視点で丁寧に取材し、分かりやすい言葉を使って伝えることがモットー。2012年、2017年、どちらも夏生まれの2児の母。
https://www.instagram.com/akari_kd/

(制作 * エチカ)

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