パパと愛息子・樹(いつき)くんと愛犬・ペン。3人と1匹で暮らすやまもとりえこさん流の子育ての楽しみ方。今回は「赤ちゃんと犬との暮らし」をテーマにお届けします。
ああ、とっても懐かしい写真!生後20日頃の樹とペン(犬)です。
樹はベビーベッドで過ごすことが多かったから、一緒にいつでも眠ることはできなかったけれど、こうやって同じレベルに降りてきた樹の側にいつもペンがやってきて、寝息を立てていました。
初めての出産と子育て、目まぐるしい日々の中で、「もっともっと頑張らなくちゃ!」と気を張っていた私。”スピー スピー” と聞こえるペンの寝息は、私の肩の力を抜いてくれる心地よい音色でした。
前回樹とペンが出会ったばかりのことを紹介しましたが、今回はその後の二人の関係について書いてみようと思います。
首が据わって、寝返りを打てるようになり、ハイハイをし、伝い歩きをはじめ、歩けるようになった1才2ヵ月の頃、”ペンのリードを持ちたい” と、樹が私に訴えかけてきました。私はこの日を今か今かとずっとワクワクしながら待っていたので、ついにこの日がきたのね「わぁ、本当に!嬉しい……」と涙を浮かべひとりごと。初めて樹にペンのリードを持たせたとき、「ペンちゃん!動いちゃダメ!!」とハラハラしながら、こっそり私も樹と一緒にペンのリードを持っていました。今、そんな真似をすると……一人でリードを持ってペンを連れて歩きたい樹にすぐに見つかって「かか あめー!!(母、だめー!!)」と怒られます(笑)。その度に、初めての日を思い出し、思わず笑みがこぼれてしまいます。
樹がペンのお世話をはじめたのは1才5ヵ月の頃。こちらから頼むことなく、やりたいと私に伝えてくれました。それまでは、どちらかと言うと、ペンに遊んでもらっている感じだったのですが、
寝ているペンにブランケットを掛けてあげたり
ボール遊びで疲れたペンにお水を運んで来てあげたり
プールで遊びながらも、ペンがボールを持って樹の元へやってきたら、レトリーブ(物を投げて持って来させること)してあげたり
朝晩のご飯の準備をしてあげたりと……いつの間にかすっかり一人前のお手伝い係さんになっていました。
いつも真剣な顔で、ゆっくりゆっくりだけれど夫と私の真似をしながらペンと良好な関係を育んでいるみたいです。ペンもそんな樹にのんびりと付き合ってくれています。樹のこともペンのこともたまらなく愛おしく感じます。
もうこの頃には、樹もペンも駆け足でお散歩できるようになりました。ペンも随分とお散歩のさせ方が上手くなって、持ち手が樹に変わると歩調を緩めてくれます。
前回の繰り返しになりますが、樹にとって犬(ペン)との暮らしは良いこと尽くし、良いことしかありません。ペンと暮らすことで、樹に思いやりの心がたくさん生まれています。そうそう、他にも良いことがあって……ある朝、樹と一緒に玄関前の外階段を降りていたら、すぐ前を小学生の女の子がちょっと俯き加減で歩いていたんですね。それを見た樹が弾んだ声で「おはよ〜おねえちゃんっ!」と言ったんです。女の子はすぐに顔を上げ、少し驚いた顔でにっこり笑ってくれました。自ら挨拶ができるってとっても素敵なことですよね。こんな樹の物怖じしない性格はきっとペン譲り、ペンは樹にたくさんの良い影響を与えて続けてくれています。
現在、樹は2才6ヵ月。ペンは4才。この二人、笑っちゃうほどとっても良いコンビになりました。わが家に遊びに来てくれた友人は皆、口を揃え……「この家には犬が2匹いるね!」と言います(笑)。ペンと一緒に「ワンワン!!ワンワン!!」、四つ足でお庭を駆け回り(もちろん裸足)、床を舐めたり……、毛づくろいをしたり……、手を使わずにご飯を食べたり(さすがにこれは止めていますが……)すっかり、犬化している樹です。もう誰も止められない!!仕方がないので見守る方針へシフトチェンジしました(笑)。
子どもはどんどん成長していく、きっとこんな樹を見ることができるのも残りわずかな時間だけ。これからもそんな姿を写真に撮って少しでも多くの思い出を笑いと共に残していきたいです。
PROFILE
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男の子のママ。犬と暮らし始めたことをきっかけに写真を撮り始める。趣味は写真を撮ること。息子と愛犬との日々を写真に収め、日々Instagramにアップしている。
https://www.instagram.com/penittsuhouse/
(制作 * エチカ)