先輩パパとママの毎日コラムvol.294

なんでもない日もありがとう「赤ちゃんとすごす、はじめてだらけの日々」

2020/1/17
なんでもない日もありがとう「赤ちゃんとすごす、はじ... なんでもない日もありがとう「赤ちゃんとすごす、はじ...

フードユニット・TORi岡本雅恵さんの第二話。授乳、うんち、お風呂……赤ちゃんとのはじめて尽くしの日々の出来事を愛情いっぱいに振り返ります。

子どもが産まれて、いよいよ新しい日々がスタートしました。お母さん学校に入学した気分!と前回書かせていただいた通り、新米かあちゃんにとっては、何もかもがはじめてで、新鮮な気持ちでワクワクする一方、教科書(育児書)は一応あるものの、その通りにいくことなんて100%ないわけです。でも、そんなの時間が経った今だからこそわかるわけで、当時の私は頭でっかちになっていて、不安が募れば本をあさったり、携帯で検索の日々……新米かあちゃんのやりがちなやつを一通りやってきました。

寝ているときにホッと一息。自分の自由時間。寝ているときにホッと一息。自分の自由時間。

まずは、授乳。こんなにも振り回されることになるとは思っていなかったのですが、最初の頃は出産が大変だったのもあって、貧血も酷く、起き上がるのも精一杯だったので、ミルクを足してあげていました。夫が夜中にふらふらになりながら慣れない手つきでミルクを作ってくれて、半分寝ながらあげてくれていたわけですが(笑)、心のどこかで完母がいい……!という願いは消えず、負けじと頻回授乳を試みたりしていました。吸わせるほどに出るようになるって書いてあることをそのまま鵜呑みにして、赤ちゃんが本当に望んでいることがわかっていなかったな〜と今でも思い出します。授乳した後もぐずぐずしていると、足りないのではないか……ミルクを足すべきなのか……と頭の中はつねにグルグル考えていました。

授乳してもぐずっているのが、げっぷを出したかったからだとわかったのは第二子を産んでからのこと。眠たかったのもあるかもしれません。赤ちゃんが本当に欲していることをもっと汲み取ってあげたかったな〜と、ちょっと切なくなる思い出です。

げっぷを出してあげたり、寝かしつけたりと、夫は手馴れた様子でした。げっぷを出してあげたり、寝かしつけたりと、夫は手馴れた様子でした。

この授乳をすることと繋がるのが、うんちやおしっこが出ること。とってもシンプルですが、身体の中に入ったものが、栄養として取り入れられて、不要なものが身体から出て行く。その一連の流れに、自分が与えているこの白い液体だけで、どんどん大きくなっていくことに、とてもとても感動したのでした。食べたもので身体が作られている。より一層その大切さに気づけた瞬間でした。

なので、私はオムツ替えもとっても楽しくて。うんちが出ることにこんなに喜ぶようになったのは、子どもが産まれてからです(笑)。便秘をしてしまったこともあったりして、何日かぶりに出たうんちの感動的なこと!私の食べたもので、うんちの色が変わったりすることもあって、身の引き締まる思いでした。

自分の食べ物への意識も赤ちゃんとの生活を重ねるごとに変わりました。自分の食べ物への意識も赤ちゃんとの生活を重ねるごとに変わりました。

子どもが産まれたことにより、一つ一つがクローズアップされて、とても印象的なものに変わるのですが、何より赤ちゃんとの時間で好きだったのは、お風呂に入っている顔を眺めることでした。ちょっとタイミングを間違えるとギャンギャン泣きわめいてしまうこともありましたが、とっても気持ちよさそうにお風呂に入っている様子は、本当に可愛くって、癒し度満点。ほわわ〜〜〜と目をつぶって身体を預けてくれている様子は、幸せそのものでした。

私にとっても夫にとっても、はじめての経験ばかりで何もかもが新鮮だった日々。私にとっても夫にとっても、はじめての経験ばかりで何もかもが新鮮だった日々。

お風呂上がりに一つ一つ小さな手や身体、足なんかを拭いて、少しずつ大きくなっていく様子を見て、自分の手で体温を感じて。触れ合える時間って、成長とともに減っていってしまうので、今となっては子どもたちも大きくなってきましたが、ベタベタできる限りは、スキンシップを楽しもうと思っています。

いつの日か、子どもたちに、ママとはおへそどうしで繋がっていたんだよ〜って話をしたことがあり、「おなかとおなか、くっつんこ!」という言葉が、お互い好きだよ!の代わりの言葉のおまじないのようなものになりました。心配事があったり、不安な気持ちが強くなったりしたときも、この言葉を唱えると、気持ちが落ち着くようです。そんな我が子たちとの繋がりは、たくさんのはじめてだらけの経験を重ねていくことで、積み上げてきたような気がします。

Rom 岡本雅恵

PROFILE

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料理家。友人と共にフードユニットTORiとして、カフェ営業、ケータリング、webや雑誌などのレシピ提供などを経て、2020年に長野へ移住。畑に隣接する古民家をアトリエとし、Romという屋号で活動を開始。野菜を育てたり、土に近い暮らしを通じて、さらに季節と地域を意識した食の在り方を模索中。女の子と男の子の二児の母。
https://www.instagram.com/masha518/
https://www.instagram.com/atelier.rom/

(制作 * エチカ)

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