タイ・バンコクを拠点に活動するクリエーター・hironocさんに伺った、妊娠・子育てエピソード。今回のテーマは妊娠中に行ったタイでの「赤ちゃん用品の大規模イベント」のお話です。
妊娠したことを報告すると、バンコクで子育てしているタイ人も日本人もみんなが「ここへ行くとなんでも揃うから行ってみるといいよ〜」とおすすめしてくれる、年に何回か開催される育児用品が揃う大きなイベント。
つわりなどの体調不良と開催日が重なったりでなかなか行けなかったのですが、ちょうど開催のタイミングで夫の同僚から誘われて、仕事終わり現地で待ち合わせて行ってみることにしました。
到着するまではデパートの赤ちゃん用品売り場が大きくなった特別催事場くらいの規模かな?なんて思って来てしまったのですが…、現地に着いてみてびっくり!ここでもしも夫とはぐれたら会える自信がないというくらい混んでいました!そして、みんなの買い物意欲がひしひしと伝わってくる熱気!
MAPの前で立ち止まるも、もうどこに何を見に行きたいのかも分からず、これから出産で何が必要なのかも夫といろいろ話し合ってきたのに、会場の空気に圧倒されてしまい思い出せずただただ途方に暮れる私たち。
とは言ってもせっかく来たのだからと少し見て回りましたが、ベビー服から育児グッズ、ベビーカー、ベビーサークル、おもちゃ、マタニティウェア、見守りカメラまで見れば見るほどさまざまで、世の中にはこんなにいろんな育児グッズがあることを初めて知り、今まで予習で見てきたものはほんの一部に過ぎなかったのかもしれない…となかなかの衝撃体験でした。
会場内には子どもの遊び場や仮設の授乳室まで設置してあり、至れり尽くせり。でも結局、この日はどんな品物があるのか偵察することで力尽きてしまい、目の前にこんなにも豊富に品が揃っているのに結局何も買わずにその場を後にしたのでした。
良かったことは、タイのメーカーさんの展示会かな?と思っていたのですが、日本や韓国、ヨーロッパなどたくさんのメーカーさんのものを扱うブースもあり、夫と「日本への出張の際に調達してこよう!」と話していたものたちも予想以上にタイで揃うことが分かったこと。困った時は「バンコク市内で買いに行けば大丈夫!」と安心できました。
それに、あの人混みを思い出すと出産後すぐにこのイベントに赤ちゃんと行く勇気は湧きませんでしたが、成長過程であれが必要!となったときはここへ来ればいいのです。
初回の思考回路停止を経て(笑)、目的を持って買い物に行かないと体力消耗とともに何を買いに来たのかも分からなくなるのを防ぐために、その後は動きやすい格好で買い物リストとメジャーを持参して行くように。
行くたびにいろんな育児グッズのアップデートがすごい!とメーカーさんの努力を肌で感じて感動すると共に、海外での出産子育てでこんなにも選択肢があることにありがたく思っています。タイで「この育児グッズはどこで買ったの?」と聞かれるようにまで成長した今、私もこのイベントを人におすすめするようになりました。
PROFILE
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ブリコルール(寄せ集めてものを作る人)。タイ・バンコクを拠点に、写真と色のきれいな布や紙などをコラージュしてものづくりに取り組んでいる。
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(制作 * エチカ)