妊娠中の仕事との上手な付き合い方♪
妊娠中は、仕事への向き合い方が大きく変わります。仕事と妊娠、上手に両立するためにはどうしたらよいのかと悩んだり、分からないことも多いのではないでしょうか。
妊娠中、上手に仕事と付き合うには?
妊娠と言っても、つわりやその他の体の状態は十人十色です。産婦人科医のアドバイスやご自身の体調に合わせて仕事のペースを調整できるように、環境を整えておくことが大切です。妊娠初期はつわりや眠気、中期以降もお腹の張りなどで今までのように無理は利かなるでしょう。長期の出張等は控え、いつでも他の方に仕事を引き継げるように、一人で抱え込まず、周囲への報告はこまめにしておきましょう。また、周りの人にご自分の体調や状況を理解してもらえるよう、身近な人だけにでも早めに妊娠していることを伝えておくとよいでしょう。
妊娠中も仕事を続けるうえで、注意すべきこと
妊娠初期は職場に妊娠の報告をするだけではなく、急な体調不良の時にもきちんと連絡をとることが大切です。つわりの時期にはお天気や、食べたもの、前日眠れたかなどによって毎日のように状態が変わることもあります。急に出勤できなくなったり、出先で具合が悪くなることもあるでしょう。産婦人科の先生から仕事を控えたり、通勤時間を変えるように言われることもあるかもしれません。職場に連絡が必要な場合は特に、診断書や母性健康管理指導事項連絡カードを書いてもらうようにしましょう。
最後に
出産後のキャリアの事を考えると、休んでいられないと焦る気持ちから、つい頑張り過ぎてしまう人もいるかもしれません。また、職場に負担をかけてしまうことを心配するママもいるかと思います。ですが、今は赤ちゃんがすくすく育つための環境を作ることが一番大切なお仕事です。無理をせず、適宜休憩をとったり、お腹が空いたら間食をとるなど、ご自身の体をいたわってくださいね。今お休みをした分は、出産を終えて復帰してから、感謝の気持ちをこめてゆっくりお返しすれば大丈夫です。頑張っていきましょう。
PROFILE
十倉陽子このライターの記事一覧
大学卒業後、総合診療、家庭医、地域医療を初期研修で学び、産婦人科医局に入局。
婦人科良性腫瘍手術、性感染症、女性医療、婦人科悪性腫瘍、周産期医療、新生児治療の研修を踏まえ、現在は不妊治療専門施設に勤務。体外受精を含む不妊治療を中心に、その他女性のトラブル全般に対応できる女性の全人的医療者を目指しています。二児の母。現在英ウィメンズクリニック勤務。