先輩パパとママの毎日コラムvol.519

まだまだ新米おかあさん「自分時間の作りかた」

2022/9/27
まだまだ新米おかあさん「自分時間の作りかた」 まだまだ新米おかあさん「自分時間の作りかた」

子どもができたら自分の時間はある? ライターの藤沢あかりさんの、好きな時間の過ごし方です。

子育てがはじまり、耳にする機会の増えた言葉があります。それが「自分時間」です。確かに、独身や夫婦ふたりのときは、仕事や家事などはあれど、ほとんどを「自分のペースで」進められていたと思うのです。

食器を洗うという家事ひとつをとっても、自分の意志で「今から洗おう」と取り組むのと、子どもの様子やタイミングを見計らいながら「いまだ!」と慌てて蛇口をひねるのとでは、雲泥の差です。

赤ちゃん

そう、子育てというのは、とかく「自分の」ではなく、「子どもの」時間軸で過ごすシーンが多いもの。さらに子どもが2人に増えてからは、上の子と下の子、それぞれの時間軸がありますから、手間は倍、いやそれ以上に感じます。自分時間とは、自分のために、自分のペースで過ごせる貴重な時間なのだと産後、初めて知りました。

さて、そんな自分時間。みなさんはどうやって過ごしているのでしょうか。今回は、わたしが好きな時間の過ごし方を3つご紹介します。

◆ちょっと贅沢なお手入れを、誰かにしてもらう自分時間

ネイル用品

とっておきの自分時間といえば、ネイルやかかとのお手入れをサロンでしてもらうことです。なんていうと、贅沢に聞こえるでしょうか。

ネイルサロンといっても、キラキラの指先にしてもらうのではなく、もっぱらベーシックなお手入れ。爪の長さを整えて、甘皮のお手入れと簡単なマッサージをしてもらうケアメニューです。

かかとのお手入れもそうですが、自分でもできなくはないし、爪なんて数日経てば伸びてしまうもの。でも、その儚くて、子育て中は真っ先にカットしてしまうようなことこそ、パワーチャージになる気がするのです。子ども優先の毎日のなかに、あえて他人に丁寧に扱ってもらう時間をつくることで、自分を大切にすることを思い出すような。そしてそのやさしい気持ちがゆとりとなって、子どもやパートナーへも波及する…かもしれません。

ジェルやポリッシュをのせるのももちろん楽しいですが、色をのせていなくても、ふと目に入った指先や、触れたかかとがきちんとお手入れできていると思えるだけで、「大丈夫」と小さな自信につながるから不思議です。

◆喫茶店で読書しながら過ごす自分時間

喫茶店の軽食

ふたつめは、好きな本や雑誌を持って喫茶店で過ごす時間です。わたしは本とコーヒー、そして甘いものが大好きなのですが、家ではなかなかゆっくりというわけにはいきません。喫茶店にひとりで入ると、本の世界に没入できるだけでなく、まわりの会話も含めて「ちょっとだけ非日常」になるのがいいなと思います。特に仕事に復帰するまでのころは、サラリーマン同士、マスターと常連のおばあちゃんなどの会話が、普段わたしと子ども、という世界にはない外の世界、つまり社会を思い出させてくれるように感じたものです。

ちなみに、なぜか産後はミステリーやサスペンスホラーなど、ハラハラしてページをめくる手が止まらない!みたいなものばかり読んでいました。完全に日常と切り離されてるのがよかったのでしょうか…。

◆子どものそばで、「ながら」で過ごす自分時間

こうやっておんぶしながら家事をした日があったことも、いまとなっては懐かしい。こうやっておんぶしながら家事をした日があったことも、いまとなっては懐かしい。

最後は、いつもの家事をしながらの自分時間の過ごし方です。ここ数年、ワイヤレスイヤホンを使うようになってから、ラジオやPodcastなどの音声メディアを聴きながら家事をするようになりました。家じゅうに掃除機をかけるときも、洗濯物を干すときも、家事に集中するだけではちょっと退屈だし、下手したら「わたしばっかり!」みたいな気持ちにもなりがちです。かといって、テレビでは作業の手が止まりがちだし、子どももそちらに釘付けになってしまいますが、耳だけなら誰の邪魔にもなりません。

長女の赤ちゃん時期に、こんなイヤホンがあったらよかったなあ、いまは便利な世の中だなあとしみじみ思います。ただし、子どもの声が届くように、イヤホンを使うのは片耳だけ、音量もごく控えめにと決めています。

やっと寝た、でも動いたら起きる…で、このまま過ごすというのもあるあるですよね。こういうときは散らかった部屋で家事もせず、割り切ってのんびりテレビを見ていた気がします。やっと寝た、でも動いたら起きる…で、このまま過ごすというのもあるあるですよね。こういうときは散らかった部屋で家事もせず、割り切ってのんびりテレビを見ていた気がします。

と、いろいろ書きましたが、「自分時間」をつくるって、そんなに構えて考えることではないのかもしれません。

以前、取材でこんなお話を聞いたことがありました。子育て中は、息抜きをしなくちゃと躍起になって、すでに時間がないのにヨガだ料理教室だと、さらに忙しく予定を入れて、「息抜きすることを頑張ろうとしちゃう」けど、そうじゃなくていいんですよ、と。それよりも、子どもととことんゴロゴロするぞ〜!って、手抜きする日をつくるだけでも十分いい息抜きになりますから、そんな話に、わたしは目からウロコでした。

子育ての一方で、「自分時間」も充実している人を見ると、なんだかとても格好いいこと、素敵な暮らしをしているように思えます。でも、どんなときにリラックスしたり、息抜きだと思えるかは、自分で決めるもの。

「自分時間」と「子どもとの時間」、上手にバランスをとりながら、きげんよく過ごしたいですね。

藤沢あかり

PROFILE

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編集者、ライター。衣食住や子育てなど暮らしまわりを中心に執筆。主流・傍流にこだわらない視点で丁寧に取材し、分かりやすい言葉を使って伝えることがモットー。2012年、2017年、どちらも夏生まれの2児の母。
https://www.instagram.com/akari_kd/

(制作 * エチカ)

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