編集後記と、エッセイ的な何か。

ここが私たち家族の町

2021/7/15
ここが私たち家族の町 ここが私たち家族の町

子どもの誕生で得られる新たな気づきはたくさんあります。今回は、自分の住む町への愛着に目覚めたという藤沢あかりさんのコラムをご紹介します。

あなたは、夫婦や家族でいま暮らしている町に愛着をもっていますか?

あなた自身が生まれ育った町で結婚・出産・育児をしている(する予定の)方もいれば、パートナーの生まれ育った町で暮らしている方、夫婦二人で新しい町を見つけて暮らしている方、もしかしたら仕事の関係などで突然見ず知らずの町に暮らすことになって…という方もいらっしゃるかもしれません。

今回ご紹介するこのコラムを書いた藤沢あかりさんは、結婚とともに大阪から東京の下町に引っ越しをされたのですが、その町に愛着をもてずに日々を過ごしていたといいます。でも、ある出来事をきっかけに、すっかり地元LOVEに。その出来事こそ、出産と子育てだったそうです。

まだまだ新米かあさん〜子育てを通して知った、自分の町の楽しさ、あたたかさ まだまだ新米おかあさん「子育てを通じて知った、自分の町の楽しさ、あたたかさ」

子どもができてから地元が好きになったというライターの藤沢あかりさん。どういう変化があったのでしょうか。

このコラムを読んだとき、私も自分の経験を思い出しました。私がいま家族で暮らしているのは、かつて私が一人暮らしをしていた町。当時はほとんど寝に帰るだけで、町に馴染めずにいる自分にどこか後ろめたさも感じつつ生活をしていました。それが子どもの存在で一気に形勢逆転!藤沢さんと同じように、赤ちゃんを連れて買い物に行くといろいろな方に声をかけてもらえたり、保育園やご近所で仲良くなったファミリーと家族ぐるみで遊ぶようになったり。以来、地元の輪が広がって、いまでは「ここが私たち家族の町」と胸を張って言えるほど大好きな場所になりました。

「子どもは社会で育てる」とよく言いますが、家族も社会と密に関わり合うことで逞しく育っていくものなのかもしれない。藤沢さんのコラムを読み、そんなことも感じました。

終わりに、このコラムの中で、私がとくにおすすめしたい一文をご紹介します。あなたの心にもきっと響いてくれるのではないでしょうか。

「住む場所や暮らしかた、働きかたが多様性を増す今、縁もゆかりもない土地で子育てをスタートする人も多いかもしれません。でも、子育てを通じて生まれる縁は、決して面倒くさいものでも、漫画やドラマで見るようなややこしいものでもありませんでした。子育てをしていなかったら、わたしは自分の住む町の楽しさにも温かさにも、気づけていなかったはずです。」

鈴木志野

PROFILE

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フリーの編集者・ライター。親子向け、保育・教育、ライフスタイル、アウトドアなどの媒体にたずさわる。女児の母。

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