パパと愛息子・樹(いつき)くんと愛犬・ペン。3人と1匹で暮らすやまもとりえこさん流の子育ての楽しみ方。今回は「パパとの関係」をテーマにお届けします。
ただ今、やまもと家、最大の危機です!なぜなら、夫が長期出張で海外へ行ってしまったんです。
樹と私、1対1の生活は毎日が瞬く間に過ぎてゆく(一人二役、常に全力で樹と向かい合っているから)ので、ゆっくり考え事をする時間もなかなかないのですが、ある日キッチンでピーマンの種を取りながら、日々を振り返り、「夫よ、早く帰ってきておくれ……」と夫の存在の大きさを深く感じ、思わず呟いてしまいました。樹、2才の春。
今回は樹とお父さんの関係について、少しだけ書いてみようと思います。
私は夫としっかり話し合い、里帰り出産をせずに自宅近くの産婦人科で樹を産みました。これは樹が産まれるずっと前から決めていたことで、子どもが赤ちゃんでいられる時間って、ほんのわずかだから、その貴重な時間を夫婦で共有したいとの考えからでした。
妊娠36週目まで逆子の状態だったので、予定日を決め帝王切開で出産をし、普通分娩のお母さんたちより2日ほど長く入院したおかげで、おなかの傷も順調に回復。退院後、予想していたよりも早く日常生活に戻ることができました。
産後しばらくは、夫に家事を少しだけ負担してもらうことも考えましたが、それよりも樹と過ごす時間を大切にして欲しかったので、今まで通り家事は私がやり、夫には樹のお世話を可能な限りお願いしました。
おむつ替えと着替えをすぐにマスターしてくれて、寝ぐずりした時は抱っこで寝かしつけてくれていました。休日は樹のお風呂担当になり、積極的に樹と触れ合っていたからなのか、樹にはおなかが満たされていれば”お母さんじゃなきゃダメ!”という時期がほとんどありませんでした。
まだ寝返りもできない頃から、夫が近くで動いたり、話し声が聞こえるだけで小さな瞳がキョロキョロととても軽やかな動きをしていて、樹が声を出して笑いかけたのも夫が初めてで、私はその時、少しだけやきもちを妬いたのを覚えています(笑)。
いつだって夫は全力で樹と遊んでくれます。手加減なしです。踊ったり、走ったり、絵本を読んだり、絵を描いたり、レールを組んだり、ブロックを組み立てたりと、何をするにも樹と同じ目線で楽しみながら遊んでくれます。
「ご飯できたよ〜」と遊んでいる二人に声を掛けても、すぐに席に着くのは樹だけで、もう一人はブロックに夢中なまま……あれあれ??と思う日もたまにあるけれど、夫の愛情をたっぷり受けて日々を過ごす樹を見ていると、とても幸せな気持ちになります。
私の言うことは聞き流してばかりなのに、夫の言葉には二つ返事。えー!どうしてこうも違うんだろう……と悩んだこともあったけれど、父と子、母と子、関係も役割も違うのだから、仕方がない。二人には私にわからない繋がる何かがあるんだと思うんです。男同士の絆みたいなものでしょうか。
PROFILE
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男の子のママ。犬と暮らし始めたことをきっかけに写真を撮り始める。趣味は写真を撮ること。息子と愛犬との日々を写真に収め、日々Instagramにアップしている。
https://www.instagram.com/penittsuhouse/
(制作 * エチカ)