タイ・バンコクを拠点に活動するクリエーター・hironocさんに伺った、妊娠・子育てエピソード。今回のテーマは「マタニティ期のヨガ」のお話です。
ヨガといえば「身体と心に良さそうだけど、きっと身体が柔らかくないとできないのだろうな」と漠然と思っており、定期的に通えそうな自信もなく、なかなか一歩踏み出す勇気がありませんでした。
ところが、タイのマッサージでもかなわないほどの強烈な肩こりや頭痛に襲われることが続き、「これはもう運動しかないかもしれない!」と思い始めたときに、ちょうど家の近所にヨガスタジオがあるのを教えてもらったのがきっかけで、家の近くならば私でも行けるかもしれないと通うことに。
初めて呼吸法やポーズなどを教わり、最初のうちは翌日〜数日は筋肉痛で動けないほど辛いこともありましたが、身体がかためなのにも関わらず、徐々に「こんなにも身体が楽になるなんて!」と思えるほどになり、定期的に通えるかな〜なんて自信がなかったのに、通わないとちょっとスッキリしない…と思うほどに!

そしてしばらくした頃に妊娠がわかりしばらくヨガもお休みすることにし、安定期に入るまではとにかく身体に無理なく過ごしていましたが、急にヨガをやめたので、なんだかちょっと身体もなまってきてウズウズ。
無事に安定期に入り担当の先生からOKをもらい、いざ再開!ポーズに限りはあるものの、初めての時よりは慣れているからか身体も楽で心地よく、そして週数が増えるとともに少しおなかが重いような感覚にもなってきていたのが、呼吸をゆっくりするとおなかの中で赤ちゃんがポコポコ動くように感じるように。
妊娠安定期以降はタイ語の医療用語を出産に向けて学びに行ったりと、追い上げのタイ語学習期に入っており、普段の生活でなかなか無になってゆっくり呼吸して赤ちゃんと対話する機会がなかった私にとっては、ヨガがとってもいい機会になりました。
そして、あれよあれよと予定日の1ヵ月前に出産に。
出産の際の呼吸法は「スッスッ・ハー」だと思い込んでいて、病院で呼吸して!と言われた時に「スッスッ・ハー」をしてみたところどうやら違ったようで…。その後レクチャーされた呼吸はヨガでやっていたものに近く、「すごい!上手!」と褒めていただき、その後繰り返すこと数回で息子が無事に誕生!この日のために練習していたわけではなかったもののヨガの呼吸がとても役に立ちました。
産後に運動許可が出てからは親子教室のヨガに通いましたが、子どもと一緒では産前のように集中してはできません。でもこの少しでも身体を動かす時間がなかなか取れなかった産後、ヨガに行っての運動は身体と心の心地よいリフレッシュになりました。

そして、運動した後のタイご飯は格別!ヨガ後はスタジオの横にあるタイ料理屋さんへ行き、顔見知りの店員さんたちが食事中に変わるがわる抱っこしては親戚かのようにかわいがってくれ、これも含めて産後ヨガへ行くことは私たち親子にとって、とてもいいリフレッシュになりました。


PROFILE
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ブリコルール(寄せ集めてものを作る人)。タイ・バンコクを拠点に、写真と色のきれいな布や紙などをコラージュしてものづくりに取り組んでいる。
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(制作 * エチカ)