先輩パパとママの毎日コラムvol.454

こいもらいふ「両親のありがたみ〜こいもくんのおじいちゃんとおばあちゃん」

2021/12/22
こいもらいふ「両親のありがたみ〜こいもくんのおじい... こいもらいふ「両親のありがたみ〜こいもくんのおじい...

エディトリアルデザイナー兼イラストレーターの齋藤州一さんとイラストレーターの野田映美さんご家族の物語。文章は齋藤さん、イラストは野田さんがご担当。今回はこいもくん誕生後のご両親とのエピソード、そして感謝の想いについてです。

私たち夫婦はそれぞれがフリーランスで個人事業主のため、もちろんのことながら休業手当は出ません。休んだら休んだ分だけ収入も減ってしまいます。そういう職業だということは分かった上でそれぞれが選んだ道なので、出産にあたって就労時間が減ってしまうことに対する覚悟なり、心づもりなり、計画なりはしていましたが、不安もまたかなりありました。

妻は雑誌の連載などを抱える中、前もってストックを作ったりやスケジュールの立て直しをしてもらいつつ、出産後3ヵ月の育児休業を取ることにしました。そして私は変わらず仕事を続けることにしましたが18時以降は仕事を切り上げて、こいもくんのお風呂などのお世話や家事などをするようにしたのでした。

1日ひとつクリアすればオッケーと決めたら、気持ちもだいぶ楽になりました(野田)。1日ひとつクリアすればオッケーと決めたら、気持ちもだいぶ楽になりました(野田)。

なんとか立てた計画ですが、子育てというものは計画通りにはいきませんよね(何事もそういうものかもしれません)。ましてや初めての育児。分からないことだらけです。そんな中で、私たちの両親—息子こいもくんにとってはおじいちゃん、おばあちゃんの存在はとても大きいものでした。

と、いうのも最初の数日で私たちは計画が甘かったことに気付いたのでした。数時間置きの授乳。理由の分からない泣き。寝不足に次ぐ寝不足。崩れる体のリズムによって私の体調もガタガタに!!妻も初めの1ヵ月は体力を回復するため寝たり起きたりしながら、こいもくんのお世話をしていましたし、残りの2ヵ月も少しずつ日常に戻る準備をしながらもこいもくんにつきっきりの生活だったので、両親に来てもらえるありがたみを心の底から痛感しました。

自分の子どもの寝顔を眺めつつ仕事、ふしぎな時間でした(野田)。自分の子どもの寝顔を眺めつつ仕事、ふしぎな時間でした(野田)。

野田の両親は隣町に住んでいるので、妻の仕事復帰までは午後から母が家事の手伝いに来て、美味しい晩ご飯を用意してくれました。時に父もこいもくんに会いがてら、お手製の料理を一品差し入れたりもしてくれたのでした。そのなんとありがたいこと!私の母の味とも妻の味とも違うもう一つの家庭、野田家の味を噛み締めてとても感動したのを覚えています。

妻の仕事復帰後もこいもくんの相手をしに来てくれたり、母の趣味の手芸でこいもくんのために帽子やベストなど、たくさん編み物や縫い物をしてくれました(それがまたぴったりでかわいい!!)。

私、齋藤の両親は宮城県在住のため、新型コロナの影響もあり、この文章を書いている現在も未だに直接会えていません。ただ、今は文明の利器—写真・動画共有アプリやテレビ電話を使ってこいもくんの日々の成長を見てもらいながら、子育ての先輩としてアドバイスをもらっていたり、ときどき地元の特産品や家庭菜園で育てた野菜などをいろいろと送ってくれたりしていて、そこまで精神的な距離を感じずに過ごせています。

母はとにかく孫に会えるのが楽しみでしかたなく、手伝うのはまったく大変ではなかったとのこと(野田)。母はとにかく孫に会えるのが楽しみでしかたなく、手伝うのはまったく大変ではなかったとのこと(野田)。

子どもが生まれて気付く親のありがたみってありますね。今回は実際に助けてもらったことを書きましたが、それ以外にも毎日のおむつ替えや食事、お風呂など、こいもくんとの生活をしていると、「こんなに大変なことを自分が赤ちゃんの時にしてくれていたんだなぁ」と日々の何気ない日常の中でたびたび頭が下がる思いになります。

そして、こいもくんが将来大きくなってもしも同じような状況になった時は、私たちの親がそうしてくれたように、少しでもこいもくんの手助けができるよう私たちも長生きしたいものだなぁと、しみじみ思うのでした。

齋藤州一・野田映美

PROFILE

齋藤州一・野田映美このライターの記事一覧

齋藤州一
1980年生まれ。宮城県出身。出版社のインハウスデザイナーを経て独立。書籍のデザインやイラストレーションなどを幅広く手がける。
http://sososographics.jp

野田映美
1982年生まれ。多摩美術大学美術学部生産デザイン学科テキスタイル専攻卒業。雑誌、ウェブなど各方面でイラスト、挿絵、イラストコラムを手がける。
http://nodakimi.main.jp

(制作 * エチカ)

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