先輩パパとママの毎日コラムvol.47

ママのはじめて「手遊び歌を覚えると、ママも赤ちゃんも楽しい!」

2016/11/24
ママのはじめて「手遊び歌を覚えると、ママも赤ちゃん... ママのはじめて「手遊び歌を覚えると、ママも赤ちゃん...

二人の男の子のママで写真家の長塚奈央さんに聞いた、子育ての楽しい&嬉しい! はじめてのこと。

みなさん、お元気ですか?コラム「ママのはじめて」の長塚です。

前回は、「赤ちゃんの名前」について書きました。毎日毎日、赤ちゃんとママをつないでくれる言葉でもある「名前」。

そのコラムを書きながら思い出したことがありました。「そういえば、名前以外にも私と生まれたばかりの赤ちゃんをつないでくれた素敵な言葉があったな」と。うーん、言葉なのだけど、言葉っていっていいのかな……。歌詞、かな?

そう、それが今日のテーマ「手遊び歌」なんです。ママになってはじめて覚えた手遊び歌の多いこと!なぜって、手遊び歌ってほんとに楽しくて役に立つのです。

私の場合。生まれたその日の晩、言ってみればほんとのほんとのママ1日目、「うーん、どうしたらいいんだろう???」って心の中で思った瞬間が何度もありました。私のベッドの隣に置かれた新生児ケースの中の息子は、スヤスヤしている間は、「ママ」なんて自覚なしに「かわいい!」って眺めていられるけど、「ンギャーンギャー」って泣き出したとたん、「ママ」出動なのです。

でも、何も知らない1日目のママはわからないことだらけ。「おなかが減ったのかな?」「オムツかな?」「暑いのかな?」そしてその質問一個一個にさらに「?」がいっぱいなのです。授乳は「抱っこの向きはこれでいいのかな?」、オムツは「おなかのあたりのテープ、どれくらいに止めたらいいのかな?」、洋服だって「着せ方がうまくいかない!」みたいなことを、たった1人病室で格闘していました(笑)。

そんな初日、私と赤ちゃんをつないだのは、子守唄(代わりの童謡)でした。わからないなりにお腹を満たし、おむつも替えた後、泣く我が子を抱っこしながら、なぜか、思わず口ずさんだ「チューリップ」(笑)。

赤ちゃんにどんな風に届いていたのかはわからないけれど、わからないことだらけのママの最初の3日くらい、特に夜中の授乳の心細い時間は、そんな歌のメロディーと言葉が、なんだか私と赤ちゃんを包んでくれているようで、心が落ち着いたのを覚えています。

子守唄ですやすや夜中に歌った子守唄、どんな風に聞こえてたのかな?

そんな始まりだったからか、赤ちゃんとでかけて行く先々でいろいろな人が教えてくれる「手遊び歌」は、いつも私と赤ちゃんを楽しませてくれました。

月齢が小さい時は、寝かせたまま身体や顔をなでたりさわったりしてあげる歌を。「赤ちゃんも気持ちがいいのよ。」と聞いたし、なでてあげながら様子もみてあげられました。例えば、(タイトルは忘れてしまったけれど)

右の眉をなでながら「おおやまこえて」
左の眉にうつって「こやまもこえて」
鼻をびゅーんとおりながら「さかをおりて」
くちびるでぴょんとして「ぴょんととんだら」
くちもとで「おっこちた!」

みたいな手遊び歌。

もう少し月齢が大きくなってきたら、有名な「げんこつやまのたぬきさん」とか「ごんべさんのあかちゃん」とか。教わって大活躍だったのは「とうきょうとにほんばし」でした。これ、おもしろいんですよ!(これ、ママになって初めて知りました。)

とうきょうと(人差し指で赤ちゃんの手の平をたたく)
にほんばし(人差し指、中指2本で手の平をたたく)
がりがりやまの(手の平をがりがりひっかく感じで)
ぱんやさんと(手の平をパーンとたたく)
つねこさんが(同様につねる)
かいだんのぼって(手の平から肩の方まで指でちょこちょこかけあがる)
こちょこちょこちょー

なつかしいな。これ、ほんとに何十回、何百回やったかな。赤ちゃんの頃は、こちょこちょしたりなでなでしたりするとうれしそうにするし、ママの方も楽しい気分になれます。月齢が上がってきたら、電車の移動やちょっと静かに待つような場所で小声で遊んだりもしました。さらに、言葉がしゃべれるようになると、今度は子どもがママにこれをやってくれたりします。

赤ちゃん「あれ、まだみんな手遊び歌うたってるよ!」

他には有名な「おべんとうばこのうた」も手遊び歌だし、「ひげじいさん」のようなアレンジできるものも。これは「とんとんとんとん ひげじいさん とんとんとんとん こぶじいさん」と歌うのだけど、ひげがのびちゃったり、こぶが落ちちゃったりする効果音を入れると、子どもたちは大爆笑。

ほかに、「ぐーちょきぱーで何つくろ!」とか「1と1でにんじゃになって、2と2でしゅりけんしゅしゅしゅ……。」のように、手の形や数字を使って、自由に子どもたちがアレンジできるものもあります。どこにいってもママと子どもの手だけで遊べるので、よく親子でやりました。

いろいろあるので、「気になる!」という方は、調べてみてくださいね。図書館にも紹介している本があるかもしれないし、近くに赤ちゃんと行ける施設などがあれば、そこで手遊び歌が聞ける機会があるかもしれません。もちろんインターネットなどでも見つかるけれど、子どもの遊び場のような場所にでかけて、とりあえずみんなとやってみるのがおすすめです。最初はなんだか照れくさかったけど、楽しいポイントや遊び方などよくわかります。

動物園手遊び歌にはよく動物がでてくるので、動物園でも歌ったな。

長いことお世話になりっぱなしだった手遊び歌も、我が家はだいぶ卒業してしまいました。この前児童館に次男と行った時、隣の赤ちゃんルームでちょうど手遊び歌の時間だったのですが、チラっと視線を送っただけで、サァーっと小学生ルームに息子は入っていきました。私の膝の上でリズムをとっていたの、つい最近だと思っていたけれど(笑)。

それでは、また。次回もどうぞお楽しみに。

長塚奈央

PROFILE

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フォトグラファー。書籍・雑誌を中心に、料理や雑貨などの撮影を手がける他、写真の講師もつとめる。著書に『上海口福案内』(六耀社)、参加書籍に『ママ&パパのためのスクラップホリックの本』『こどもといっしょに食パン料理の本』などがある。

(制作 * エチカ)

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