先輩パパとママの毎日コラムvol.422

愛するプニプニ「大人もちょっと可愛がる」

2021/7/15
愛するプニプニ「大人もちょっと可愛がる」 愛するプニプニ「大人もちょっと可愛がる」

イラストレーター・かみやかやこさんの子育てダイアリー。可愛い子どもがいれば、そこには頑張る大人もいる。頑張る大人を労わろう。自分のことは自分で可愛がるHOW TOについてのお話です。

ママパパは表彰されない。ママパパは褒められない。褒めて欲しくて、子育てしている訳ではないし、見返りも求めてない。今日も子どもで満たされれば幸せ。

けれど、ママパパだって人間だから、(かなり頻繁に)エネルギー不足になる。お気づきだろうか。ママパパ達はみんな、とてつもなく頑張っている。自分のことより、子どものことばかり。それが当たり前で、自分のことに気づいていなさ過ぎなのだ。

独身の頃は、毎朝、念入りにマスカラを塗る時間があった。髪の毛がプリンになる前に美容院に行った。休日は大の字になって昼過ぎまで寝ていた。

もちろん今は他の大きな幸せがあるのだが、自分中心に生活していたあの日々は、もうしばらくない(むしろその日が来るのが怖い)。とにかく、意識的に、自分は自分で可愛がらなければならない。

よくよく考えれば、不調な部分はなんでもござれ

どう自分を可愛がるかというと、私の場合、「その時の気分」「ほんの少し」「労わっている実感」を心がけている。

まず、「病院に行く」。子持ちだと小児科にかなり通うので、健康に気を遣っている気分になる。しかし、それは子どもの病院であり、ママパパのケアではない。肌荒れ、肩こり、蕁麻疹、頭痛、鼻炎、腰痛。よくよく考えれば、不調な部分はなんでもござれだ。小児科ばかり通ってないで、自分の専門医のところにも通わねば。体が元気だと、子育てが結構ラクになる。

次に、「いつもより丁寧にお化粧をし、いつも着ない洋服の組み合わせを考えてみる」。何も予定がなく、子どもと家で遊ぶだけの日。そんな日こそ、オシャレする。家の中で過ごすから、化粧崩れの心配もないし、ちょっと背筋が伸びる気持ちで、子どもと楽しく1日を過ごせる。コーディネートを冒険して、少し自信がなくとも、外出しないので、おどおどすることもない。1日家で過ごすことで、動きやすさも確認でき、今後のお出かけに生かせる。

あと、「子どものほっぺたを無限プニプニ」。嫌がることもないので、永遠にやらせてくれる。心が落ち着くのだ。子どもも喜ぶし、一石二鳥。さらに、10秒黙って抱きしめていると、不思議と心が洗われる。何才まで抱きしめさせてくれるのだろうか。

そして、「お疲れさまの日」をつくる。その日は家事は小休止。ごはんもデリバリーかレトルト。掃除は毎日やってるし、1日くらいやらなくたって構わない。ここは家だけど、ホテルのように過ごす。いわば、家での擬似ホテル生活ごっこ。そんな解放感を自ら創り、ニコニコ笑顔で過ごす!と決めた日。家事の時間を子どもを抱きしめる時間にする。物欲のストッパーを外して、子ども服や絵本を買って子どもを喜ばせたり。とにかく、自分を慰労する日。とても楽しいのでおすすめだ。

ちょっといいチーズを食べながら、ドラマを見る

他にも、些細なこと、ほんのちょっぴりでいいので、気分が上がることを生活の随所に散りばめておく。子ども2人を1人でお風呂に入れた後の炭酸。プハーっと飲めば、かなり爽快。その日の出来事を夫に報告する流れで、偉かったでしょ私!っと半ば強引に褒めてもらう。ちょっといいチーズを食べながら、ドラマを見る。なんのお祝いでもないけれど、ケーキを買って、丁寧にコーヒーを淹れ、おやつの時間を豊かにする。子どもが寝た後に、もう一度一人で湯船に浸かり、体を温める。

そして、ほぼ毎晩やっているのが、「私、今日は本当によくやった、偉かった、そりゃ疲れるよ、がんばったなぁ〜」と、大きく独り言を言う。自分おつかれ!と労りながら、寝ている子どもの匂いを思い切り吸い込んで、眠りに落ちるのだ。

かみやかやこ

PROFILE

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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

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