先輩パパとママの毎日コラムvol.520

まだまだ新米おかあさん「5年日記で振り返る、子どもの成長、わたしの変化」

2022/10/11
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ライターの藤沢あかりさんが、5年日記を読み返して子育ての日々を振り返ります。

みなさんは、育児日記をつけていますか?赤ちゃん時期というのは、とにかく新しいことの連続です。わたしの場合は、このかわいさも大変さも、全部残しておけたら!と思ったのも束の間、初めて見せてくれる表情や成長のアップデートに夢中になっているうちに、育児日記らしいものをつけることもなく、あっという間に乳幼児期が過ぎ去ってしまいました。

そんなわたしですが、細々と続けている記録があります。それが5年日記です。

5年日記

2014年、娘が2才になる年からスタートして今年で9年目。日記と呼ぶには、サボって抜けている日も多く、育児記録としてはさっぱりな内容。成長を追って読み返すには、少々、いやずいぶん物足りないかもしれません。

けれど、このコラムを書くにあたり、ちょっと振り返ってみたところ、あることに気がつきました。

2014〜2015年あたりまでは、ほとんどが子どものことばかり。お出かけ先も、子ども中心です。娘は当時卵アレルギーがあり、たびたび遠くの病院まで健診に行っていたのも、いまとなっては懐かしい。「さくらんぼ」を「ぱっぱばんぼ」、みたいな子どもならではの発言もちらほら。ときどき書いている夕飯の献立も、野菜や魚をたっぷり使った多品目で、我ながらなんとすばらしい…。娘は和食が好きだったこともあり、きんぴらやひじき、切り干し大根などもしょっちゅう並んでいたようです。

シーサーと娘さん

娘が4才になった2016年は、仕事の記述が増えてきました。と、同時に、抜けている日(つまり書いていない日!)が、とにかく多い。言葉も意思疎通もすでに大人と変わらなくなり、毎日の目に見えての成長、ということもなくなりました。娘は保育園、わたしは仕事、必死だったのかもしれません。

姉弟

2017年に息子が生まれ、そこからはまた子どもについての記述が増えるのかと思いきや…、実はそこから2年くらいは、ほとんど日記を残せていないのです。2人目が生まれ、翌年に娘の卒園・入学があり、子育ての大きな節目を迎えた時期。暮らしのリズムが変わり、仕事もフルで始まっていましたから、とにかく毎日てんてこまいだった記憶です。

けれど、2020年あたりから、まただんだんと変化が出てきました。少しずつ日記を書く余裕が戻ってきたとともに、子どもについての記録が減ってきました。代わりに自分のこと、夫婦のこと、家族みんなのことを書いている日が増えてきたのです。

自分の好きな本も読むし、映画も見ています。仕事をしたり、家事をしたりしなかったり、ときどきは夫婦喧嘩もします。もちろん子どもと遊ぶし、お出かけもするけれど、重なるきょうだい喧嘩に堪忍袋の緒が切れて「今日はかあか、もうなにもしません!今からあっちの部屋でひとりで本を読みます!」と宣言した日もありました。

友達と飲みに行く日もあれば、あんなにマメに野菜だ魚だとこしらえていた夕飯作りだって、週に一度はお休みしてお弁当に頼ったりもしています。仕事のキャリアに悩むことだってあるし、失敗に落ち込んだりもします。保険の見直しを機に、子育てを終えた、さらにその先の未来に思いを馳せる日も出てきました。

娘さん

日記を始めた当初は、私の頭の中は子育てばかりで埋め尽くされていました。けれどいま、頭の中は「子育て”を”しているわたし」ではなく「子育て”も”しているわたし」に変わってきているのを感じます。

同様に、娘は家族とだけ過ごしていた時間から、友達と週末を過ごす日も増えてきました。それは親から友達へ、大切な相手が移り変わったというよりも、大切なものが増えて世界が広がったのかもしれません。わたしも家族も、みんな同じです。

家族との暮らしは、楽しいことも、ときには苦しいことや大変なことも、想定外なことも、たくさん起こります。でも、こうして振り返ってみると、すべてがつながって、絡まり合って、今日があるのだと思えます。

ここからもどんどん、まだまだ、子育ては変わっていきそうです。そのなかで、わたし自身もどんなふうに変わっていくのか、5年後、10年後に振り返ったとき、どんなふうに感じるのか。いまからとても楽しみです。

藤沢あかり

PROFILE

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編集者、ライター。衣食住や子育てなど暮らしまわりを中心に執筆。主流・傍流にこだわらない視点で丁寧に取材し、分かりやすい言葉を使って伝えることがモットー。2012年、2017年、どちらも夏生まれの2児の母。
https://www.instagram.com/akari_kd/

(制作 * エチカ)

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