先輩パパとママの毎日コラムvol.51

キミの瞳が、僕をパパにする「もうひとりの小さなママ」

2016/12/21
キミの瞳が、僕をパパにする「もうひとりの小さなママ」 キミの瞳が、僕をパパにする「もうひとりの小さなママ」

4才になる娘のパパである川原和之さんが、写真で振り返る川原家の出産記。

2016年9月28日次女を授かった。

今回のコラムの依頼を受けてから、2本目のコラムは次女の出産のことを書こうと思っていた。出産の時の写真もたくさん撮った。でも、次女の出産からの1ヵ月を振り返ってみると、1番成長したのは、おっぱいをいっぱい飲んで体重が500g増えた次女ではなく、お姉ちゃんになった長女なのかもしれない。

母と次女

次女が生まれるまで、4才の長女はいつもママと一緒だった。保育園登園前にママに結ってもらう髪、食後に鼻をつまみながらママに飲ませてもらうアレルギーの薬、寝る前にママに読んでもらう3冊の絵本、などなど。

妊娠中の母と長女
妊娠中の母と長女2

そんな長女が、次女出産の時にはじめてママと離れて、パパと二人だけで過ごした。僕は、ほとんどの家事を妻に頼っていたため、娘の髪をうまく結うこともできないし、保育園に持っていかなければならない物の置き場所も分からず、悪戦苦闘の1週間だった。 仕事を早めに切り上げて、保育園へ長女を迎えに行ってから、妻が入院している産科医院へ通う毎日。その後、長女と遅めの夕食を食べ、風呂へ入り、ベッドに入る。寝る前に長女とたくさん話をした。もしかしたらこんなに二人だけで話したのは、はじめてだったかもしれない。

長女

たわいもない会話、「赤ちゃん可愛かったね。」、「ママのお腹しぼんじゃったね。」そんな時に、ふいに僕が「どんなお姉ちゃんになるのかな?」と聞くと、「かっこいいお姉ちゃんになる!」と決意表明した娘。ボクは、ベッドの上で眠そうな瞳で僕を見つめる長女の姿を古いフィルムカメラで写真に残した。

1週間後に妻と次女が無事に退院した。僕たち夫婦は、長女が赤ちゃん返りするのではないかと心配していた。しかし、そんな心配に反して、長女は保育園の準備をテキパキとこなすようになっただけでなく、パパの前での決意表明通り、妹のおむつ替えや沐浴の手伝いをすすんでするようになり、寝る前に妹に絵本を読み聞かせたりするようになるなど、お姉ちゃんぶりを遺憾なく発揮するようになった。

姉妹

そして、ボクに対しても「もうちゃんとして!」「しっかりしなさい!」なんて言葉で注意するようになった。ある朝、保育園へ送ったときにも玄関先で、「私も保育園頑張るから、パパもお仕事ちゃんとやるんだよ。」と、激励のこもったハイタッチ。 

その口調や仕草は、お姉ちゃんを軽く通り越して、なんだか「小さなママ」がもうひとり増えたみたいだった。「はい、パパがんばります!」

川原和之

PROFILE

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富山県在住。作業療法士。2人の娘と妻の4人暮らし。
https://instagram.com/kazuyukikawahara/

(制作 * エチカ)

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