エディトリアルデザイナー兼イラストレーターの齋藤州一さんとイラストレーターの野田映美さんご家族の物語。文章はパパの齋藤さん、イラストはママの野田さんが担当です。今回は子育て中に思わず口ずさんでしまう歌についてのお話です。
子育てをする方の中には他人には聴かせられないようなオリジナルソングの1つや2つはあると噂に聞きますが、我が家も例に漏れずオリジナルソングがあります。今回はそんな門外不出のオリジナルソングをお恥ずかしながらご披露しましょう。ただし、メロディまではここでお伝えするのには限界があるので、なんとなく歌詞のニュアンスでご想像いただければと思います。
まず、どんな時に歌を歌っていたのでしょう。振り返ってみると、泣いているこいもくんをあやすため、というのはもちろんのことですが、こいもくんの注意をどうにか引きたい時にも歌っていたように思います。そういった歌が定着化し我が家の流行歌になったのでした。
さて、はじめは定番。眠りぐずりをした時にあやすための歌。
♪ねんねんや〜あ おころりやぁ〜 ねんねんや〜あ おころりやぁ〜
おころ〜り〜やぁ〜
ねんねんや〜あ おころりやぁ〜 ねんねんや〜あ おころりやぁ〜
おころ〜り〜やぁ〜
これを延々とリピートです。オリジナルというには単純すぎる歌ですが、この単純な節が眠気を誘うのです(と思い込んでます、笑)。ベランダから見える光景をただただ歌にのせる子守唄も生まれました。
♪ブーブーブー ブブッブー ブーブーブブッブー
いろんな車が走ってる〜 きいろいくるま し〜ろいくるま あ〜かいくるま〜
もちろん、「七つの子」や「ゆりかごのうた」などの定番曲も織り交ぜたりしました。
お次は名付けて「美肌音頭」です。こいもくんは乳児湿疹でお肌が荒れ気味だったので、お風呂タイムの後に妻が毎日美肌音頭とともに保湿剤を塗るのでした。
♪こいもくんの美肌を〜 まーもるためにぃ〜
お母さんは塗るよぉ〜 塗り塗り塗り塗り
塗り塗り塗り塗り 塗り塗り塗り塗りーいいいぃぃぃ↑(天まで届く高音)
じたばたしていたこいもくんも心なしか落ち着いてくれたような…。歌というのは、偉大ですね。歌への興味は人間のDNAに刻み込まれたものなのかしら、なーんて壮大なことを想像したりしちゃいます。
続いては、うんち体操の歌。以前、うんちが出なくて心配になった話を書きました。その時にちょっとでもうんちが出る助けになるように、歌に合わせてうんち体操をしていたのでした。
♪うんちのたいそぉ〜 うんちのたいそぉ〜
(仰向けの状態のこいもくんの足を持ち、かけっこするようにメロディに合わせ足を交互に上げる)
うんち! うんち! うんちうんちうんちうんち
(うんちに合わせ両足を同時に上げる)
うんちのたいそぉ〜 ジャン! うんちのたいそぉ〜 ジャン!
(うんちのたいそぉ〜の時は交互に足を上げ、ジャン!で同時に上げる)
みーぎひだりまんなーか、みーぎひだりまんなーか♪
(両足のかかとを揃えて、歌詞の通り右左真ん中に足を移動させる)
※リピート
うんちよ出てこい!そんな祈りを込めて歌っていたような気がします。
ここまで書いて、ですが、思い返してみると、どの歌もこいもくんのためというのもありますが、もう一つのきっかけとして自分たちを鼓舞するため、ということもあったのかもしれません。子育ては楽しいこともたくさんありますが、不安で悩んだり、辛いと密かに思ったりする時もあります。でもネガティブなことはなるべく言いたくない。そんな思いを歌に乗せて気持ちを盛り上げていたんじゃないかなぁと思うのです。
不安の中から歌は生まれる〜なんて、なんだか子育てから音楽の真理に気付かされたような気分ですが、そんなことはさておき、さわり部分のみでしたが我が家のオリジナルソングはいかがだったでしょうか。あなたのおうちではどんな歌が流れているのでしょうか。我が家はまだまだ新曲が生まれ続けることになりそうです。
PROFILE
齋藤州一・野田映美このライターの記事一覧
齋藤州一
1980年生まれ。宮城県出身。出版社のインハウスデザイナーを経て独立。書籍のデザインやイラストレーションなどを幅広く手がける。
http://sososographics.jp
野田映美
1982年生まれ。多摩美術大学美術学部生産デザイン学科テキスタイル専攻卒業。雑誌、ウェブなど各方面でイラスト、挿絵、イラストコラムを手がける。
http://nodakimi.main.jp
(制作 * エチカ)