先輩パパとママの毎日コラムvol.483

こいもらいふ「こいもくんのかわいい仕草&表情」

2022/4/22
こいもらいふ「こいもくんのかわいい仕草&表情」 こいもらいふ「こいもくんのかわいい仕草&表情」

エディトリアルデザイナー兼イラストレーターの齋藤州一さんとイラストレーターの野田映美さんご家族の物語。文章はパパの齋藤さん、イラストはママの野田さんが担当です。今回はこいもくんの日々の成長の中で見つけた赤ちゃんらしい仕草と表情についてのお話です。

早いものでコラムも10回目を迎えました。そんな今回は親バカ&手前味噌ではありますが、こいもくんのかわいい仕草や表情を振り返ってみたいと思います。

基本的に赤ちゃんは何をしていてもかわいいものですが、第一に思い浮かぶのは、授乳中に寝入ってしまって、授乳クッションの上で満足そうに横になる姿です。その姿はまるで涅槃像のよう。右手を頭の方へ持っていき、左手を腰の方へ置いて、すやすやと眠るその姿がまるでお寺などで見るお釈迦さまに似ていて、我が子ながら後光が差しているような神々しささえ覚えました。と、冗談はさておき、おなかも満たされて寝ている姿はとても幸せそうで、見ているこちらまで幸せな気持ちになるのでした。

お布団では大体バンザイのポーズで寝るのが常で、ポテっとした手をギュッと握った様子がまたなんとも愛らしいのですが、生後3ヵ月経ったくらいの頃から、目覚めたあとにその自分の手をめずらしげにじーっと見つめるようになりました。育児本などを読むと「ハンドリガード」といって発達の過程で見られる行動とのこと。

へぇ〜見る力、動かす力、そして自分の体のことを認識する力がついてきたのかぁ、すくすく育っているねぇと私たちが感慨にふけっていると、おもむろにその手をブチューっとくわえてチュパチュパとしはじめたのです。これがこいもくんの指しゃぶりデビューでしたが、指しゃぶりというよりは手しゃぶり、いや、むしろ“手食べ”という表現がしっくりくるくらいのしゃぶりっぷりで、その様子に私たちは笑いを堪えるのに必死でした。

お布団でのことで思い出すのは、寝返りについて。生後5ヵ月くらいからお布団の上でグイーっと体を反るようになってどうやら寝返りを打ちたいみたい。しばらくは力いっぱいゴロンゴロンとチャレンジを繰り返しますが、あと一歩のところでできそうでできない日々が続きました。私たち夫婦もそろって「頑張れ頑張れ!」と息を飲んで応援を繰り返す日々。

そしてようやくその日が。こいもくんの「ヴーーん」という唸り声とともにくるりんぱ、と寝返りが成功したのです。その時のこいもくんのきょとんとした表情と言ったら!「あれ?できちゃった」とでも言いたげで喜びよりもびっくりの方が勝っちゃったようでした。一転、寝返りをしたまでは良かったのですが、今度は自力で仰向けに戻れずじたばたする始末(笑)。

それ以降、何度も楽しそうに寝返りを繰り返すようになり、そのわりにまだなかなか戻れないため、私たちは当分の間目が離せなくなるのですが、その一連の動作がこれまた愛おしいのでした。

当時この仕草を見ると「手食べのこいも」と異名で呼んだりしていました(野田)。当時この仕草を見ると「手食べのこいも」と異名で呼んだりしていました(野田)。

その他にも、なかなか生えないツルツルの頭、後ろ姿からもはみ出るプニプニのほっぺ、ノリノリでバウンサーを揺らす姿など、かわいいポイントは無数にあるのですが、やはりなんと言っても“笑顔”に勝るものはありません。

新生児微笑というものがありますが、それとは別に、あやしている時に私の前で初めて声を出して笑ってくれた時に、かわいさを通り越して感動で不覚にも涙を堪えられませんでした。なぜなのか自分でも分かりませんが、育児への不安、父親としてちゃんとやれているのかという思いがあったのかも知れません。それらに対してこいもくんの純粋な笑顔が「大丈夫だよ」と認めてくれたように思えたからなのかも知れませんね。

こいもくんを笑顔にすることで逆に私が救われているような気がして、なんだか笑顔って偉大だなぁと常々思います。

あまり泣くところを見ないのでこちらにも伝染…不覚にもウルッときちゃいました(野田)。あまり泣くところを見ないのでこちらにも伝染…不覚にもウルッときちゃいました(野田)。

いかがだったでしょうか。子自慢をするようでちょっと気恥ずかしいのですが、振り返ると、育児で大変なこともいっぱいあるけれど、それ以上に子どもの仕草や表情に癒されているなぁと改めて思いました。そんな存在をこれからも大事にしていきたいと思う今日この頃です。

齋藤州一・野田映美

PROFILE

齋藤州一・野田映美このライターの記事一覧

齋藤州一
1980年生まれ。宮城県出身。出版社のインハウスデザイナーを経て独立。書籍のデザインやイラストレーションなどを幅広く手がける。
http://sososographics.jp

野田映美
1982年生まれ。多摩美術大学美術学部生産デザイン学科テキスタイル専攻卒業。雑誌、ウェブなど各方面でイラスト、挿絵、イラストコラムを手がける。
http://nodakimi.main.jp

(制作 * エチカ)

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?