パパ芸人山西章博「初めての育児は、わからないことだらけ!」vol.4

産後のお見舞い

2019/11/21
産後のお見舞い 産後のお見舞い

お笑いコンビ「夫婦のじかん」の山西章博さん。相方でもありイラストレーターでもあるママが生活費を稼いで、パパが家事をするライフスタイルをブログやSNSで発信中です。パパ芸人山西さんが、わからないことだらけの初めての育児について書き綴ります。

想像を超えた出産でしたが、母子共に健康で何よりでした。とは言え、出産時の出血による貧血で奥さんは起き上がる事もままならず、まだ歩くことはできませんでした。この貧血の影響で、入院も一週間長くなったのです(保険に入っていて良かった)。

面会時間は昼過ぎから夜9時までだったので、僕も居られる時はずっと居て、食べたい物を買ってきたり、お産の時の思い出話なんかをしていました。この時に出産の話を聞いていると、3日目は寝ても食べてもなく疲れもピークだったので、夢なのか幻覚なのかそんなものをチラチラ見ていたそうです。

さて息子はというと、産後すぐにお母さんと一緒に過ごす事になっているのですが、奥さんがひどい貧血状態なので初めのうちは夜だけナースステーションで預かってくれていました。

そして、出産から5日経ちようやく歩けるようになってきた頃、僕の両親が地元徳島から面会にやってきました。両親にとっては初孫で、妊娠を報告した時からそれはそれはすごい喜びようでした。僕も親孝行らしい親孝行をしたことがなかったので、孫の顔を見せて喜んでもらえるのが嬉しかったです。

お子さん1

両親の滞在は2泊3日でしたが、観光で来ているわけでもないので特に行きたい所もなく、2日間の面会時間は、ほぼフルで病室にいました。お宮参りはいつがよくてとか、お食い初めはこうしてとか、小学生くらいになったら1人で徳島に来られるよとか先の話をどんどんしていました。夜ご飯を、僕と両親で外に食べに行こうと言われた事もありましたが、奥さんを置いていくのも忍びなく、奥さんの大好きなお寿司を買ってきて部屋で食べたりもしました。僕は、両親はよっぽど嬉しいんやな、奥さんもやっと大好きなお寿司が食べられて良かったなとしか思っていませんでした。

しかし、後日子どものいる友人にこの話をしたところ、産後の体もまだ辛い状態で、義両親とはいえ長時間ずっと一緒にいることはきつかったのでは、と言われました。奥さんにも確認してみると、わざわざ徳島から来てもらっているので言いにくかったらしいのですが、やはり辛さを感じていたようでした。僕は、長時間両親が会いに来てくれたことが奥さんに負担をかけているとは、全く思っていませんでした。奥さんと両親の関係は結婚する前からずっと良好でした。しかし、僕はそこに少し甘えてしまっていた部分がありました。

今思えば、2時間ごとに授乳をしなければならないので、その度に両親に部屋を出て行ってもらうよう奥さんが気まずそうに促していたり、横になりたいだろうに気を使って横にならずにいた奥さんの姿が思い出されます。いくら気を使わなくて良いと言われてもそう言うわけにはいかない、そんな相手が旦那の両親なんですよね。

お子さん2

産後の女性はホルモンのバランスも崩れていて、尚且つ赤ちゃんを守ることに必死で他人に対して攻撃的になったり、イライラしやすくなったりするそうです。これは動物の本能ともいうべきもので、「ガルガル期」とか「産後クライシス」と言うそうです。そんな言葉自体、この時の僕は全く知りませんでした。

もちろんお見舞いに来る事自体が悪いことではありません。ただ、産後の女性の本能を理解してそっとしておいてもらう、見守ってもらうくらいがいいと思いました。それが旦那にはなかなか理解し辛く、心配して来てるのにとか、色々手伝ってくれてるのにとか思いがちです。しかし、産後というのは交通事故に遭った際のようなダメージがあるとよく言われるそうで、身体へのダメージが大きく、ましてやホルモンも急激に変化していくそうです。

早く奥さんに元気になってもらうためにも、ここは男の器量の見せ所です。そして、そのことを両親に伝えられるのは旦那さんしか居ません。みんながハッピーになれるよう、産後の奥さんの心理を理解する事が、僕の子育ての第一歩となったのでした。

山西章博

PROFILE

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徳島県徳島市出身。吉本興業株式会社所属。2015年に同期でもある大貫さんと結婚。2016年大貫さんと夫婦コンビ「夫婦のじかん」結成。2018年第一子誕生。芸人仕事をしながら主夫もしている。
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