子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラムvol.20

【遠慮しないでヘルプを!】マタニティブルーは夫婦で一緒にのりこえよう

2017/2/27
【遠慮しないでヘルプを!】マタニティブルーは夫婦で... 【遠慮しないでヘルプを!】マタニティブルーは夫婦で...

待望の赤ちゃんができてうれしいはずなのになぜか悲しくなったり、不安で涙が出てきたり…。そんな産前産後の情緒不安定な状態を「マタニティブルー」といいます。辛い時はパートナーと一緒に乗り越えましょう。

マタニティブルーはなぜ起きるの?

出産後の疲れの中で、慣れない育児に対する不安や、睡眠不足、母乳が思うように出ないこと、パートナーである夫への不満などが、マタニティブルーの要因となります。これには、出産後のホルモンの急激な低下が大きく関わっています。妊娠中は胎盤で、妊娠に必要なホルモンがたくさん作られています。出産後に胎盤がなくなると、これらのホルモンも急激に減少するため、一時的に情緒不安定になると考えられています。

マタニティブルーはいつまで続くの?

出産後1~2日は、出産の充実感で幸せな気持ちが心を満たしてくれます。それが、2~3日たつと、情緒不安定になる女性が多いのです。しかし、個人差はあるものの10日ほどで、ほとんどの方は自然に回復します。こうしたことは病気ではないため、特に治療の必要はありません。ただし、出産後のこころの問題に、産後うつ病という病気があります。これは、マタニティブルーとは異なり、産後2週~1ヵ月以内に急激に発症するもので、治療の必要があります。

不安はパートナーと共有しよう!

育児を最初から上手くできる人はいません。最初は、おむつ交換や、おっぱいをあげることなど、なかなか大変です。赤ちゃんができたからと言って、全てを完璧にこなそうとはしないでください。無理せず、自分ができる範囲でおこない、徐々に慣れてゆけば大丈夫です。大切なのは、1人で溜めこまずに心の内を話せる相手がいること。パートナーである夫には遠慮せず、素直に不安も打ち明けてみましょう。きっと受け入れて話を聞いてくれるはずです。そして、パートナーにも育児を手伝ってもらいましょう。

最後に

マタニティブルーになることは、お母さんが頑張ってきたあかしです。出産後は家族の絆が試される時期でもあります。ストレスを上手く発散しながら、パートナーと二人で明るい子育てをしましょう。

藤東淳也

PROFILE

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東京医科大学卒業。米国カンサス大学留学後、東京医科大学講師として、婦人科内視鏡手術・がん治療に専念。2010年より広島で「産科・婦人科 藤東クリニック」を開業。専門知識と専門技術を活かし、「根治性を高め、機能温存を図り、さらに、容姿・美容の維持を図る医療」を提供するために努力しています。

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