生まれてくる赤ちゃんとの生活を想像するとわくわくしちゃいますね。でも「毎日が障害物競争」みたいというのが経験者の実感。時間の余裕がある妊娠中に夫婦でお互いの「子育てビジョン」を話し合っておきましょう。
産褥期のケア(支援)について
産褥期に大活躍するのは「人の手」です。可能ならパパが育休取得、実家に里帰りする、産褥ケアセンターの利用やお手伝いさんを頼むなど早めに準備しましょう。「想像を絶する大変さ」のこの時期には産後うつがおきることもしばしば。支援の手は多いほど安心です。
家事の分担と…? のこと
育児はエンドレスな24時間操業だから、家事分担や時間交代で少しでも休まないと撃沈してしまいます。まず「どんなことでも協力しあおう」という合意をとり、オプションで「いたわり」と「感謝」を。育児期の協力度は夫婦の愛情度と比例するそうですから。
子育てにかかるお金のこと!
年々増える子育て経費の捻出やシビアな資金繰りの話こそ、納得がいくまでどうぞ。幼少期はお古やレンタルですませ、節約した金やお祝いなどは貯金にまわす。そんな堅実な家計のやりくりも大事だし、ステキですね。
“理想のパパ・ママ像” のはなし
育児書を置いて町に出ましょう。よその親子の触れ合いややりとりを観察したり、子育て奮闘中の友人宅でリアル体験をするうちに「どんな親になりたいか」がわかってきます。昔の育児日記を読んで自分の成長過程を知り、励まされたママもいました。
夫婦ゲンカをしたときは…! について
子育てに不慣れな間は、体調を崩したり不機嫌にぶつかることもあるでしょう。でも「親の笑顔と楽しげなムード」は赤ちゃんの心の栄養剤。子どもを不安にさせないように夫婦ゲンカは早めに収束する「ルール」も作っておくといいですね。

最後に
産まれたとたんに「うちの子が一番可愛い!」と信じて疑わない、最高にハッピーな親バカ体験まであと少しです。「想定外」なこともおこるけど、がんばりすぎずに夫婦で子育てを楽しみましょうね。赤ちゃんといっしょの時間は「人生の華のとき」と後で懐かしく思い出せますよ。

PROFILE
宮本まき子このライターの記事一覧
津田塾大学アメリカ研究科卒業後カウンセリングを学び、主婦の友社の電話相談室創設メンバーとなり22年間勤務。出産、育児、結婚、離婚、親子問題、家族問題のカウンセラー、講演講座の講師として活躍。1999(平成11)年より国立山梨大学非常勤講師。新聞や雑誌への執筆、テレビのコメンテーターとしても活動、「団塊世代の孫育てのススメ(中央法規出版)」「輝ける熟年」(東京新聞)」「自分も幸せになる『姑道』十ヵ条(PHP研究所)」「熟年離婚より孫育て(東京新聞出版局)」など著書多数。団塊世代女性のエスプリが効いた代弁者。